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No.128 「ラグナクリムゾン」第66話備忘録

 7月下旬から忙しすぎて, 備忘録を書く手間が無かった. 加えて前回の「令和530年」なんて比じゃないほどの膨大な情報が公開されてしまい(実はこれまでで一番の公開量なのでは), どうまとめていいかわからないが, 67話が出る直前なので, 公開情報を軽め(情報量が多すぎて多分軽めにならない)にまとめながら, その雑感をまとめる.  

1. まだ直っていない「バグナム」…


 前回

も指摘したあらすじ紹介の

「咆哮の王 言実竜バグナム」

がまだ直っていない. 思わず

「あれ? 間違えてまた7月号の方を開いちゃったかな?」

と思ったほどだった. 

 流石に二度はイカンでしょう… これで万が一明日発売の9月号でも直っていなかったら, 小林大樹はガンガンJOKER編集部を詰めていい. っていうか私なら二度目をやらかした時点で割とガチで編集部を詰める(流石にウチの編集部はそこまで無能ではないが). ウチの師匠達だったら一度目で既にガチギレ案件だろうな.

2. シグマリオ関連のまとめと雑感

 まず一番最後にいきなりブッこまれた

眼の王 盲目竜 シグマリオ

である. まさか推理させる間も与えず, 1話で超速公開されるとは思わなかったが, 一番驚くべきは第63話の「クリムゾンファイル」

の情報では

『百年以上前に太陽神教との戦に敗れ王以外の成者は全滅
現在の勢力は不明』

となっていて, その所在に関しては不明である可能性が示唆されていることある.

 つまり「竜のことなら何でも知っている」ハズのクリムゾンがシグマリオの現在の所在を知らない可能性がある(無論, 文面に記載が無いだけで知っている可能性もある). これは何気に「ラグナクリムゾン」始まって以来の「異常」事態かもしれない. もしそうならば, これは

「これまでのクリムゾンの「やり直し」でシグマリオの所在を掴めなかった」

ことを, つまり

「これまで大聖伐が一度として成功しなかった(どころかシグマリオの所在さえ掴めなかった)」

ことを意味する. 

 逆にシグマリオ達の方も, フェルビゴートが生きている(?)ことを把握していない(つまり, 翼の血族との最終決戦の詳細を把握していない)ことから, クリムゾンの正体, 所在を掴んでいないと思われる. 実際, バグラムに

『それは翼の血族を滅ぼしうるかな?』

と問うているので, これに関してはまず間違いないだろう. ということは, ウォルテカムイの雷神闘法も, それを真正面から打ち破ったラグナの狩竜双閃も知らないわけで, ラグナ達の戦力を見誤っている可能性がある. ただこっちはあの時あった銀彗剣(仮)が壊れてしまっているので, 普通に``桐生君''相手にラグナが負ける可能性もある.

 というか, 前回の世界では勝敗はどうだったのか? そもそも戦う機会があったのだろうか? 戦う機会があったのなら, シグマリオの所在も掴めていそうだが… ただ前回のクリムゾン様は(ラグナにタイムリープさせて)自身でタイムリープ出来て無さそうなので,  その情報を今回のクリムゾン様が知らなかったとしても矛盾は無い(その場合は代わりにラグナが何かを覚えているはずなのだが). 

 あともう一点指摘すべきは, 

「シグマリオは男の竜王である」

ということである. クリムゾン同様(実際, シグマリオも, ``桐生君''も, テンラン様も太陽光は平気そうだし)性別が変えられる可能性もあるが, 多分男のような気がする. とすると, バグラムもやっぱり男か(なんか女を侍らせてたし). 竜王は(「CLAYMORE」の類似から)女性優位だと思っていたのだが, やっぱ男もいるのか. まぁ, 「CLAYMORE」も男の覚醒者もいたし, 別に不思議はないのだが, 小林大樹の「趣味」的に竜王は女性だと思っていたから, これも意外だった. 

