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関係が変わることを恐れないことで、関係は生まれるんじゃないかな

「義理と人情」

自分のことは自分でやる
やれんことはやってもらう
やれることはやってあげる
ひとにうまれてきたからにはみんなに義理があんねん
その義理を果たすんが人情やと思うねん
だからこの世は義理と人情だらけや
by 福来スズ子(ブギウギ)

高らかにそれを主人公が唱えて終わったブギウギ。それ言ってた食卓も血縁がほとんどないメンバーだったね(もう新朝ドラ始まってますが…笑)
これ元はスズ子の母の教えだったんだけど、そもそもスズ子はわけあって生まれてすぐにもらわれた子で、両親の実の娘じゃなかった。生家は銭湯でそこにはワケアリの大人が何人も入り浸っていた。中には家族のように暮らしていた人もいて、その人たちがゆるく拡大家族のようだった。

そこから梅丸少女歌劇団に入るとそこにも「同期の仲間」が出来た。尊敬する先輩2人もいて、問題はいろいろ起きるがそこで「まるで身内のように心配し、口を出し、自分ごとになっている」スズ子がいた。

東京に出ていくと紹介された下宿には面倒見のよい夫婦がいた。
「大家といえば親も同然」って言葉が昭和ではよく言われたんだけど(きっと若い人は知らない・笑)、まさにそんな感じの夫婦だったよね。さらに近所には行きつけのおでんの屋台があって、そこの不愛想な店主もスズ子の「ちょっとした愚痴」を大いに受け止めてくれる(時には叱られる)場所だった。

実の母が早くに亡くなり、弟は若くして戦死した。
父親は手のかかるダメオヤジで笑、それでも唯一の身内だったが香川に帰ってしまった。スズ子には家族って言える存在が近くにほとんどいなかった。

でも彼女のそばには押しかけ付き人のさよちゃんがいて、のちに最愛の人となる愛助と出会って、さらに恩師と言える羽鳥善一がいた。音楽のことは羽鳥に、さらに羽鳥の妻にも心を開いて支えられていた。好敵手としての茨田りつ子にも「どうしたらいいでっしゃろ?」とよく話していて、ツンデレりつ子にはいつも大事なときに支えてもらった。愛助がつれてきた山下(爺)、愛助の親の会社の坂口もなんだかんだとスズ子を(結果として)支えるチームになっていた。

でも出会った人は出会ったままではなく状況に応じて離れていき(中には死別もあり)、スズ子には「絶対的家族」のような存在はなかった。離れる人もいれば、巡り合う人もいて、後半にはまるで家族のような家政婦さんにも(茨田さんのおかげで)巡り合えた。
さらには、我が子をさらおうとした未遂の犯人親子まで「家族」になった。

そのうえでの冒頭のセリフだ。

なんてお人好しな、なんて危機管理能力の低い人だろう(笑)

あらすじがムダに長いが、今日言いたいのは
人と人との関係は変わりゆくもので、それを恐れなくていい。必要なときに必要な人と出会い、ときに別れていく。それをちょっとだけ上手にやるとしたらそこで大切なことはドラマの中にあったよね、ということ。

話がそれるが、
最近よく聞くのは「友だちが作れない」という話。
あるいは「親友だと思っていたのに…」という話。
あるいは「親にしか自分の気持ちわかってもらえない」という話。

怖がってて、警戒心が強くて、自分のことを人には言えないと思っていて、でも安心できる場が欲しいと思っている、そんな話。
どうもスズ子とは真反対のような、狭く狭く閉じていくような声…

人には安心して心を許して話せる場所が必要だし、1人で何でもできるなんてことはないし、だから不安に思う気持ちはもちろんよくわかる。

じゃあ、スズ子はどうしてたんだろう?
確かにスズ子は天然の人たらしのような子どもだった。お節介が過ぎて親友が困るようなこともあった。あれはなかなかマネできない。でもそんな彼女がとっても頑なになって上手くいかない時期があった。夫を亡くしたあとの子育て中に「自分がやらなきゃ」「自分一人でやらなきゃ」と抱え込んでしまって、周りの助言が耳に入らなかった。自分から孤立していった。
限界になったときに周りから伸びた助けの手を恐る恐るつかんだ。そこからのジャンプは早かった(笑)。
多分それが出来たのは、幼少期の銭湯コミュニティで母がしてきたこと(冒頭の話)を体感してきたからなんじゃないかな、と思う。

人と人はそれぞれのタイミングでそれぞれに都合と事情があって出会っている。そのときは世界一の親友と思っても、状況が変わることはいくらでもある。切れちゃうわけでも終わるわけでもなく、なんとなく離れるときがある。それは当たり前のこと。恐れなくていい。縁があればまた必要な時に再会できる。
そして新しい縁だっていくらでもある。
そのためには「失ったものを追いかける」のではなく、また今の自分が何をできるか(スズ子風にいうと義理と人情やね)考えてやってみたらいい。そうやって新しい縁がつながっていくから。

開かれたコミュニティって、新しい人がふわっと入ってきて、一定数の出入りがあるものだと思う。そういう中でもゆるやかな支え合いとか、助け合いとか、よき刺激とかあって楽しいよね。閉じないほうが断然出会える。

去る者はそっと見送り、来るものはあまり厳しい審査をしないで(笑)ゆるく付き合い始めてみる、なんてのもよいのではと思うよ(丸ごと100%絶対的な存在、ってのを求めない=依存しない、のは重要よね)

まあ、家族づきあいが淡々としている&子ども時代の友だちが全然つながってない私だからそう思うのかもだけど(笑)。


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