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ぜひ訪れたい東京の博物館 #1「NHK放送博物館」
博物館の魅力について
1、知るきっかけ、興味を持つきっかけを作ってくれる。
現代では、検索することで情報を集めますよね。あるいは、フォローすることで情報を集めます。そうすると自身の興味関心分野は、特定の分野に偏りがちです。博物館は、興味の外にある世界と接する機会を提供してくれます。
2、読書やネットでは得られない、実物を見るという体験をもたらしてくれる。
現代では、ネットによりほとんど無限とも言える知へアクセスできます。しかし、実物を見るという何事にも代えがたい体験が可能です。
3、身体感覚を伴うインプットができる
触るなど、体験できるコーナーもあります。「読んだことがある」「聞いたことがある」という範囲を超える身体的な体験ができます。
4、博物館周辺の散歩が楽しめる
色々な博物館を訪れていく中で、色々な土地を訪れることとなります。その周辺の散策も同時に楽しむことができます。後述しますが、実際に私も素敵なスポットに思いがけず出くわすことができました。
東京と博物館
東京はかつて江戸だった頃から今日まで日本の首都を担ってきただけあって、博物館がとても多いです。
東京に住んでいる方は、少し足を伸ばすだけで、多くの博物館にアクセスできることは嬉しいですよね。
東京に住んでいない方も、旅行の工程に博物館を組み込んでみるのもいいかもしれません。
という訳で、前置きが長くなりましたが、東京のおススメ博物館をピックアップしてみたいと思います。
#1は、NHK放送博物館です。
ぜひ訪れたい東京の博物館たち
1、NHK放送博物館
■最寄り駅:
日比谷線・神谷町駅
銀座線・虎ノ門駅
など
■概要:
ラジオ、テレビといった放送の歴史、資料が展示されるNHK運営の博物館。
■入館料:
0円(2023年8/30現在)
■所要時間:
1時間半~2時間ほど。
■こんな人におススメ:
・朝ドラ、大河ドラマのファンの方
・ラジオ、テレビなどメディアに興味のある方
・ジャーナリズムに興味のある方
・20世紀の日本史に興味のある方
・お子様のいらっしゃる方
みどころ
みどころ①:NHKの歴史解説コーナー
NHKの歴史はそのまま日本の近現代史と重なります。
1925年のラジオ放送開始以降、人々は野球や大相撲といったスポーツ中継を聴きたいという思いからラジオを聴くようになったそうです。
その後、日中戦争や第二次世界大戦といった戦争の中で、「戦況を知る為」、「世の中の動きを知る為」といった実用的な目的によってラジオの聴衆者は増加していき、ついには玉音放送を聴いて終戦を知った・・・。
戦後、テレビが普及していく様子も学べます。
というようにNHKの歴史は20世紀の日本史を学ぶ上でも役立ちます。
みどころ②:オリンピック中継の歴史まとめコーナー
NHKはオリンピック中継も数多く行ってきました。
アスリートから飛び出したあの名言が紹介されていたり、実況解説者のメモが公開されていたり、中継カメラが展示されています。
みどころ③:模擬テレビスタジオコーナー
テレビスタジオを模したコーナーがあります。
ここでは青色のクロマキー(合成用背景)に立って、天気予報士気分を体験できます。テレビが好きなので、個人的にはかなりテンションがあがりました!
第一印象、「こんなに照明が明るいのか!」
大人はもちろん、お子様にとっても楽しめるコーナーかと思います。
これが無料なんて、申し訳ないくらいです。
みどころ④:朝ドラ&大河ドラマコーナー
いままでの朝ドラ、大河ドラマの歴史がダイジェストにパネルにまとめられたコーナー。朝ドラor大河ドラマファンにはたまらないコーナーです。
バーチャルで、衣装を着られるコーナーや、撮影セットの解説ジオラマもあり、ドラマ制作の舞台裏を垣間見ることができます。
私が一番感動したのは、劇中の環境音づくりの体験コーナーです。
海の波の音をどうやって作っているかご存じでしょうか?
