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店に立つ。今、思うこと徒然。

1月15日、真冬。

昨年10月22日に全ての緊急事態宣言が解除され、当たり前に店に立てるようになる。この1年、練習に没頭しフィールドに立てない選手のようだった。目の前にいつでも開けられる場所があるが、時だけが過ぎ、店と自分を磨き続ける日々だった。だからずっと、「再開時には最高の店を目指す」そういう気持ちでその時を待った。僕の場合はそうだったが、まだ店に立ちたくない、助成や補助協力金をずっと続けて欲しい、そんな店主もいる。

事実、おそらくはコロナ騒動でこのマチの飲食業界は二分された。守る店とそうでない店。胸を張って堂々と居る人と、密やかに開けた店。協力金に見向きもせず、対策充分に迎えた店はいい。闇と言われる営みは、そのうち悪意の無い人伝に淘汰されてゆく。課税の春には更にそうなるのだろう。

ともかく、昨年はおよそ9ヶ月まともに働いていない。それは入院とか旅だとか、そういうものに例えて割り切れるわけでもなく(自分探しの旅なんて使い古された言葉など、とどのつまりは仕事の悩みはその仕事でしか解消されないと知っているから)日々繰り返し行なっていた物事が、いかに自らの居場所だったかを再認識したことに関しては、大層収穫だった。

ずっとしつこいくらいに自分に言い聞かせたことは(とは言えこうして発信することもソレなんだけども)『店を守ることは、人の思い出を守ること』という言葉であった。チカラにもなっているし、姿勢の礎にもなる。

 今日は御子息の受験だという親がいた。

 営む会社が正念場だという社長がいた。

 オミクロン株の感染拡大がシビアな状況を見せている。

 家族が病床に伏している。

 親の介護が大変だ。

 もうすぐ1995年の震災のあの日だ。

 少しでも店に立ちたいと願ってる。



皆、置かれている立場はまちまちである。
ただそこに、会っておきたい人がいるのなら歩みは進む。

その一心で、僕はここに居る。

サポートいただけましたら、想いの継続とその足跡へのチカラとなり、今後の活動支援としてしっかりと活用させていただきます‼️