採用基準にどこまで沿うつもり？

キャリアコンサルタントといえば、転職とか就活のプロだと思うんだけど、私の場合そこはあんまり強くはない（っていっても一般人が１なら50くらいの力はあるよ。その道の超プロの力量が100としてね。もちろん必要ならつなぎますからね。）

ということをふまえつつ、思うこと。

新卒の就活支援アカウントみたいなのを眺めていると、疑問に思う。
・こう聞かれたらこう答えろ
・この業界で好まれるのはこういうタイプ

…みたいな「ノウハウ」が人気のようだが、これたとえば結婚アドバイスだったらどうなんだろう？

・商社の男性はこういう答えをする女性が好き
・20代の〇〇大卒女性にはデートでこう言えば落ちる

みたいなやつ？
で、なるほどそうなのか、と完ぺきに対応して、見事ゴールにたどり着いたとして、結婚後に
・実はわたし～嫌いなの　
・自分はほんとは～～しか行きたくないから
みたいになって「え？」ってなったりするでしょ。話が違うよ、って。でもそれ相手が悪いんだっけ？違うよね。

就活で一番疑問なのはその行き過ぎた「傾向と対策」。
たとえば
・本当はパンツスーツが好きだけど、行きたい会社はスカートが好まれるらしいからスカート買わなきゃ
・大学時代に一番頑張ったのは勉強なんだけど、それって根暗って思われるみたいで、なんか体験ネタ作るためにどうしよう
みたいなこと。

もちろん
相手があっての就活だから、相手の求めることを知ることは大切なこと。同じことを語るとしても、相手が理解しやすい見せ方にして伝えることは（就活でなくても）大切だよね。それはコミュニケーションの基本。
でも、相手のやり方（欲するもの）に合わせていくことがあまりに「本来の自分とは遠い」ことなら、やめたほうがよいのよ。そこ合わせていって入社したってずっと違和感になるに決まっているのだから。

そういうと
企業の頭が固いから直すべき、とか
入社する目的に合わせて社会人としての適応力が試されるんだ、とか
そういうこと言う人が界隈にいるんだけど、それ、ゴール設定間違っているよね。

就活のゴールは「誰もが入りたい会社の内定をたくさん取ること」ではない。「自分が出会いたい職場にちゃんと出会えて両想いになること」だから。そこを間違えたら、たとえ「就活で最強な優勝者」になったとしても、幸せなキャリアを歩めないよね。

最初から合わない、って思えるところ、違和感あるところに「とりつくろって入っても」上手くいくはずがない。それなら最初から（たとえ憧れている場所だったとしても）進まないほうがよい。
「あなた好みにふるまいます」なんて、絶対しないほうがいい。
自信家の人は「入ってしまえばこっちのもん。そこで自分は結果を出す」っていうかもしれないけれど（それはやってみたらいいけど）、簡単じゃないしその努力が絶対に必要なことかは疑問だよね。

就活とか、転職とか、結婚とか、全部言えることは「あなたにとってのベストであればよい」ってことなの。そしてそれは「あなたが何をベストだと思うのか」を「人と比べないで知っておく」必要があって、あなたが求める場所（就職先、転職先、結婚相手）はどこにあって（他者がなんていうかはどうでもよくて）そこにどうあなたの思いをまっすぐ受け止めてもらえるか、なんだってことなんだよね。

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