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LT会Vol.9 エンジニアのためのUXデザイン入門講座レポート

はじめに 

こんにちは!SHIFT・金融第4グループの佐々木です。先日、「SHIFT EVOLOVE」が開催するLTトークイベント「エンジニアのためのUXデザイン入門講座」に参加しました。 

「SHIFT EVOLVE」では、エンジニアをEVOLVEして技術を盛り上げていくべく毎月技術イベントを開催しております。 今回参加したベントはこちらです! 

2021/12/8 
SHIFT EVLOVE LT会 Vol.9 
エンジニアためのUXデザイン入門講座  

まずは自己紹介 

2021/10/18にSHIFTへ入社しました。 
営業会社出身で、IT業界未経験の第二新卒入社です。 
高卒で文系だったので、知識も0の私でしたが 、ずぶずぶとIT業界の面白さに足を踏み入れ始めた駆け出しITエンジニアです! 

 本イベントはSHIFTの社内通達で知りました。 

「UXデザインってなーに?」
「デザインの入門講座なんて面白そう!」
 

タイトルに惹かれ、興味本位で即効応募しました。 

■登壇テーブル 

村上 和治(むらかみ かずはる) 
株式会社SHIFT  
DAAE開発グループ  UXディレクター 

■DAEE開発グループとは 

今回講師を担当してくれた村上さんは、株式会社SHIFTのDAAE開発グループ所属にするUXディレクターをしています。皆さん「DAAE」という言葉に聞き馴染みがないと思います。それもそのはず、「DAAE」はSHIFTで造られた用語になります。  

DAEEの紹介はDAAE開発グループ人事部の木村さんから。(写真右)

DAAEとは
Design (デザイン)
Agility (迅速性)
Assembly (組み合わせ)
Economic Quality (経済品質)
の頭文字のアルファベットを並べて「DAAE」です。

売れるサービス作りを推進する開発組織という目的のもと、DAAE部署が誕生しました。

どんなサービスでもデザイン性は重要、流行にスピード感を持って、01ベースでオリジナリティを考えるのではなく、既存サービスを上手く組み合わせる事を尊重し、それによってコストパフォーマンスを高め、経済品質(価値)を向上させシェアを広げたいという思いが込められています。

コード自体がドキュメンテーション。試作モデルで顧客のサービス開発を高速実現する「DAAE」とは何か - Qiita Zine

■UXデザインが必要なわけ

そんなDAEE開発グループ所属の村上さんが、まずはUXデザインが必要なわけについて講義が始まりました。

「自分が提供したサービスや商品が、低い評価を受けたときにどうしたらいいか?」

と質問を投げかけられました。
ん~、高い評価を貰えるように改善するしかないのでは?

狩野モデルをベースにUXデザインが必要なわけについて紐解いていきます。

駆け出しエンジニアの私には、こんなモデルがあるのか~とふむふむと理解。

サービスや商品を提供する側としては、魅力的品質に目を向けて、魅力的品質の向上を惜しみなく追及していきたいと思うでしょう。

いやいやまずは、一元的品質の継続的な維持をというサービスや商品もあるのかもしれません。

SHIFTの企業理念は「新しい価値の概念を追求し、誠実に世の中に価値を提供する」というもので、これを達成するための手段として、魅力的品質の向上に目を向けるのはまさに合理的です。

最初の質問に戻ります。

「自分が提供したサービスや商品が、低い評価を受けたときにどうしたらいいか?」

自分が提供したサービスや商品が低い評価を受けるときというのは不充足だと不満の域にあると私は解釈しました。つまり一元的品質すらままならない状態。そんな状態で市場に提供してしまうのは、悔しい限りですね。

UXデザインは魅力的品質を向上させるために必要!
お~っと、結論が結びつかない…。

そもそもUXってなんですか?

質問すると視聴者の方、村上さんが回答してくださりました。

UX:User Experience:利用者の体験

なるほど。利用者の体験をデザインすることで魅力的品質の向上に努めるという訳ですね。

サービスや商品の魅力に繋げるためには、UXデザインが必要な訳ですね。

携帯電話の例はとても分かりやすかったです。携帯電話は目まぐるしい勢いで進化を続けています。この図を見てわかるのが、横軸の位置が徐々に上がっています。右のスマホのモデルを見ると、もう魅力的品質の線が狭くて窮屈そうに。

これはユーザーの体験(UX)によって、
≪求められる当たり前の品質(価値)があがっている≫という事になります。

ひぇ~、という事は、サービスや商品の進化が停滞しないようにする為に魅力的品質の向上を絶やさないように戦い続けなければなりません。

UXデザインが必要なわけが十分に理解できました。

■UXデザインの役割

次はUXデザインの役割についてです。またまたモデルが出てきました。

V字モデル!!!

