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立ちあげて約1年たったのでイベント運営をふり返ってみる

エンジニアのみなさん、こんにちは
EVOLVEしてますか?

今日はイベントコミュニティSHIFT EVOLVEに関するエントリーです。
早いものでエンジニアの技術研鑽を目指して始まったSHIFT EVOLVEも
立ちあげて約1年が過ぎました。

そこで、イベント実績を公開しつつ、ふり返ってみます。


エンジニアコミュニティをつくりたい

立ち上げた当時は、以下のような課題がありました。

  • エンジニアの情報交換、活動場所がない

  • 社内勉強会やイベントが属人化している

分報チャンネルや質問チャンネルなどの文化はそれなりにアクティブなものの登場するメンバーは固定化しており、急速に拡大している弊社では、エンジニアの新規参画者や部署の新設や、グループ会社の新規参画に対応できていない、という背景がありました。

これらの課題を解決するために

「エンジニアに技術研鑽の場所を提供し、ビジネス貢献に繋げる」

という目標のもとに社内で運営メンバーを募り有志の運営チームを立ち上げました。

約1年でエントリー総数は2000名に

約1年で22回のイベントを開催、エントリー数は2000名を超え
実際の参加者数は約1500名となりました。※1

平均にして、エントリーで100名参加は約70名なので平均70%程度の参加率ということになります。ビジネス向けのウェビナーだと50%を切ると言われていますので、技術イベントにエントリーされる方は参加モチベーションが高いんですね。ありがたいことです。

いろんなテーマを試行錯誤

イベントのテーマは技術やプラクティスにまつわることなら何でも
面白ければなお良しという方針です。
ITの怪談(セキュリティまたはブラックネタ多し)を話してもらったり

怖いというよりは胃が痛くなるやつだった(笑)IT怪談回LTレポ|SHIFT Group 技術ブログ|note

ガチの農業事業者を招いて農業IoTのプレゼンをしてもらったり、

共感の嵐!開発あるあるLTレポート |SHIFT Group 技術ブログ|note

テーマと動員数の相関は本当に予測が難しくて
「このテーマは、来るだろう」は外れて、
「あのテーマでこんなに?」というのもしばしば。
なかなか読めないのが悩ましいところです。


エントリー数・参加者数・参加率の推移

参加者の所属企業と職種

事業会社の方が多く、約半数を占めています。
弊社から見た採用市場はSIer出身の方が多いイメージなので、正直なところこの数字には驚きましたし、事業会社の方のアンテナに感銘を受けました。

※ 社外参加者のみ

イベント参加者向けアンケートでは職種をお伺いしています。

※ 社外参加者のみ

テストエンジニアが一番多い(同義の職種を含めると25%超え)のは、弊社の主たる事業から考えると順当ですが、その次にアプリケーションエンジニア、インフラエンジニアと続いており、技術イベントらしい分布になっています。自動テストエンジニアとして参加されている方が一定数いるのも特色ですね。

参加者が得たいもの

アンケートでは技術イベントで得たいもの、についてもお伺いしています。

”思想・哲学”が3番目に入っているのが印象的でした。
言語やフレームワークの思想・哲学は、独学ではなかなか得難いもので
現場の生の意見を聴きたいということだと解釈しています。

登壇者の所属企業

登壇者の40%は社外からのエントリーです。
テーマによってはイベント公開から数日で登壇枠が埋まることもありました。エンジニアの皆さんのアウトプット機会への貪欲さを見習わねばと
襟を正される思いです。SHIFTグループ会社からも4社ほど登壇者として参加されており、目的である”グループ会社を含むエンジニアの交流”に一役果たせました。

パートナー企業の参加、共同企画

また、最近ではパートナー企業の中の人にご登壇いただいたり、共同でイベントを企画する流れも出てきました。

ビジネスの枠を越えて業界貢献のモチベーションで参加していただけるのは
コミュニティ運営の冥利に尽きます。

観る人もワクワクすると思いますし、今後この動きを拡大したいです!

