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現代に現る鬼神兵!みんな大好き白石ワールド「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版」【ホラー映画を毎日観る人】(350日目)

「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版」(2014)
白石晃士監督

◆あらすじ
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多くの都市伝説や怪奇現象を調査してきた映像制作会社エノックスエンタープライズのディレクター工藤、アシスタント市川、カメラマン田代。彼らの下にまた新たな映像が送られてきた。それはとあるカップルがタタリ村と呼ばれる山奥の廃村を訪れた際の映像だった。タタリ村を訪れた者は皆精神に異常を来し、姿を消してしまうと言う。その動画の女性も突然発狂し、橋の上から身を投げたまま行方不明となった。そして投稿者の男性も自殺未遂で病院に運ばれるが行方不明となった。工藤たちは浄霊師の宇龍院、物理学者の斎藤、アイドルの小明(あかり)を連れて現地に調査に向かう。
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みんな大好き白石晃士監督の
「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズの劇場版です。

今作も白石監督お得意のモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)系の作品です。
白石監督はこのジャンルにおいて他の追随を許さないほどにずば抜けており

もはや

モキュメンタリーホラー=白石ホラー

と言っても過言ではないと思います。

歪な存在をこれほどまでリアルに日常に落とし込むことが
できる監督は他にいないと思います。

今作の見どころでもあるタタリ村と鬼神兵については非常にディテールが細かく、様々な関係者からの証言や独自の取材で物語が進むにつれて信憑性が増していくので、次第にこれは本当に存在するのではないかと錯覚してしまいました。

タタリ村は元々は然野村(ものむら)という名前で呪術師集団の村だった

四谷怪談の鶴屋南北もこの村の出身で本人も呪術師だった

戦時中に日本軍がこの村に軍事施設を極秘裏に作った

科学と呪術の融合により誕生した
人の魂を食べて巨大化する人型の霊体兵器“鬼神兵”

等などワクワクする字面のオンパレードです。

元防衛省幹部を拉致してボコボコにして真相を聞き出すなどバイオレンスディレクター工藤の蛮行の数々にも
笑わせてもらえます。

後半はもはやカオス状態で
「白石監督!流石にこれはフザケ過ぎでは!?」
と思わず笑ってしまう出来で一度見たら忘れられないインパクトがあります。
めちゃくちゃ重要な伏線回収の直後にまたカオスが始まるので情緒がおかしくなります。

2014年のCG技術ってもっとクオリティが高いと思うんですけど、これを見るとその感覚があやふやになります。
冷めた目で見るとどこまでも冷めた目で見られるかもしれませんが私は最高に面白かったです!

この鬼神兵の恐ろしさたるや…
工藤との熱い肉弾戦!是非一度見てみてください!

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