見出し画像

お母さんが嘘つきだったメリット

不穏なタイトルですね(笑)
お母さんっていうのは、うちの実母のことです。
つい最近友だちとご飯食べててふと思い出したことがあって、それ、タイトルに書いてみようと思った次第。

私が母に一番感謝しているのは、
「立派な人じゃなかったこと」
かもしれないな、と思うこの頃。

私が小学生のころに両親がよく言っていた(ほんとダメな)悪口は、「警察官と先生は子育てがヘタ」というやつです。ひどい言い方ですよ。私はまったく賛同はしていませんよ。
でも母には母の根拠があって、それが「親がそういう社会の見本になるような仕事をしていると、マジメすぎて子どもが息が抜けなくてグレる」という体感だったらしい(繰り返しますが、私はそれを合意しているわけではないですよ。念のため)

そこにある一部合意できる真理は、親が正しすぎることの弊害、です。
職業に関係なく(仕事をしていなくても)親が常に正しいと、それは人生のルールとして子どもに叩き込まれます。親だって普通は矛盾しているので(人間だもの笑)、子どもには「ルールを守りなさい」といいつつ、信号無視してみたり、いろいろごまかしてみたり、陰口叩いたりして子どもに見破られます(子どもは容赦なく突っ込んでくる・笑)。
そして「あ…ってなりつつ、ごまかしている」というのまで見破られて、本音と建て前を学ぶ、ってのがあるあるでしょ笑。
でもそうじゃないパターンも結構あるなと思っていて、その親の姿勢で子どもが苦労しているのかもしれない、と最近よく思います。

うちの母の場合、もっと正直というかそのまんまの人だったので、子どもには「嘘はダメ」っていってるのに、平気でテキトーな口から出まかせを言うのをなんども子どもは目撃しているんですよ(笑)

たとえばこんな場面。
自宅に教材営業が来て(訪問販売)
営業「お子さんは何年生ですか?うちの教材は◎◎でこんな風に凄くて賢くなれるもので…」
母「ああ、ごめんなさい。うちの子たちは学年一番の天才なのでいらないんですよ」(天才、だったり、重い病気で入院、だったり、極端な話がいろいろ)玄関の隣の居間でテレビを見ていた私と弟は「ん?」ってなって、思わず「しー」って気配を消すよね(笑)。
戻ってきた母は「だって面倒なんだもの」といって舌をペロリ。

そんなことがしょっちゅうでした。
良くも悪くもその場を適当にやり過ごし、自分の快適さを守るということにはとても長けていました。昔の家なのでインターフォンを聞いて断る、ということはなく、セールスもガラガラと玄関を開けるし、母も一応対応はするんですよね。だけどそんな風に嘘八百でけむに巻く。
ちなみに父はガチガチに硬い人だったので、たまたま母のそんな応答を聞くと目が点になってましたけど(でもお酒飲むと真逆のテキトーな人になるので、それはそれで学習材料にしてました←そこは似ている私)

なので私は「嘘はいけない。ただし状況による」という学習をしましたし、「自分のご機嫌を守ることは大切にしてよい」とも思って育ちました。
それは凄く感謝していることです。

そうそう、市役所で働いていたころよく職場の上司あてに不動産の投資セールスとかから電話がかかってきたんですよ(今もよくあるらしい)。最初よくわからず電話をつないでしまっていたら、上司は本当に生真面目に「今仕事中ですから」とか「そういう話は興味がないので」とか丁寧に対応していて、なかなか電話が切れなくて困っていました。なんて真面目なんだと。私なら(リクルート時代にはそういう電話もかかってきていた)即「あ、いらないです」ってガチャ切りしてたのに。

この頃いろんな人と「なぜこんなふうになってるのか問題(いろいろ)」について話しているのですが、その中でも母たちがとても窮屈に生きていることや、子どもたちがとても生真面目にあろうとして辛くなっていることについて話しています。

