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定年退職、というキャリアチェンジをどうとらえるか

ほろ酔い@東京(セカンドハウス)

今日のテーマは「定年退職」
え、それ関係ないし、と思うあなたもちょっとだけ読んで。

先日朝日新聞で「定年後の女性 生き方は」って取材記事が載っていた。え?何言ってんの?と思ったけれど読んでみたらなるほどそういうことがいいたいのね、と。

1986年に施行された男女雇用機会均等法の第一世代の女性が、まもなく定年を迎えます。正規雇用で働く55~59歳の女性は約100万人。男性を前提に語られてきた定年が、女性にもかかわってきます。ロールモデルが少ない中、次のステージへの踏み出し方を考えます。

…らしい。いやちょっとまて(「千鳥」ノブ風にw)。

なんで新聞はいつも、問題あり風に書くかなー、と笑っちゃった。じゃなければ記事の企画になんないんだろうけど、と同時に、だったらなぜ、その捉え方は「男性はモデルがいるけど女性はいない」みたいに書くかなー、と、一人自宅で新聞に突っ込みまくっていた。(そもそも公務員・教員などは前からとっくに女性だってたくさん定年退職している)

記事中にはいろいろ模索したり困惑したりしている女性が登場していて、女性のセカンドキャリアを支援する組織を運営している会社の代表の方も紹介されていた。それはよい。でも書いてあることはほぼ、男性と変わらない現状だと思った。

なぜ、女性の参考になるのは、女性の先輩に限るんだろう。だから「いない」ってなるに決まっている。単純にいないんだから。
そして、男性の定年退職後のキャリアにも同じ課題が(普通に)あるのだが、なぜ、取り立てて女性として書くのだろう、と。

いや、意図はわからなくはない。
私がメディアを創っている人なら「そろそろ女性も大量に定年退職年齢だよね、そこ、特集してみようよ」とか言いそうだし(笑)

とまあ、ひとしきり大メディアをくさしたあとで言いたいのは、働いてきた人なら誰にとっても定年退職(あるいはその手前の役職定年)は、とても大きなキャリアチェンジである、ということ。それは、無手勝流の丸腰で飛び込むと「怪我するかもね」ってことだってこと。
(怪我するのは本人とは限らなくて、妻とか地域活動にいそしんでいる人とか、まあまああちこちにいる。本人が怪我するならまだいいけど、こちらは結構な迷惑案件でもある)

55歳以降のキャリアチェンジ(自分が意図するかどうかは別として)は、多分「生まれ変わり」である、と思ったほうがよい。正確に言うと自分が持っている経験やスキルはともかく、「考え方」「あり方」「マインド」ってやつを、がらりと変える気持ちにならないと、楽しくならない。

でも現実に起きている(今は主に男性だけど)のは、
・何をもって役に立てるかわからない戸惑い
・同じことをしても給料がめっちゃ下がってしまうことに困惑
・じゃあ別のことをしようとするも、思ったようにならない
・ほかの人はうまく楽しくやっていそうに見えての孤独感

そして
・昔の名前でごり押しタイプ
・次々いろいろ始めて迷走タイプ
・(妻に)「とにかくどこかに行って」と言われるタイプ
…とかいろいろいる中で、一部こじらせキャラの人は、自分の話を聞いてくれる場所(市役所とか)に来ては、常連客みたいにふるまう(苦笑)
※もちろんそういう道にいないスムーズタイプもいる

昔はそれでもよかった。
定年後の時間がそんなに長くなかったから。
女性は孫の世話なんかも、もっと忙しかったんだろうしね。
(昔のドラマとか見ると、当時の役者さんが年齢の割にめっちゃ貫禄ある=老けてることに驚くよね。今は逆。郷ひろみさんとか、67歳とか信じられない)。
でも今は、人生がずいぶん長くなり、そして若い人が少なくなった。
初老くらいで引退している場合じゃない(笑)
相当に時間があって(人によってはお金もあって)、余生っていうけど長いよ。退屈している場合じゃない。

けれども、特にホワイトカラーで定年退職する人の道が今一つ見えにくい。
手に職がある人、技がある人と違い、部下がいて(会社の)インフラがあって成立する仕事をしてきた人が多いから。それを失くして「コンサルタント」とかしても、なかなかうまくいかないのを、たくさん見ている。

ではどうする?と考えたとき、
・今そこにいる人(55歳~)
・これからそこに向かう人(40代後半~)
それぞれにやることはあるよね、と思っている。

今そこにいるあなたは、徹底的なポータブルスキルの棚卸しと、マインドの切り替えと、周囲の人(特に家族)との対話から。それは一人じゃできない。痛いところもあるけれど、なるべく早く着手したほうがいい。現役世代のようなビジネス構築の話ではない「新たなカタチ」を生み出していくのだから。
それは今後わたしがしっかり向き合う(という企画も考えている)

これからそこに向かう人は、定年後のことを考える、というよりも「自分のキャリアというハンドル」をちゃんと握っておくこと、節目節目にふりかえって、調整しながら新しいことを学び続けること、だと思う。
会社が用意してくれる、という時代では、とっくになくなっているから。
40代ならまだめっちゃ若い。新しいこともどんどん初めていけばよいし、そこから20年後には、新たな扉が目の前に開くと思うよ。
もちろん、この方たちにもこれまで通り向き合っていく。

元気なシニアが活躍して、若い世代を下から(上からではない)支えていくことで、若い世代はさらにのびのびと新しい価値を生み出せる、そんなことが増えたらいいな、ってシニア側として強く思う夜。


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