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決めたやり方を愚直にやりきってみるのが案外近道だったりする

4月から独立11年目に入った。
独立を決めたとき、まさか自分がそんな風に生き延びられるとは思っていなかったし、正直、想定より相当にやれてきた。山ほど助けてもらったおかげで、ありがたい。

51歳と半年で独立開業した時覚悟していたことは、
「自分が生活するだけなら、販売サービス系のバイト頑張ればなんとかなるからまあ大丈夫でしょ」ということ。

そもそも学生時代のアルバイトは飲食系ばかりやってきていて、それが結構嫌いじゃないと思っている(古い)記憶があるので、その選択肢は十分あり得ると思っていた。
やりたいことでお金をもらうことが難しくても、やれることでもらえたらいいじゃん、と普通に思っていたし。

でも、暇が不安を呼ぶよね笑
私みたいな貧乏性タイプはつい「人としてこんなぼんやりしていていいのか?」みたいに思っちゃうしね。バカだよね。

とはいえ、退職と同時に大学院生になっていたので(しかも社会人大学院ではなく、普通の大学院)やることはいろいろあった。暇を感じることが少なくて救われた(同時期に東京まで半年ほどビジネススクールにも行っていたしね)。仕事はぼちぼちやっていたけれど、ただ、上半期が終わりかけたころにさすがに「このままでいいのか?」と思い始め、焦りだし、それからいくつかのキッカケがあって、

「自分のできることをやりきろう」
と決めて、それからはバカみたいに愚直に自分が決めたことをやり続けた。
具体的にはSNSやブログの発信なのだけど、ブログの投稿については丸2年間アホほど(900記事以上は書いた)やったよね。ビギナーズラックでバズったりもしたし(笑)。意味とか可能性とか考えずにひたすら書いた。お気軽記事じゃなくてガチのやつばっかで効率悪いったらない(笑)。

でもその間に、雑音がたくさん見えて聞こえてきた。
当時SNSがもう、にぎやかでにぎやかで(苦笑)。
・もっとコスパのいい方法があるよ
・そんなやり方は遅れているよ
・あなたもすぐに今の何倍も売れるよ …みたいに。

そのたびに揺れた。
「きっとそっちのやり方の方がいいんだろうな」って思った。
でも、その時の私にはその「コスパと効率のよさそうな」「スマートな」やり方がなんだか選べなかった。それは不器用だとか要領が悪いとか、というよりも、今自分で決めたことをまずやりきってみてからじゃないと動けない、という頑なさだったのかもしれない。

まあ、今見ているとそのとき、その手のことを唱えていたスマートそうな人たちの大半が見えなくなっているんだけれどね(ホンモノの人たちはもちろんちゃんとしっかりいらっしゃいますよ)。

結局、独立1年目の終わりに自分を取り巻く状況が変化してきて、2年目に一気に忙しくなって、そこから加速して、あっという間の10年間。よくわかんないけど、いまここ。決してそれが唯一ベストだったとは思わないけれど、「私にとってはよかった」ってことかなと。

それがそれでよかったのか、は、集中してやりきってみないと判断できない。それをやりきるまえに目移りばかりしちゃうと、結局いつまでたっても目移りし続けることになるよ。

※社会を大きく変える事業を仕掛けてスケールさせていくって話であれば、全然アプローチは違うからね。入り口から全く違うのでお間違いなきように(目指すもの、目的、に応じて戦略は変わるって当たり前のこと)



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