見出し画像

夢の実現と志高く豊かな人生を歩むために親ができることは?

みなさんのお子さんは、未来にどのような夢を持っているでしょうか。昨今のコロナ禍や、地震や豪雨といった災害の多発、少子高齢社会などを踏まえ、公務員や医療系、福祉系など安定感のある仕事を希望する親が多いようです。しかし、人生は山あり谷あり。安定している時だけでなく逆境に陥った時、自分の力で人生を切り拓ける子どもになってほしいと思いませんか。夢や志を抱くことで、どんな時も努力を惜しまず有意義な人生を歩む力が生まれてきます。
七田式の創設者である七田眞は、夢と志について「個性を発揮して自分らしく生きたいという思いが夢、自分の個性を通して社会に貢献したいという思いが志である」と考えていました。

子どもは夢を持つと、自分の将来に希望を抱き、自分の力を信じて努力するようになります。そして、その夢が志となることで、自身だけでなく自分の行動が人に喜ばれることを喜びとして感じられるようになります。

では、子どもの夢や志を育てるには、どのようなポイントがあるのでしょうか。

●子どもが好きなことを見つける

子どもに夢を抱かせ実現の後押しをするのは、親の大切な務めです。
まず、子どもが興味や関心を示したことがあれば、とことん取り組ませましょう。ひとつに偏らず何でもそこそこできるようになる方が良いという考えもありますが、一点集中して取り組むことは、決してマイナスではありません。ひとつのことのレベルが上がると、その周辺にも興味関心が広がり、結果として全体的に知力のレベルが上がります。

子どもの夢さがしと実現の後押しは、普段から子どもが遊ぶ姿をよく見て、夢中になる遊びや興味の中から個性を見出し、徹底的にバックアップすること。子どもが進んで取り組みたがることがあれば、「やりたいことをとことんやっていいよ」とエールを送りましょう。

熱中するものがあまりなさそうだという場合には、夢の種まきをするのも親の役目です。幼児期は自分で世界を広げることが難しいので、好きなことに出合う機会は親が作りましょう。「園・館・場」がつく施設に出かける、電車でパパやママの会社に一緒に行ってちょっとだけ社内を覗いてみる、仕事についての話をしてみる、というのも良い刺激や経験になりますね。

お子さんが自分らしく生きるための夢を見つけ、そして、実現させるために情熱を燃やし続けられるよう、親は全力でその夢を応援していきましょう。

●志を持つ大切さを伝える

志とは、他者や世の中の役に立ちたいという思いです。一人ひとりが支え合って生きていることを実感し、感謝し、そのお礼として他者の役に立ちたいと思う気持ち、これが志です。

子どもの志を育てるには、親の人生観や生き方が影響を与えます。ぜひ生きることや人生について、子どもと話してみてください。小さいうちは理解できなくても、真剣に親子で話した会話は子どもの右脳に刻まれ、人生の支えになる言葉となります。

早いうちから志を持ち、そのための努力を続けることで、人間力が磨かれて器が大きくなります。志が高いほど、人間として成長し、他者のために尽くし役に立つ喜びを知ることができます。

好きなことを仕事にできる人は限られているといわれますが、それはどこかで諦めてしまうからです。学校教育では試験や進学のために必要な知識教育が行われるからこそ、家庭では、子どもの夢を応援し、何度でも挑戦することを見守りましょう。そして、を持って生きること、友だちへの思いやり世の中に尽くすことの大切さを小さいうちから伝えていきましょう。このような親の後押しは、子どもの夢の実現や逆境にひるまない強さを育み、人生を豊かなものにしていくはずです。