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SAPコンサルタントが新入社員向け研修を作ってみた~1~

はじめに

こんにちは。株式会社SHIFT SAPグループの八木です。
SAPグループの社内教育を担当しています。

この記事では「SAP」はSAP社が提供しているERPパッケージソフトを指します。私の所属するSAPグループでは、SAPのパッケージソフトであるSAP ERPや、SAP S/4HANA(以下、SAP)の導入やバージョンアップ案件(以下、SAP案件)でテスト支援等を行っています。

4月、新年度が始まり、SHIFTにも多くの新入社員の皆さんが入社されました。これから全体研修の後、6月に各部署に配属される予定となっています。

我々、SAP教育チームは、SAPグループに配属される新入社員の皆さんに「SAPテストエンジニア」として活躍してもらうための研修を準備しています。 元はSAPコンサルタントであり、教育カリキュラム作成初心者の私が、SAPグループの新入社員研修をどのように作っているかを3回シリーズでご紹介したいと思います。

この記事の想定読者

SHIFTの社内教育に興味がある方

SAP未経験者への教育に興味がある方

新入社員研修に興味がある方

これから研修を受ける新人社員の方

この記事のゴール

SHIFT SAPグループの新入社員向け研修の「ストーリー」を理解できます。

教育にもストーリーを

前職のコンサル会社で提案資料を作成すると「これじゃストーリーになってない」と、良く怒られました。
実現したいことについて、筋道を立てて理由を明確に説明することができていないので、相手を動かす資料になっていないという意味です。
コンサルは「ストーリー」を作ることで生きています。(あくまで主観です)

昨年度から新入社員向けのSAP研修を担当していますが、昨年度は準備の時間が少なく、SAP基礎研修(基礎研修ついては[こちらの記事を参照])と簡単なABAP研修等を実施して終了しました。
昨年度の新卒入社メンバは、しっかりと学び、各プロジェクトで活躍していますが、教育チームとしては戦略・準備不足で、反省点が多いものとなりました。

ということで、今年度の新入社員研修に向けては、最大限の効果が発揮できるよう、コンサルファーム時代に培った「ストーリー」を考えるスキルを使って、SAPの新入社員教育を「ストーリー」をベースに組み立てることにしました。

新入社員研修に求められるストーリーとは

提案のゴールは「判断してもらい、人を動かすこと」と教わってきました。

では、研修のゴールはなんでしょうか?

私は、「研修終了時に受講者が期待値のレベルまで学習内容を理解していること」 ではないかと考えます。

研修をより効果的に実施するため、目的を明確にし、目的を達成するための筋道を立てることが研修の組立に求められる「ストーリー」ではないかと思います。

研修のストーリーを考える

研修のゴールを達成するための”筋道”であるストーリーを作ります。

ストーリーの型として、序論⇒本論⇒結論や、要点⇒理由⇒具体例⇒結論等がありますが、

今回は 「目的」⇒「目標」⇒「現状」⇒「課題」⇒「対策」⇒「効果」 の順で整理しました。

  • 「目的」SAPテストエンジニアとして活躍できるベースを身につける

  • 「目標」SAP初級検定やテストに合格する(定量的な目標)

  • 「現状」昨年度の研修結果から、新入社員の現状を予測する

  • 「課題」昨年度の研修実施後アンケートから、課題を抽出する

  • 「対策」学習のカリキュラムに反映する

  • 「効果」目標値の達成、研修目的の達成

目標に対するつながり、ストリーを考えながら整理することで、次に検討すべきポイントや、確認すべきことが見えてきました。

終わりに

今回は新入社員研修についてストーリーの考えをベースに組み立てたことをご紹介しました。
次回は、「目的」「目標」の細分化事例をもとに、目的、目標設定および効果の計測についてご紹介します。

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執筆者プロフィール:八木
2021年から株式会社SHIFTに勤務。
SAPグループに所属し、SAPグループ全体の社内教育をはじめ、社内外向けの検定、研修の作成に従事。前職では日系コンサルティングファームに所属し、SAPの導入コンサルティング、設計、開発、ユーザ教育、保守運用等に従事した経験を持つ。

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