見出し画像

イタリアで藍染め?

2012年 渡伊 ミラノの建築設計のスタジオにて経験を積んだ後、ものづくりの根本に携わりたいという思いが強くなり、Shibori LABの活動をミラノを拠点にワークショップを通して行っています。身近にある植物から染料を抽出したり、ミラノの庭で藍を育てて藍染めを行っています。なぜ、このような活動をイタリアで行っているのか説明したいと思います。

少し長くなりますが、イタリアへ移住するまでの経緯を簡単にお話できればと思います。

大学時代に東京の美術大学にて染織を学び、染め織りの基礎を4年間じっくり学びました。在学中に家具や建築のデザインに興味を持ち始め、卒業制作では、新聞紙をパルプ状にし、圧縮乾燥させて作ったオリジナルの紙ブロックを使用した家具を発表しました。スウェーデンのコンストファックで大学院の受験をしましたが、残念ながら進学できず、その後内装設計のデザイン会社に就職。家具や内装の仕事がしたいと思っていたので、当時の私としてはよい決断だったと思っています。

事務所で4年間、徹夜、朝帰り繰り返しながらデザインのノウハウを学ばせてもらいました。同時、吉岡徳仁がミラノサローネで活躍されておられ、イタリアデザインに興味を持つきっかけになりました。なぜイタリアで世界最大の家具の祭典が行われているのか、有名なデザイナーはイタリアの企業と仕事をし、魅力的な家具やプロダクトを提案している。なぜなのか?この疑問がイタリア訪問の動機になりました。2011年4月、初のミラノサローネ訪問でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?