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失敗も学びのチャンス!忙しすぎる親が「自分から学ぶ子」を育てる

仕事と子育ての両立に追われる日々。子どもとしっかり向き合えていない…。そんな罪悪感から、つい子どものやることを手助けしすぎたりしていませんか。子どもの自立のためには、失敗の経験も必要なものです。今日は、忙しすぎる親だからこそ子どもに与えられるチャンスについてお話します。

●失敗の経験は、成功の体験と同じくらい大切

私たち親は、待つことが苦手なものです。子どもがちょっと苦労しているのを見ると、ついすぐに手を差し出して、助けてしまいがちですよね。

小さな子であれば、最初のうちは教えなければならないこともあるでしょう。しかし、幼い頃から小さな失敗を繰り返すことで、私たちはそれを成長の糧にすることができるようになります。「こうしたからダメだったのか。じゃあ、こうしてみよう」というように、同じ間違いを繰り返さない方法を考えたり、創意工夫をしてみたり。失敗への耐性もついてきますから、挫折を味わうようなことがあっても、そこから復活することができます。失敗しない人生などありませんから、このような失敗から学ぶ力は、非常に大切です。

いつまでも、「間違えないように…」「失敗しないように…」と親が先に手を回していると、子どもは失敗から学ぶチャンスを失ってしまうのです。もし、全く失敗を経験せずに育ってしまうと、何かちょっとした失敗をしただけで、必要以上に落ち込んだり、立ち直れなくなってしまいます。失敗の経験は、成功の経験くらい大切なことなのです。

たとえ失敗し、遠回りをしたとしても、自分で決めて行動する。その過程に気づきがあり、そこに成長があるのです。

●「子どもにかける時間がない」を逆手にとる

失敗の経験は、成功の経験と同じくらい大切なこと―。そう考えると、忙しくてあまり子どもにかける時間がない、という状況は逆にプラスに働くのではないでしょうか。

仕事と子育ての両立で時間がない、子どもがたくさんいて一人ひとりに手をかけてあげられない、という方も多いでしょう。そして、そのような場合、どんなときもそばにいて、失敗を回避してあげるということが物理的にできませんよね。0歳から保育園ということもあるでしょう。

親からのマンツーマンのサポートがない子は、失敗することも多いはずです。しかし、ひとりで物事に対処しなければならない場面があることで、早いうちから多くの経験をすることができます。実は、これは忙しすぎる親の、子育てにおけるプラスの側面といえます。

あまりに忙しい毎日だと、「子どもに申し訳ない」という罪悪感を抱えてしまうかもしれません。でも、一緒にいられる時間にしっかりと愛情を伝えていれば、離れている時間はかえって、子どもが学び成長する貴重な時間となるのです。

●ときには“ちょっと抜けてる親”を演出してみる

子どもの成長のために、ときにはあえて“ちょっと抜けてるお母さん”を演出してみることもあってもいいでしょう。

たとえば、スケジュール管理が苦手なお母さんを持つお子さんは、往々にしてしっかり者だったりします。あるお母さんは、出かける前にいつも「ママ、お財布持った?」とお子さんに確認されるそうで、「うちの子は本当に頼りになるんです」と、いつもお子さんをほめています。そんなふうに言われて、お子さんも悪い気はしないものです。その子は、中学生になってからは、仕事で母親の帰りが遅いと、ご飯を炊いておいてくれるなど、家事の戦力になっているそうです。ちょっと頼りないお母さんくらいのほうが、子育てはうまくいくのかもしれませんね。