開催形式はLTがメイン

何ごとも小さく始めるということで参加しやすいLTイベントを中心に始めたので開催形式はLTイベントが最多です。最近ではプレゼンやパネル・ディスカッションが増えていると思います。

今後はもくもく会やハンズオンのような一つのテーマを掘り下げる企画もやっていきたいです。

イベント運営のむずかしさ

ここまで、ポジティブな雰囲気でしたが、運営では苦労した面もあります。

■ リソースが足りない

運営チームは有志ボランティアで構成していますので業務前後の空き時間にタスクを実施しています。業務状況や、ご家族の都合でタスクを消化できないときも。タスクや資料は誰でも替われるように言語化・標準化に努めていますが、局所的に人が足りないときもあります。

■ レギュレーション

イベントやアーカイブの公開は会社の公式発信コンテンツなので当然レギュレーションチェックがあります。手続きに時間をかけすぎると諸々のタイミングに間に合わないため、スピーディに進められるように調整してスムーズなフローを築きました。協力いただいた広報・運営の皆様には頭が上がりません。本当に。

■ 社外の方との連絡手段

事前に当日の流れや登壇資料について登壇者と連絡を取り合います。
社外の方の場合は連絡方法の統一が難しく、emailだったりSNSだったりと
あちこちに連絡することになります。特にLTイベントで登壇者の方が多いと管理コストが地味にかさんでいました。

思わぬ副次的効果

採用面談でEVOLVEについて言及してくださったり、イベント参加をきっかけに興味を持っていただいて弊社にジョインされたりと、KPI的にやや難しい目的「技術研鑽とコミュニティ醸成」をかかげている一方で採用人事への貢献という副次的効果はとても喜ばしいです。

エンジニアが採用に注力しすぎるのは本末転倒ですが、一緒に働く仲間を想像してコミュニティ設計をするのは、とても良いこと、ヘルシーだなぁと感じています。

今後の課題と展望

■ 終わりなき技術研鑽の道

技術研鑽に終わりはありません。
今後はもくもく会、勉強会形式を増やしていき、特定の技術を掘り下げるクラスター生成を目指したいです。ゆくゆくはコミュニティとしてのOSS貢献や、プロダクト開発のようなことができると良いですね。

■ 非同期コミュニティ

イベント外の非同期コミュニティとしてdiscordを運用開始しました。
活用はこれからで、燃料投下・持続は今後の課題です。非同期だと時差を乗り換えてグローバルな対話にも可能性が出てきますよね。Discordは行動規範を守れば誰でも参加可能ですので是非。

SHIFT EVOLVE Discordに参加する
※ 期限付きURL

■ 同窓会コミュニティ

退職者むけのイベントや座談会の定期開催を考えています。
ビジネスと一線を画すということは他社や退職者の方が参加しやすい土壌になることがわかりました。実際に過去に退職者が登壇・参加されているイベントもあります。
人とのつながりは人生にとって財産です。退職者向けにコミュニティを用意しておくだけでも”失うかもしれないつながり” の補完になると思っています。

最後に

ここまで1年間走って来れたのは技術顧問の川口 耕介さん、運営メンバ、社内の関係各所の皆さんの支えのおかげです。あらためて感謝をお伝えしたいです。そして快く登壇・参加してくださった1500名余りの皆様にはこれまた感謝しかありません。

今後とも、脳がワクワクする企画を練って打ちだしていきますので、どうぞよろしくお願いします!

connpass SHIFT EVOLVEグループ:

SHIFT EVOLVE Twitterアカウント:

■ 本稿補足

※1 (2021年5月~2022年6月)採用イベントを除く
※1 イベントのエントリープラットフォームとしてconnpassを利用しています。


執筆者プロフィール:森川 知雄
中堅SIerでテスト管理と業務ツール、テスト自動化ツール開発を10数年経験。SHIFTでは、GUIテストの自動化ツールRacine(ラシーヌ)の開発を担当。
GUIテストに限らず、なんでも自動化することを好むが、ルンバが掃除しているところを眺めるのは好まないタイプ。
さまざま案件で自動化、効率化によるお客様への価値創出を日々模索している。2021年からは技術イベントSHIFT EVOLVEの運営を主担当。
司会は大の苦手。

お問合せはお気軽に
https://service.shiftinc.jp/contact/

SHIFTについて(コーポレートサイト)
https://www.shiftinc.jp/

SHIFTのサービスについて(サービスサイト)
https://service.shiftinc.jp/

SHIFTの導入事例
https://service.shiftinc.jp/case/

お役立ち資料はこちら
https://service.shiftinc.jp/resources/

SHIFTの採用情報はこちら
https://recruit.shiftinc.jp/career/

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