人に迷惑をかけてはいけない
人に不快な思いをさせてはいけない
なにより、嘘は絶対いけない

そんなことをみんなきちんと守るあまりに、
嫌なことを嫌と言えない(相手が傷つくかもしれない)
みんながそうするならそれに合わせる(自分の意見は言わない)
誘いたいのに人に声をかけられない(相手が迷惑だと思うかもしれない)
行きたくないけど断れない(正当な断る理由がない←方便は言えない)

…とがんじがらめになっていて、だからそれを避けるために「よくわからない人とは関係を作らない」「絶対安心な場から外には出ない」みたいになっていて、どんどん世界が狭くなってどんどん息苦しくなってしまっているよね、と。もちろん子どもたちにも影響が出ていてね。

そんな風に考えなくてもいいのに。
もっと自分に優しくしてあげていいのに。
なぜそれが出来ないんだろう?って。

でもじゃあなぜ、長女で優等生キャラだったはずの私はそんな風に思わずに来てしまったんだろう…?と考えたら、もしかしてそれ「お母さんが嘘つきだったから」じゃないか?ってひらめいて(笑)、いやあ、親が完璧じゃないって大事だよねと思っているイマココです(お母さん、勝手に暴露してごめん笑)

こんな話をしばらくあちこちでしながら、聞きながら、みんなのその「決めごと」をほぐして、自分の人生を大切にゆるやかに育めるように背中押す場を創ろうと思っていますよ。

いくつかあるのでこの下の日程でご興味があればぜひ。
もちろん個別にお話くださるのは大歓迎です(この一番下に2月の日程とキャリアコンサルティング申込フォームがあります)

3月3日(日)14:00~17:30 
将来やキャリアについて考えるグループセッション リフレクティングアプローチを活用して(主催:大前みどりさん)
3月4日(月)夜 
人間関係の「なんで?」について考えるお話会(主催:大前みどりさん)
どちらもnote読んでいただくとわかるのだけど、マニアックにいろいろ学んでいるみどりさんの専門性と、私のリアルな事例が重なる面白い場になると思います。特に月曜日はMBTIの理論を使った分析が非常に面白いと思うなあ(私が面白すぎて4時間食いついた話なので)
詳細は以下のnoteへ↓↓↓ 両方東京

3月8日(金)10:30~12:00 名古屋 国際女性デートークイベント
3月25日(月)10:00~12:00 岐阜
マドレボニータの山本裕子さんとのトークセッション。力が湧いてくる話をしたいなと思ってますよ(産前産後のママたちにはぜひ聞いてほしい)
※こちらは募集サイト準備中です。


***
X=元Twitter(@tmshibatano) 、Facebook(Instagram)でもいろいろ書いています。フォローお待ちしています♪
***

【お仕事の問い合わせ&ご相談&お申込みは以下のフォームへ】
※3月から価格改定します。12,1,2月にご相談いただいた方については、その次のリピート1回目まで(3月以降含むいつでも)は旧価格でお受けします。

キャリアコンサルティング 対面orオンライン
キャリアって人生そのものです。仕事も転職も、人間関係も、その他ちょっとモヤっとすること、コミュニケーション課題や起業相談もどうぞ
16500円(90分) ※対面希望はご相談ください
◆伴走コーチング オンラインのみ
月1度×3回~で、行動を変えていくお手伝いをします。コミュニケーションの具体的な練習をしている方も、「宿題」をやるための伴走者もOKです。
7700円(45分)×3回 

【2月の予約可能日】
1日、2日、6日、7日、9日、10日、12日、15日、16日、18日、19日、25日、26日、28日、29日
※候補日になくても時間帯によって可能な日はあります。お問い合わせください。朝8時(始)~夜22時(終)まで可能です(原則はオンラインです)
お申込み・問い合わせはこちらです↓↓↓

サポートを頂いたら…どうしましょう?そんな奇特な方がいたりしたら、全力でキャリア満足につながる日々の実現をお祈りします♡