 クリムゾンとの類似性で言うと, 太陽光が平気な点以外に, テンランビームを受けた時に

『桐生君はともかくボクは死んじゃうよ?』

と言っていることがあげられる. つまり

「彼も竜の力を封じていて, 強度が通常の人間並み」

という可能性がある. 他方で

『「人間(ニク)」を「生」はともかく「焼き」なら食べている』

というのは竜っぽい. そう思うと, 今までクリムゾン様が「人間(ニク)」を食べている描写は無い(逆に竜を食べている(食べさせれている)描写はある)ことに気付く. これは描写が無いだけなのか, 必要が無いのか, それとも意図して避けているのかは現段階では不明である. 

3. 竜王関係のまとめと雑感

 シグマリオの Section にまとめてしまおうと思ったのだが, 分量が多そうだったのでとりあえず分けた. まずはテンラン様だが, 何気に重要情報をほいほい口にする. 前回

CV. 坂本真綾 or 伊藤静

と言ったけど, うん, 違うわ, コレ. コレ, キタエリだ, 間違いない. あのやさぐれメンヘラ年増サイコギャルの竜王様は, 喜多村英梨がハマると思う. 

 ついでだからここで言っておくが, シグマリオは斉藤壮馬, ``桐生君''は武内君一択だろう. ただ, 武内君は既にトロワ君をやっちゃってるし(となると安元洋貴あたりかなぁ), そもそもアニメのキャストに関しては私の予想が外れすぎちゃって(結局, レオとアルテマティア様しか当たってない…), すっかり自信が無くなっちゃった…

 話をテンラン様に戻すと, 彼女の口から

ギル, レクス, バンコ

の名が語られる. ギルは当然, 殺尽竜ギルゼア, バンコはそのまま不滅竜バンコであるのだろうが, 残りのレクスは一体何か? 候補としては, バグラムの先代つまり

咆哮の血族の初代

あたりが順当であろう. 「クリムゾンファイル」でも名前と生死の言及が無かったことから, 今後登場する可能性もあるかもしれない. 

 次いでバグラム君(「提携先」?)の扱いである. ``アルテマティア君''と併せて考えるとやはり竜の血族も始祖に近いほど格が高い設定ということである. ここら辺もやはり数多の吸血鬼設定を踏襲している感がある. それを踏まえて少し「クリムゾンファイル」を現状に併せて, 勢力ごとにまとめ直してみると以下のようになる. 

0)太陽神教勢力
『銀剣の聖人』:死神 ラグナ(ちなみにバグラムもラグナを『人の形をした巨大な銀剣』と評したのでクリムゾン様のネーミングも``平安センス''ならぬ``竜王センス''によるもの?)
『預言者 オルゴール:翼の血族 初代血主 クリムゾン(そういえばクリムゾン様の二つ名は何だろう?)
『ヘビ』:翼の血族 最古の第二位階 フェルビゴート(コイツも二つ名は何だろう?)

1)ジャパン勢力
『陛下』:鱗の血族 血主 月鱗竜コウ・テンラン
『専務』:眼の血族 血主 盲目竜シグマリオ
『秘書(?)』:骨の血族 最強にして最古(ただし, フェルビゴートは除く)の第二位階 機竜グレストノウァク

2)ゲヘナ勢力
『王』:咆哮の血族 二代目血主 言実竜バグラム
初代はレクス?

3)アメリカ勢力
『師匠系女子』:爪牙の血族 血主 殺尽竜ギルゼア
『新弟子1号』:元翼の血族 第七位階(アルテマティア亡き後に生き残っていることを考慮すると, 実は三代目翼の血族血主に成っている可能性もアリ)ネビュリム

 こうまとめると, 太陽神教編はこの 0), 1), 2)の三つ巴になりそうなヤベェ様相(「HELLSING」かな?)を呈しており, 既にテンポと情報量がヤバイ(本当にギルゼアを除く全てを一気にカタしちゃうような勢い). コレ, 小林大樹は翼の血族編を2クールで放送した後は, SILVER LINK. お得意の「プリズマ☆イリヤ」方式(劇場版)で続編を作るつもりなんじゃないか. なんか, 太陽神教編はテレビアニメ方式ではなく, 劇場アニメ方式で設計, 展開されている気がする. 

