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日本のバスケ、スポーツプレイヤーは満ち足りすぎている

ノート始めました。
日本バスケ界に何か恩返しがしたいと思っている一個人のnoteです。気楽に読んでいただければと思います。

初投稿の内容は悩んだのですが、自分が最も今の日本バスケに感じている事。そして興味の深い、『育成』について書いていければと思います。

※初めに言っておきますが、事業としてではなく、競技サイドの一意見になります。それもかなり定性的な観点です。ビジネスサイド、戦略面の話はまた次回書きたいと思います。

日本の育成の現状

国内のバスケットボールという競技において、現在育成のほとんどは「学校」が担っています。Bリーグ発足後、ユースチームやアカデミーの整備も進んでますが、まだ数年は学校に進む選手が多いと思われます。

これは何も悪いことではなく、現に日本の部活動は、八村塁選手、渡邊雄太選手を始めとするNBA選手を生み出すことにも成功しております。

しかし、昨年9月に行われたワールドカップでは、上記現役NBA選手2名、元NBA選手の帰化選手ニックファジーカスと、他国から見ても決して少なくないNBA経験者を要しながら、本線では予選リーグで全敗。それも大差を付けられました。

Bリーグのレベルも上がってきていると言われていますが、これが今の現状です。

私自身も高校時代は高校の部活動で全国大会へ4度出場し、それなりにバスケをやってきてはいますが、日本の国際大会における経験値の低さ、萎縮、緊張は明らかでした。

そしてそれは、日本人の特徴ともいえる「自分で考えない」「甘さ」が原因ではないか。と思っています。

部活動のデメリット

考えてみていただきたいのですが、日本の部活動に参加している選手の内、NBA、Bリーグを目指している選手がどれくらいいるでしょうか。私の時代は部活動が強制されている学校もありました。

そして、私も高校はありがたいことに全国大会まで行くことの出来る強豪校でしたが、そんなチームにとって、ただでさえ年間数少ない公式戦の半分くらいはボロ勝ちだったりします。

また一方で、プロになれるほどの素質がありながら、様々な理由で強豪校に入らず、結果公式戦ではほとんど勝ち上がれないような選手もたくさんいるでしょう。

ユース制度が必要な要因の1つはここであると思っており、出来るだけレベルの高い環境で長い時間過ごすこと。がまず大事な要素だと思います。

誰も悪くない「日本の豊かさ」との関係

そして私が最も訴えたいのが、この観点です。

プロを目指す選手たちが集まるユース制度が出来たとして、果たして世界と戦えるようになるでしょうか。

世界には、
バスケがなかなかできない環境にいる選手。
バスケに自分や家族の生活が懸かっている選手。
町や国を背負わないといけない選手。が非常にたくさん存在します。
※ここをうまく言語化できるようになりたいですが、難しい。多分うまく伝わらない。

日本の選手たちはそんな、我々が想像もできないほどの「ハングリーさ」を持った選手たちと戦わなければなりません。

日本人選手でそこまで追い込まれてバスケをする人は少ないですし、豊かでモノで溢れた日本には誘惑もたくさんあります。

少しそれますが、上記で上げた八村選手は富山県出身。
渡邊選手は香川県出身。
NBAの下部リーグで活躍する馬場雄大選手も富山県。
富樫選手は新潟県です。
地方出身の選手が多いのは、遊びの少なさや、不便の多い中で育ち、バスケに打ち込んだからと考えるのは、決めつけでしょうか。

ともかく、そんな日本において、コーチはパワハラや保護者や社会の目を気にしながら指導しなければいけないのです。誰が悪いわけではないですが、日本人が「ハングリーさ」から遠のいているのは間違いなさそうです。

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では、どうするべきか

上記の、ユース制度は今後間違いなく普及していきます。それは述べたようにおおむねプラスに働く要素は多くあります。

しかし、そこで起こりえることとして、

・NBAや欧州で取り入れられている最新スキル練習法の実施。
・選手の囲い込みのためのさまざまな援助、優遇、高環境の提供

などが蔓延してしまうと、さらに選手は勘違いしてしまい「ハングリーさ」を失うことになるでしょう。

精神論の走り込みや、うさぎ跳びをさせろという話でも、バスケバカになれというわけでも全くありません。

選手に必要なのは、世界に対しての自分の能力を正しく自覚し、より自分が成長できる環境に、自ら考えて飛び込むことだと思っています。

そのために我々大人は世界を知り、選手に選択肢を与えてあげることはしないといけません。

しつこいですが、それはNBAや欧州クラブのユースでの最先端な練習法だけでなく、それぞれの国、地域の国民性や、仕事、バスケへの取り組み方、メンタルやバスケのスタイルであり、
選手に勘違いを起こさず、常に向上心を持ち続けられる。更にはセカンドキャリアまで自分で描きつつスポーツに専念できる環境を提供することが求められると、私は思っています。

※これはお金にならないし、非常に難しいことを簡単に書いてることは自覚しています。ただ、この視点を指導者や育成に関わる多くの方には持っていただきたいですね。


と、まあこんな感じに好き勝手書いていきますが、現時点で自分が自信をもって伝えたいことしか書かないことをルールとしたいと思います。

読んでいただいてありがとうございます。

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