小豆のようなものをたっぷり入れた長方形のカゴのようなものを使います。そのカゴを傾けたり、揺らしたりすることで豆がカゴの中を転がって、波の音が再現されるようです。
実際にカゴを揺らしてみると、「ザザーッ、ザザーッ」とこれはまさに波の音!
また、「馬の走る音」の作り方も紹介されていました。
こちらは説明が難しいので、行ってみてぜひ体験されてください。
ドラマを観るのが楽しくなります。
みどころ⑤:浸水体験コーナー
NHKはいままで起きた様々な災害を報道してきました。
浸水体験コーナーでは、バーチャル(AR)により、浸水する疑似体験ができます。
「何cmの高さまで水が浸水している」とニュースで聞いても、あまりピンとこないかもしれません。
しかし、バーチャルで体験すると、その危機感が感じられます。
他にも見どころはあるかもしれませんが、一旦以上です。
NHK放送博物館は大変内容の充実した博物館であり、一度はぜひ訪れたい博物館かと思います。
みどころ(⑥):ドーモ君出現イベント
館内放送で、「ドーモ君がいまから凱旋します」みたいなアナウンスがありました。どうやらドーモ君出現イベントがあるようです。ドーモ君と記念撮影ができるのかもしれません。
博物館とセットで訪れたい:愛宕神社+出世の階段
NHK博物館のすぐ近くには愛宕神社があります。
神社へ向かう際、「出世の階段」なる、何十段かに及ぶ階段があります。
愛宕神社ホームページによると下記のような故事がその名の由来となっているようです。
愛宕神社に上がる急な石段は「出世の石段」と呼ばれています。
その由来は講談で有名な「寛永三馬術」の中の曲垣平九郎(まがき・へいくろう)の故事にちなみます。
時は寛永11年、江戸三代将軍、家光公が将軍家の菩提寺である芝の増上寺にご参詣のお帰りに、ここ愛宕神社の下を通りました。
折しも春、愛宕山には源平の梅が満開。家光公は、その梅を目にされ、 「誰か、馬にてあの梅を取って参れ!」と命ぜられました。
しかしこの愛宕山の石段はとても急勾配。歩いてのぼり降りをするのすら、ちょっと勇気が必要なのに、馬でこの石段をのぼって梅を取ってくることなど、とてもできそうにありません。
下手すれば、よくて重傷、悪ければ命を落としそう。家臣たちは、みな一様に下を向いております。
家光公は、みるみる機嫌が悪くなり、もう少したてば、怒りバクハツ!というそのときに、この石段をパカッ、パカッ、パカッとのぼりはじめた者がおりました。家光公。その者の顔に見覚えがありません。
「あの者は誰だ」
近習の臣に知る者はありません。
「おそれながら」
「おう」
「あの者は四国丸亀藩の家臣で曲垣平九郎(まがき・へいくろう)と申す者でございます」
「そうか。この泰平の世に馬術の稽古怠りなきこと、まことにあっぱれである」
平九郎は見事、山上の梅を手折り、馬にて石段をのぼり降りし、家光公に梅を献上いたしました。
平九郎は家光公より「日本一の馬術の名人」と讃えられ、その名は一日にして全国にとどろいたと伝えられております。
愛宕神社 ホームページ 愛宕神社トリビアより引用
階段は急勾配で、なかなかタフです。
やっと上り終えて振り返って階段の下へ目をやると、長い石造りの階段と鳥居、木々のコラボレーションが日本的な美しさを魅せてくれます。
近未来的な、大都会のビル群と対照性が一層美しさを際立てています。
NHK博物館へ訪れた際は愛宕神社へもお参りされると良いもしれません。
p.s.NHK放送博物館も愛宕神社も、館内/境内の写真掲載がOKかどうか不明だったので写真掲載ナシにしました。トップビジュアルは防災コーナーで頂いたドーモ君ビジュアルの防災カードです。
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