さっきの狩野モデルは初見でしたが、これは入社時や転職活動期にみたことがあるぞ!

「要件定義の手前の段階、受け入れテストの後の段階では何があると思いますか?」

村上さんが視聴者に質問をします。視聴者の皆さんが積極的にコメントにて自分が思う回答がどんどん流れていきました。

要件定義の前は、顧客のニーズの構築?

受入テストの後は、利用者のレビュー?

ざっと私が思いつく回答はこんな感じでした。

正解は、

要件定義の前は「企画」

受入テストの後は「市場価値」

業界用語として定義されている訳ではなく、村上さんの見解での回答との事で、視聴者の皆さんはじめ私の回答も的外れはなく安心しました。

何が言いたいかというと魅力的品質をあげるために大切なのは
この「企画」(要件定義の前)「市場価値」(受入テストの後)

今回の講義のタイトルに「エンジニアのための」とあります。
要件定義されたものを開発し、テストするだけでは魅力的品質は向上しない、いちエンジニアとして、「企画」や「市場価値」にも目を向ける必要があると力強く力説してくださりました。

ただ作りっぱなしというのは、よくないですよね。そしてこの「企画」(要件定義の前)と「市場価値」(受入テストの後)を補うのがUXデザインの役割だという事です。

また、こんなモデルを紹介してくださりました。

W字モデルという、製造と検証を並走させることで品質をあげるという考え方になります。

逐一検証することによって、問題を早期に解決できたり、もっと〇○だったら、もっと〇○しよう!なんて良いアイディアが湧いてきたりしそうですね。

UXデザインは、V字モデルに留まらず、W字モデルをベースに成り立っています。企画があり、企画を評価し、要件定義がされて、要件のテストを行い…、UXデザインの範疇は広そうです。

この内側のV字の、検証の方法の一例としてプロトタイプについて説明してくださりました。

簡単に言うとプロトタイプとは試作品です。

ホットモック:ほぼ完成品(本物)に近いもの
コールドモック:一部は偽物でほぼ完成品(本物)に近いもの
デザインプロトタイプ:画面デザインの設計書、いわゆる紙芝居でプログラムを一切書かない
ペーパープロトタイプ:イメージをただ紙に描き起こす

お~~~~~~面白い。
デザイン会社やアニメーション会社みたいです。(小並感)

大事なのは、
何のために検証するか?
ユーザーの体験をイメージして品質の魅力を向上させるため。

誰のための検証なのか?
ユーザーや、携わっている提供者のため。

検証を重ね、企画や市場価値にも目を向けたV字モデルを補うUXデザインの役割は、プロジェクトを通じて「魅力的品質実現」の精度をあげることが可能になります。

私も駆け出しエンジニアとして、UXデザインの考え方を基に、品質に問題はないかとユーザーの体験をイメージしながらテストを行っていきたいです。この意識は忘れず持ち続けたいものです。プロジェクトに携わるエンジニア一人一人が、その意識を持つことでも魅力的品質を向上させる大切な気がします。


■UXデザインのやり方

最後になりました。
とうとう具体的なやり方について教えてもらえるのでは!と、私はじめ視聴者はわくわくで待機です。

UXデザインのやり方それはフレームワークを使うのがおすすめ。と。
結論が至ってシンプル。焦らされますね。

ここからどんな秘密兵器のような具体的なUXデザインのやり方を教えてくれるのでしょうか。

この5段階モデルがフレームワークとの事。

ん?この工程、V字モデルにほぼ似てないか?

私の疑問をすぐ解消するかのように村上さんが、「察しの良い方はもうお気づきの通り、これはV字モデルをひっくり返した図に似ていますよね」と紐づけてこの5段階モデルを解説してくださりました。

確かに順番を誤っても、適当に着手し始めても成立しないですよね。段階を踏んで、セオリーに従うのがいいと、ふむふむ。

この5段階モデルのメリットは、どこで問題が起きているのかを発見しやすくなり、プロジェクト全体が開発の方向性をお互いに理解できることになります。何事も基礎は大事、しっかりメモを取り頭に刷り込みました。

さー、そろそろ具体的なやり方を教えてください!!!

視聴者みんな思っていたでしょう。

お~っと、ここで終了です。

そうです本日は「入門」ですから。

具体来なやり方についてはまたの次回、いつか開催されるみたいなので乞うご期待。村上さん、登壇ありがとうございました!

★次回のイベント情報★

CTO/CEOに訊く!スタートアップの技術選定あれこれディスカッション

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執筆者プロフィール:佐々木 歩美
2021/10/18、SHIFTに二卒入社。
高校卒業後、5年間営業職を経験。
技術職、ITの世界に興味を惹かれ日々勉強に奮闘中。

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