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お菓子の商品開発の秘密のお話し① 効率よく完成するまでの最短の道のり

商品開発を行う上で、市場調査・コンセプト・試作・工場テスト・品質検査など多数の段階を踏みますが、その中でも試作は味を決めるうえで多くの時間を費やします。

そこで今回は、「試作」において効率よく商品化まで進めるための考え方をお伝えします。

新商品の骨組みが決まると次のステップとして試作を行うと思います。その時にみなさんはどのような方法・考え方で試作を行いますか?

試作をすると試食をすると思いますが、商品の方向性があるとは言え、様々な意見がでると思います。

・甘い、甘くない(この意見のバラつきが一番多い)
・固い、柔らかい
・風味が強い、弱い
・口どけが悪い  などなど

このような意見が出る中で、その都度改良して試作をしていたら一生商品は完成しません。

そこで、どのように試作を行うのかというと、商品の種類によって考え方が違うので、今回は「クッキー」を例に説明します。

クッキーの場合の味の方向性で重要になるのは、「食感」「甘さ」になります。

「甘さ」は「食感」の違いによって左右されてしまいますので、まずは「食感」の方向性から決めていきます。

今回の「食感」は、ザクザクと食べていてインパクトのある食感を目指しているとして、粉類や卵の分量の違いでパターン試作を行います。

この時のポイントが経験上最大の配合と最小の配合を行うことです。

この試作を行っておけば、その配合の範囲内に必ず目指すべき商品が見つかります。あとは、この範囲の中で再度パターン試作を進めていきます。

「食感」が決まったとして、次に「甘さ」の方向性を決めていきます。

「甘さ」を決めるのは、もちろん砂糖ですが砂糖の種類によって甘み(甘味度)も違うので、その部分は商品の方向性によって決まる部分もありますので、今回は省略します。

砂糖の種類が決まったとします。では試作になります。ここでも食感の試作同様、最少と最大の分量でまずは試作を行います。

試作した商品を試食して最少(0)よりなのか、最大(100)よりなのかを決めていきます。

今回は最少よりの方に方向性が近かったとします。

次に最少(0)とした場合を前提に、砂糖の分量を10・30・50で試作を行います。最少よりにしたことで今度は最大が50になります。その範囲内でパターン試作を行います。

このようにして砂糖の分量を狭めていって試作を行うことで無駄な試作を行うことなく完成形にもっていくことができます。

この考え方は、あくまで参考として見てください。考え方なので、ほかのプロフェッショナルの方にとっては、別の効率の良い方法があるかもしれません。

最後に2020・8月の独立起業し、メルカリでお菓子の販売を始めさせていただきました。よろしければご覧ください。
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