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【ハーブ天然ものがたり】シロキクラゲ
「自然の力リスペクト」
魔術から化粧品、厨房から医薬まで。
所感まじりに綴る、ハーブ今昔物語。
不老長寿の薬
シロキクラゲは、シロキクラゲ科シロキクラゲ属のキノコです。
世界中で確認されていますが、食用にしているのは中国、台湾、日本などで
白木耳、銀耳と表記されることもあります。
桑や槐、柘榴などの広葉樹の倒木や枯枝に
お花のフリルみたいな姿で生え
ゼリー質で、白く半透明なのが特徴です。
野生のシロキクラゲは数が少ないので希少価値が高く
中華や薬膳料理では高級食材、不老長寿の薬として珍重されています。
楊貴妃(唐代618年 - 907年の皇妃)が美容のために好んで食べたという逸話が有名です。
漢方の薬学書「本草綱目(1578年)」にも収載されています。
シロキクラゲはヒアルロン酸を大きく上回る保水力があり
中医学では肺や腎のもっとも深い渇きによいとされています。
さらに肺と皮膚には関連性があるという考えから
お肌や粘膜の渇きを潤すとも。
食品としては脂肪吸収の抑制や、腸内フローラの改善
胃の粘膜を保護するなどの機能が確認されており
血中や肝臓のコレステロールを低下させる効果が高く
動脈硬化や心臓発作に効果的であるとも言われています。
ビタミンB2や食物繊維の含有量が多く
植物性多糖体(シロキクラゲ多糖体)が含まれています。
保湿効果が高いので化粧品に使われることもあり
手前味噌ですが、わたしたちの開発した製品
Shield72°/シールド72°の、化粧水と乳液にも
保湿目的でシロキクラゲ多糖体を配合しています。
*当ブログで紹介している天然原料の保湿効果を除く一般的な性質は、化粧品の効能を示したものではありません。
音は振動だもの
白木耳、銀耳と表記されるシロキクラゲしかり
きのこは漢字で「茸」と書きます。
耳という文字をあてられたのは、音と植生に関係あるからなのかな、と考えたりします。
シロキクラゲとは属がちがいますが
食品としてなじみ深い(黒い)キクラゲの学名 Auricularia auricula-judaeは、ラテン語の「耳介」に由来しているそうです。
種小名の auricula-judaeは「ユダの耳、ユダヤ人の耳」。
カタチが耳に似てるから、という説が散見されますが
もっと奥深い意味があるんでないかい...と思ってしまいます。
落雷を受けた樹木にきのこがよく発生すると昔からいわれています。
栽培に光や音を活用する、きのこの研究もはじまっているそうです。
植物に音楽を聴かせる研究は古くから見聞きします。
間接的ではありますが、音や波動の取説ともいえる本
「シンフォニー」
「音はなぜ癒すのか」
「水からの伝言」といった本に一時期かなり啓発されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1666930057880-XLmTjs6Z7x.jpg?width=1200)
読後すぐに、なんでもいいから実践してみたくなり
チベットのシンギングボウルを手に入れて
お腹の上において倍音をつくると
たしかにからだの緊張がほどけるのがわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1666930101923-7IPBwuwHq7.jpg?width=1200)
あれから数十年がたちましたが、いまでもシンギングボウルはけっこうな頻度で使っています。
いまでは528ヘルツや、ソルフェジオ周波数などの音源も
気軽に入手することができる時代になりました。
そのなかで自分にいちばん合っていると感じるのは
バイノーラルビートなどのシータ波です。
周波数に深く同調すると、解像度が自然と高まるなぁという感じで
合意的現実の見方も大きく変化してゆきました。
複雑怪奇な有機体のヒト(自分自身)でさえ
音にはすっかり作用されるんだから
植物(というかほかの哺乳動物や虫や鉱物)にも
作用が及ぶのは自然の摂理だろう、と考えています。
音の正体は空気の振動ですし、色と同じで波長のちがいによって
ある波長は吸収し、ある波長は透過したり跳ね返したり。
色の場合とりこんだものは色素になり、それが酸化を防いだり
細胞を活性化させたり、修復したりと
ミクロの世界ではあたりまえに、音、光、色は
差し響いているのだろうな、と。
再生きのこ、共生きのこ
きのこは菌類なので、植物とはまたちがいますが
森と共生するふたつの役割をもっています。
ひとつは枯れた木や落ち葉、切り株などから養分をとって
有機物を分解し、森をきれいにするお掃除チーム。
もうひとつは生きている木と助け合いながら
自身の栄養となるデンプンをもらい
土中の水分やリンなどを集めて、木に届ける促進チーム。
きのこ菌は土中では、植物の根よりも広範囲に拡がり
酵素を分泌して、植物の水や無機養分の吸収を促進します。
植物は単独で生きるより、菌根性のきのこと共生することで
より多くの水や栄養を吸収することができ
菌糸におおわれるので、乾燥や病害にも強くなるそうです。
きのこは光合成のできない下等植物と考えられていた時代もあったそうですが、森で寿命を終えた者たちを分解して、森の栄養を循環させるのが大きな役割です。
森にはきのこにしか分解できない硬い樹木もあると聞いたことがあります。
きのこが分解した栄養分は、雨で流され、水中生物の栄養にもなります。
胞子の舞う様子は神秘的で、動画で見ていると
ヒトの肉体が固い骨から、軟骨、粘液、リンパ液や血液、真皮層から表皮層といったグラデーションのある組織構造となっているように、エーテル体もグラデーションのような段階があり、菌類はより肉体に近いエーテル成分をいっぱい持っている存在なのかな、と考えたりします。
なかでも特に、海の生き物クラゲに似てると命名されたシロキクラゲをはじめとする、ゼリー質のキノコたちは、イカやタコと同じでエーテル成分を強化してくれる食材のひとつなのではないかな、と。
耳の字をもつ菌類たち。
見えない菌糸でエーテル体を強化して
音という波動、振動に対する感受性を高めてくれる
そんな役割も担っているのかもしれません。
☆☆☆
お読みくださりありがとうございました。
こちらにもぜひ遊びにきてください。
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