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大人のあなたの本気の選択に「決裁」はいらないよ

セミナーや研修の最後に「何がご質問は?」と聞くと、よく聞かれる質問がある(本題とあんまり関係ないのに・笑)

「公務員を辞めたのはなぜですか」
その次に聞かれるのは
「(もったいないと)周りに止められませんでしたか」だ。

問われたとき思うのは
この問いを投げかけてくるこの人にとって、これが引っ掛かりのあることなんだろうな、ということ。
「普通、公務員(のような安定した職業)はやめないよね。それをどうやって決断したんだろう。周りは反対だったよね。どうやって説得したのかな。」みたいな。

さらに実は聞く側の人の中にどこか「もっと自由に決めたい」みたいな潜在的願望があるんじゃないかな、とか思ったりする(もちろん単なる興味で聞いている人もいるだろうけど)

辞めた理由は複数あるので、そのすべては話さない。
場で答えられる時間には限りがあるし、全部答える必要があるとも思えないから。でもいくつかある理由のうち「この話が必要だろうな」と判断して選んで答えている。

直近で答えたのは
「もともと決める前に(どうしよう?とは)相談しない。決めてから言うか、ほぼ決めていて言うことばかりなので。だから『もったいない~』と言われてもどうしようもないんで、まあスルーです・笑」と。

相談することが悪いわけではない。
相手を選んで相談したほうがいい、と思っているだけだ。
そして、この場合の「もったいないよ」っていう反応をするのは、身内か友だちか、あるいは野次馬だろう。
だって(第三者の専門家である)私なら、そんな反応はしないから。
私たちのような人間と、そのほかの周りと何が違うかというと、当人にとって私が何を言っても強制力はなくて、もし嫌なら「参考意見」にとどめるか「無視」することもできる距離感だということ。
でも身内や仲のいい友人は違う。下手をすると当人の人生の大切な選択を、当事者ではない「自分の感情と価値観」で止めにかかる。そしてそれにはまあ影響力があるということだ。

どういうわけだか多くの善良なみなさんは、自分の人生の選択においてもなぜだか、業務のように「決裁」を取ろうとする。「私はこうしたいと思っているが、承認してくれますか」みたいに。
10代は別だと思うが(成人前ね)、20代後半になっていても、いや、40代であっても、身内の許可を得る人はたくさんいる。許可を得ている自覚は薄いかもしれないが、「親が反対してて…どうやって説得したらいいでしょうか」という相談はよくある(配偶者との協議が必要なことはあるけど、それにも課題はある)

人は一人で生きているわけではないし、家族であれば「大丈夫かな」と心配もするのだろう。でも、その基準は本人の意思とは違うところにある。
だが、プロセスを全部共有して、プロセスごとに許可を取るような生き方をし続けている人が少なくないけれど、そのたび「わかってもらえない」と苦心しているのを見ては、不思議に思う。
「なぜ、そこに(自分以外の人を)関与させなくてはいけないと思うのだろう」と。ましてや、身内でも友人でもないようなぼんやりした関係性の相手からでさえ、承認を得ようとするのはなぜだろう(社会が認めてくれない…みたいなやつね)。

ときには「勝手にそんなこと決めて…ひどい!」というセリフを言いたくなることもあるだろう(恋人が勝手に留学を決めるとか?)。でも、だからといってそれで自分以外の人を縛る権利は誰にもない。もし自分が自分を優先出来ていないと、相手がその人自身を優先することを許せなくなるよね。そんな不毛なことは止めにしたいな。

まず自分が自分で決める。
そうじゃなかったら、人生のピンチに頑張れないよ。
自分で決めていいんだよ。

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