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 河瀬直美監督の東京五輪記録映画は面白くなさそう&「破戒」60年ぶりの映画化

 映画館で、東京五輪の正式記録映画の予告編を観た。撮影途中から物議を醸した、河瀬直美監督の作品である。で、予告編を観た限りでは面白くなさそう。どんな映画でも、予告編は観る気にさせるように作る、これは予告編が既にダメだ。

 彼女の立ち位置とか思想とか、そういう問題以前に、とにかく面白くなさそうなのである。どのようにまとめたのか一応観てみようかと思っていたが、これは時間とお金の無駄だと思った。

 二部作で、一つはアスリートの視点から、もう一つはアスリートを支える側から描いたものだそうだ。社会や市民の視点はない。テレビでもCMが流れているが、前日夜の時点でネット予約ゼロの映画館がかなりあったという。

 そもそも、東京五輪には何もいい思い出がない。メダルラッシュとかで喜んだ人もいたらしいが、そんなものはもう忘れられて、今は負の遺産が立ち塞がっている。この映画、大コケで終わりそう。

 それに彼女、立ち位置以前に人格に問題がある。パワハラや暴力の噂が絶えないし、支配か依存でしか人と繋がれない。それには理由があるのだが。

 で、公式記録映画より注目されているのが、2017年に公開された「都営霞ヶ丘アパート」の再上映。新国立建設を含む外苑の再開発で、住むところを追われた人たちの証言を集めたドキュメンタリーである。

 公開当時観た娘が言うには、イデオロギー色を廃し証言を積み重ねていく手法で、表現としての水準も高く、映像もきれいだそうだ。下北沢にできたミニシアター「K2」で、今日から今月一杯上映している。

 見損ねた人が殺到しているようで、今日明日は満席になっていた。上映時間が毎日変わるので、ご覧になりたい方は事前に確認する必要がある。

 あと、島崎藤村の「破戒」が60年振りに映画化された。主演は間宮祥太郎である。「破戒」?! 間宮祥太朗?! と驚いたが、水平社創立100年を記念して解放同盟が企画、東映が製作したとのことである。

 他にも眞島秀和や竹中直人、高橋和也などのいい役者が出ている。7月8日公開だが苦戦しそう・・・私は行くけれど。間宮祥太朗は適役だと思うし。若者は絶対に行かないだろうが(そもそも「破戒」を知らない)、学校の授業などで観せて欲しい。それも無理か・・・英語やプログラミング、投資などの授業で忙しいから。

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