ディズニー、広告なしプランを値上げ。広告付きプランの普及を目指す

昨年12月のDisney+広告付きプランの開始に続き、広告なしプランが月額3ドル値上げ(10.99ドル→13.99ドル)に値上げされる(米国で10月12日予定)。またHuluの広告なしプランも月額17.99ドルに値上げされる。

直近のディズニーの2023年第3四半期決算では、直近3ヶ月で米国・カナダにおいてDisney+の加入者が30万減少し、4600万人になったと報告。一方で海外では110万人増加し、5970万人となった(トータルで1億570万人)。
来期の見通しは国内外ともに増加すると見込んでいる。一方でHuluは30万増の4400万アカウントとなった。ディズニーは2024年度末までにD2Cストリーミング事業の黒字化を目標としている。

CEOのRobert Igerは『ストリーミングにおける広告機会については非常に明るい』と述べ、今回の値上げが広告付きプランをより推奨するものであることを認めた。

ディズニーはまた、『アカウント共有への対応方法を積極的に模索している』とIger氏は述べた。
ディズニーは今年後半に新しい規約や共有ポリシーを追加する予定であり、パスワード共有問題を2024年に取り組むべき優先課題として挙げたが、その年内に対応が完了しない可能性があることを認めた。

Iger氏はアカウント共有の実態数値については「かなりの数にのぼる」という以外は言及しなかった一方で、同社がすでにその実態の多くを監視できる状況にあることにも言及した。

このアカウント共有問題については、ネットフリックスは、パスワード共有の取り締まりと有料プラン共有の取り組みを第2四半期に米国で展開している。


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