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そんなの信じる人いないって「ノック 週末の訪問者」【ホラー映画を毎日観る人】(329日目)

「ノック 週末の訪問者」(2023)
M•ナイト・シャマラン監督

◆あらすじ
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アンドリューとエリック、娘のウェンは休暇を利用して森の中にあるキャビンを訪れていた。そこへ武器を持った4人組が突如押入り、捕らわれてしまう。一家はリーダー格の大男レナードに「世界が終わるかは君たちにかかっている」、「誰か一人に死んでもらう」と告げられる。レナードたちの言う事に聞く耳を持たない一家だったが四人組の一人であるレドモンドが目の前で殺された直後、テレビでは大地震や津波が発生したことを報じ始める。
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ナイト・シャマラン監督らしい
何が起きるか分からない不穏で理不尽な設定
が非常に面白いです。

休暇を楽しんでいただけなのにいきなり武器を持った奴らが押し入ってきて「誰か一人死んでくれ、世界が終わるぞ」とか言われても意味わかんないですよね。

しかも「あんたたちが決断しないと俺達が順番に死ぬんだからな」と目の前で一人一人死んでいくし、テレビでは災害や飛行機の墜落など恐ろしいニュースばかり流れ始めて、いよいよこれはマジなんじゃないかと見ている我々も信じてしまいそうになります。

一家の絆も素晴らしいです。

リーダー格のレナードを筆頭に彼らがヤバいカルト教団の奴らで何かしらの理由で一家を狙っているとも考えられるし、ニュースももしかしたら事前に用意したもので一家を信じ込ませるための手段の一つかもしれません。

目の前では一人一人死んでいくし、災害は起きるし、でも自分たちの内一人が死んだら世界が救われるだなんて到底信じられないし、ここまでくると疑心暗鬼になって視聴者側も何が正しいのか分からなくなります。

このカオスな世界観がたまらないです。

余談ですが撮影では古き良きホラー映画の雰囲気を出すために1990年代に製造されたカメラレンズを使用しているそうです。

規格外の大男レナード役のデイヴ•バウティスタ氏は194センチ、125キロの元プロレスラーです。

腕には「天使」、「武」という漢字のタトゥーが入っており、ニックネームはAnimal(野獣)です。
レドモンド役のルパート・グリント氏は「ハリーポッター」シリーズのロン・ウィーズリー役でお馴染みです。

度々聖書の言葉などを引用しており、わりとそれが重要なポイントになってくるんですけどどうしても聖書に関する知識がないので後半の展開が少しふわっとしてしまいました。
それでも十分面白いんですけどおそらく聖書の知識があった方がより楽しめると思います。

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