 ちなみに``桐生君''とヘビさんの関係からわかるのは,

「最古」が文字通り全血族を含めて一番古いということ

で, これから

クリムゾン様が最古の竜王

である可能性も示唆される. この辺の事情もまた追々かな. 

 しかし, テンラン様と映画を観る仲間にクリムゾン様が入っていなかったのが, なんとなく「あっ(察し)」って感じ. あとこまいことだが, テンラン様が語っていた映画の元ネタが気になる. というか, この令和530年現在, 映画は(娯楽として)あるのだろうか? 

4. 『世界魔法』関連のまとめと雑感

 今回, 一番デカイ情報は何と言ってもコレだろう. もしかしたら, 「ラグナクリムゾン」始まって以来の最重要情報かもしれない. つまりこれで竜王側の動機の一端は垣間見えた気がする. 推測の域を出ないが, 現段階での『世界魔法』関連についての私の考えは以下の通りである:

A) 恐らく『世界魔法』とその目的は

「『大厄災』以前の世界を復活, 再生させる(あるいは時を戻す)こと」

つまりは

「「デート・ア・ライブ」で時崎狂三がやろうとしていたことに近い事」

だと思われる.

B) アルテマティアでも時は戻せるが, 魔力の限界の性か(これならば必要な魔力を何らかの形で貯めればいいので, こちらのセンは薄い?), あるいは「大厄災」が「特異点」であるがゆえにそれ以上の事象を通常の魔法では遡れないかのいずれかの制約があり, それを乗り越えるために『世界魔法』の発動を竜王たちは試みている.

C)『神』の正体はその『世界魔法』そのもの, ないしはそれを発動させるための何らかのシステムである. それを起動させるための(魔法表現を完成させるための)「手順」が血族ごとにある程度決まっている.

D) 竜王たちの目的は「新(?)人類の廃絶」などではなく, この『世界魔法』の発動であり, そのために人類との茶番の戦いを何百年も繰り広げている.

E) 前の世界でラグナ達が投了したのは, 竜王が狩れても, この『世界魔法』の発動を止められなかったからかもしれない. つまり 『世界魔法』の発動こそが, 以前

から私が唱えている time limit の正体かもしれない. 

 これを踏まえると二つ疑問が湧く. 一つは

「クリムゾンは何故この『世界魔法プロジェクト』の推進に反対しているのか」

ということ. もう一つは

「『世界魔法』の発動は今回が初めてなのか(特に過去500年の間に試みは無かったのか)?」

ということである. 

 一つ目は「ラグナクリムゾン」の根幹に関わる話であり, もしかすると第二部「太陽神教編」では明かされず, 第三部「旧世界編」に持ち越される可能性が高い気がするので, 現段階では何も言えない. 可能性があるとしたら, このプロジェクトが決して成功しないと確信しているがゆえに, それを阻止しようとしているか, もしくは

「実は「大厄災」の正体が『世界魔法』だったので(その真相を知っているので), それを阻止しようとしている」

あたりか(そして竜が存在し続ける限り, 『世界魔法』が発現してしまう可能性があるので, 竜を滅ぼそうとしている)? あるいはバグラムが叛意を抱いている理由もこの辺と何か関係があるかもしれない. 

 仮に上述の説が正しいとすれば, 当然先の二つ目の疑問の答えも Yes になる. これには一応証拠もある. それは大分初期の頃にメルグブデが(第三弾PV

https://www.youtube.com/watch?v=Yvn9il7Bv1Q


でも!!)言っている

「数百年に一度の大きな宴」

である(ちなみにこの PV 内にあったメルグブデの綴りが Temruogtaf という仏語っぽかったことに驚いた). つまり,

「この『大きな宴』こそが実は『世界魔法』なのではないか」

ということだ.

 太陽暦448-56年に翼の王になったアルテマティアの眷属だったメルグブデが「数百年に一度の大きな宴」を実際に体験している訳はないから, 当然これは伝聞であろう. しかし「数百年に一度」ということは少なくとも二, 三百年前あたりに, つまり

「太陽暦後に一度そういう event があった(そしてうまくいかなかった?)」

と考える方が自然だと思う. その時の, 竜王達やクリムゾン, あるいは太陽神教の action も気になる所だが, そこもまた追々であろう.

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