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大学ブランディングの軌跡 どうやったら面白く役に立つ大学を作れるのか?

はじめまして

戸板女子短期大学  入試・広報部長の澁谷です。

戸板では現在入試・広報部として、マーケティングとクリエイティブの責任者、企業連携、地域連携、諸々の企画の担当をしています。

まずは、簡単に自己紹介をすると

私は大学卒業後、小売業(コンビニ)に入社しました。その後、ヘルスケアベンチャーへの転職を経て、戸板女子短期大学に入職して、現在6年目を迎えます。

 詳しくはこちらをご覧になってください。

今回このnoteを始める前に、これまで自分が5年間の大学のブランディングやマーケティング手法についてFacebookやTwitterなどで、ビジネスとしてのアウトプットを数年していたのですが、その表現方法と拡散に限界を感じ、新しいnoteという領域での表現にチャレンジした次第です。

どこまで続くか、どの程度まで開示できるか、正直チャレンジングですが、できるだけオープンにすることで多くのマーケターの方々に大学ブランディングを興味を持ってもらいたいと思い始めました。

初回は、まず6年前に遺伝子検査というヘルスケアベンチャーから教育業界に来た際の印象とおおまかにやってきたこと、考えてきたことをお伝えします。

全員が思いを持っているから大学ブランディングは難しい

戸板女子短期大学に来た時に自分は、37歳。

前職はベンチャーと言っても、50名程度の会社でマーケティングや事業開発の責任者で、直属の部下も5〜6名いたので「大学ってどんな感じなんだろう?」と、結構余裕を持って、そして探りながらの勤務開始でした。

いきなり複数の委員会にも出たり、方々に挨拶に行くことで、何となく感覚を掴んで行った時に、大学のベースは教員、職員、学生、その他の関わる人のリソースが重要であり、そして各々が思いやプランを持っている、そしてそれをあえて統合していないのが、大学という組織なのだと分かりました。

学科のバランスを考え、学科の中でもコース(履修モデル)のバランスを考え、先生や学生のバランスを考え。イメージで言うと、総合大学は当たり障りなく、そうやって作られている、それが一番分かりやすいかもしれません。

ただし、それを打破しないと、各個や学科の色は出しにくく、いつまでもたっても、平坦な「エッジの効いていない短期大学」でしかないので、ブランディングができない理由だと思いました。

何となく「キラキラ」している、その理由を明確にすること

自分が入る前の戸板女子短期大学は、当時5年前、現在では11年前の定員大幅割れからは脱しており、定員割れにはならないかな?という短大でした。周りからの印象としては、

・東京の中心にある、立地がいい短大
・歴史がある
・キラキラしている
・エアラインやウエディングなど就職でも強い業種が出てきた

自分が入る前の当時のパンフレットは、確かにキラキラしています。

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当時から、ヘアメイクやスタイリストをつけ、女子大の華やかさをパンフレットやホームページで演出していた、まさに「広報やイメージ戦略が強い」戸板女子短期大学でした。

ただし、イメージだけかと言うとそうでもなく、前述のようにエアラインではCAやGSに内定する学生が出始め、服飾芸術科でも人気のアパレル、ウエディング、食物栄養科でも給食受託会社で安定した職業に就けており、イメージと同等に、学びや実績もしっかりしていたのが当時の戸板女子短期大学でした。

自分が考えていたことは、当時からそして今でも

「戸板女子短期大学の学生は、なぜキラキラしているのか?」

と言われるのかを分析し、それをメソッド化することが重要だと考えたのです。その答えを出すことが、大学をブランディング化できる一番の近道であると考えました。

当時の戸板女子短期大学は、キラキラしていた(今でも)。
でも、それが何かはよく分からなかった。

今はキラキラしている要素が、明確になり、それが分散してメソッド化している。
だから学生が、戸板女子短期大学に入りたい理由が明確で、自分の短大を持って自信をオススメすることができる。

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次回からは、そのブランディングしてきた6年間の奇跡でもある、地道な一手一手を、マーケティング手法を含めて解説していきたいと思います。

まずは、転職直後の広報委員会の会議でぶっ放した 「これまでのSNS、全部やめる宣言」 からです。


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