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大昔、飲食異文化を日本独自の勝手な都合で変えてしまった末の令和の不都合。

水曜日。しっかりと対策されたレセプション「Dick Bruna TABLE(ディックブルーナテーブル)」by フェリシモ、17時の部に立ち寄る。矢崎さん、吉川さん、金指さん、キラン、米田くん、かれんチャン、福岡くん、板野くん、廣岡くん(お父さんと店に来たことがある彼が声を掛けてくれた。フェリシモさんと会社を作ったそうだ。皆、進化、成長してるよなぁ)などなど再会が嬉しかった。神戸は独自の(大阪や京都、横浜を意識することなく)コンパクトな会がふさわしい。ヒントはたくさんあった。

ワールドのわっきーさんもいて「休業期間中のオンライン、無観客酒場楽しかったですっ!」と話してくれた。店のいつもの風景を固定スマホでLIVE、PCで見ている人からのリアルタイムコメントを拾う。一方的に2時間懐かしいAMラジオのようにただ話す。今日そこで言ったのは「コロナ禍で皆、今までなかった新しいやり方をどんどん導入するけど、ふと立ち止まってこれはデジタルじゃなく人でできるんじゃないのか?至便に乗っかろうとしていないか?と気づくことも大切やなぁ。人はアナログ、それは変わらない」


さて、東京からまたニュースが飛び込んだ。

『新型コロナウイルス感染症対策を検討する厚生労働省の「アドバイザリーボード」が開かれ、会議内では「夜の街」という呼称をやめて「社交飲食店」を使うことが決定した』(すぐに、多方面からの反発を伴い「『接待を伴う飲食店』にすべく厚労省で事務的に調整している」となった)

しゃ、しゃこーいんしょくてん?

…誰が考えたんやろか?まずは呼称として耳障りが悪く略称にも聞こえるし、言葉の認識としてイメージもしにくくコピーにもなりにくい印象である。接待と接客も意味合いが変わってくるのに使い続け、この国の「上」のガイドラインは、相変わらず右往左往と説得力がない。

クラスターの感染源を「夜の街」「接待を伴う飲食店」としながらも、休業要請に関しては曖昧で、バーはなぜかその辺とごちゃ混ぜになってしまってた。(詳しくは過去記事で参照ください:【 緊急事態宣言で判ったBARの曖昧 】 【兵庫県のコロナこれまでを整理しておく】 )

当初不安なまま休業を余儀なくされたが、幸い1事業所少人数の僕からすればその後に発表された給付金や支援金、助成補助金などアンテナを張っていると、しばらくは何とかなりそうな日々に安堵する。飲食店を何軒も経営している知人から話を聞けばゾッとした。僕なんかまだまだ楽な部類だ。


そもそも、洋酒が幕末〜明治時代にやっと入ってきたこの国ニッポンは、何かと西洋文化を履き違えてきた。うまく商売に結びつけようという国民性は、本来の意味合いからとんでもない産物を生み出すことになったのだ。

例えば「パブ」という言葉。

”パブ(Pub)とは、イギリスで発達した酒場のこと。パブリック・ハウス(Public House)の略。類似呼称にバーがある。アメリカ合衆国では同スタイルの酒場はバーとなる。日本では、洋風の居酒屋のことを「パブ」や「バー」と呼んでいるが、最近では酒類を提供する風俗店にも「パブ」の名が多く使われている”(Wikipediaより抜粋)

そうなのだ。後半に書いてる「風俗店」赤ちゃんパブやオッ◯イパブなんてものがあったりする(行ったことないけど)のは困ったものである。

「サロン」に至っては辞書によると、「1.客間。応接間。広間。2.フランスなどの上流社会で行われた社交的集会」なのだが、日本では昼サロ、ピンサロ(行ったことないけど)など少々いかがわしい場所にもなる。他にも、「アルサロ」アルバイトの主婦・学生などがホステスをしているキャバレーを称した語。 昭和20年代後半に流行。へぇー、アルコールじゃなくそういう意味があったんや。もう「社交場」なんてどこかに飛んでしまってる。

「ホスト」も、本来とてもいい言葉なのに何だか言うのもはばかられる。都合のいい日本独自の解釈が溢れ、誰も言葉本来の意味を伝えようとしなくなった。社交的とはポジティブイメージだったはずなのに。

しゃこういんしょくてん。

すぐに社交とイメージできず、それが遮光だったなら
その先の光や希望なんて見えるわけがない。

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