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Kpopグループ・TXTヒュニンカイとのコラボで「下手だ」と袋だたきに/SnowMan渡辺翔太の歌唱力についての、ある視点

娘は小学校から音大附属に通っていたけれど、よく弾き間違える子だった。学校での採点は減点法だから、いつも評価が低かった。

しかし、個人的に指導を受けていたのは現役のオーケストラ付ピアニストで、「間違えることを恐れて萎縮してはいけない」と励まし、あるエピソードを話してくれた。

それは、世界的なピアニストの生演奏を聴いた時のこと。両手でオクターブを連続演奏する際、音を全て外していたそうだ。しかし、その演奏にはそれ以上のものがあって感動したと。

音楽は「音を楽しむ」と書く。自分が楽しく、聴いている方も楽しいことが何より大切だと。そして娘に「あなたが音が暖かい。それはあなたの宝物だから大事にしましょう」と言ってくれた。

おかげで娘はピアノを続けることができて、今では長男と一緒に発表会に出て楽しんでいる。その先生は若くして癌で亡くなってしまったが、私はあの時の言葉を、それこそ宝物のように大事に心にしまってある。

しょっぴいは音程を外しがちだが、独特の艶のある声を持っている。本人も
歌うことが好きだと思う。

今後さらに精進すれば、素晴らしい歌い手になるのではないか。グローバル化と実力主義の世界になって、日本人は人を減点法で見るようになった。もちろん実力は大事だが、多様な視点を失いたくない。

なお『女子SPA!』に、評論家の石黒隆之氏が大事なことを書いているので、こちらもどうぞ。
https://joshi-spa.jp/1310425?cx_clicks_art_mdl=4_title

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