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ちゃんと知りあう、何か創り出す、深めるにはその聞き方じゃ足りない

10年以上いろんな場で言われていること。
とくにSNSで知ってくれていた初対面の方には高い確率で言われること。
「ズバッと言ってる(書いてる)のが気持ちいいです」
「とにかくはっきりしていて小気味いいです」
「今日は切られに来ました」

…定番(笑)。

正直言っていつも戸惑う。
・そんな切れ味のいいこと言ってないよ…
・(昔は浅はかだったが笑)今はあんまりはっきり言ってないよ…
・相手のことを尊重して聞くので、切ったりしてないよ…

…なんていう行き違いでしょ(言っていただくのは構いません・笑)

そのあたりの「こっちが思っていること」と「相手の受け止め方」の違いについて、先日友人と相当しつこく話をしていた(楽しかったー!)。
それを話していて思ったのが、

人に「自分の意見」を否定された(と思った)ら、「自分」を否定されたと思う人の多さ。それゆえに自分も人の意見に「違う」と思っても相手が傷つくので言わない、という人の多さ。
その「寸止め」が「やさしさ」とか「心理的安全性?」だと解釈している人の多さ。驚く。

ちなみに友人がMBTIを土台に、その解釈がずれるメカニズムを説明してくれたのがとても面白かったよね(友人はしっかり学んでいる&説明できる側の人なので念のため)

そこから少し話は飛ぶんだが、

研修現場で、いろんなワークショップで、どうにも言語化のずれが起きまくる理由も改めて思い当たった(苦笑)。そのうえで最近の対話ブームや心理的安全性という言葉が勝手な解釈で一人歩きしているよね、ってことを互いに話した。

多くの人は意見が対立することを「よくないこと」だと考えるよう。そうすると、その対立状況が「見ていて心理的に息苦しい」と思う。なので気が付く人は「安全な雰囲気にするため」に介入する。そう「まあまあ、そんなに目くじら立てなくても」とか「気持ちはわかるけど、せっかくみんなで決めたんだからこれでいきましょうよ」とかいうやつね。

そうすると、本当は違うのにな、と思うことも「せっかくあの人が考えてくれたんだから」と思ってNOを言わない。自分が意見を言いかけたら途中で「それわかる!私の場合だと…」と話を横取りされても「あ、ああ…」とフェードアウトして良しとする。そうやっていると、どこにももめごと(らしいこと)は起きない。なんかふわふわして、もやもやして、いつだれが何を目的にどう納得しどう合意したのかわからないまま「空気」で動く。

とりあえず、これをスムーズな運営とか思ってる。
波風立たなくていいよねって。

たまに自分の言いたいことを全部最初から最後まで止められずに言える場所(対話会とか)に行くと、お互いがお互いに好きなように言いたいことを場に出せて(つまり言い切って)、そうすると「今日は自分も話せたし、いろんな人の話が聞けてよかった」と言ってよかったなあってなる。それってようは「普段と違って安心して話せた(止められなかったし、否定されなかった)」という状況に満足しているってことで、あくまでそれ「言えただけ」「聞いただけ」だよね。それすら日常にない人が多いので、その場には意味があることは承知している。

それは前提としてよいけれど、もし別の目的があったらそこにとどまらず違うことをやらなくちゃならない。

学びの場だったり、思考を深める場だったり、多様な人と協力関係を創る場だったり、新たな価値を創出したいと思っている場だったりでは、それじゃ全然足りない。

たとえば私が関わる研修の場。
自己理解を深めていくときに、それぞれの個人的経験(キャリア)をふりかえって「…というときに嬉しかったので」「…が嫌で合わなくて」という話が出ても、「そうなんだ~」「一緒だ~わかる!」なんて言い合って「今日はいつも聞けない話が聞けたし、自分の話も聞いてもらえたので良かったです」なんて言ってあっさり終わっている。
そこに私が「…というときって、その状況の何がどう嬉しいのですか?」とか「…が嫌というのは、どういうところが嫌なんですか」というような問いを投げかけると、「え?」ってなる。そしてその人が話す言葉に質問を繰り返してより深くて具体的になって、それを土台に「だから要するに~なんですね」と見えたあとで隣の人に「あなたは一緒だって言ってましたが、これは一緒ですか?ここまでわかっていましたか?」と聞いてみる。聞かれて「あ…どうでしょう…」と戸惑う。そういうことばかりが起きている。

言いたいことをただ聞いてもらう、言いたい人全員が言える。最後まで聞いてもらえることを保証される。
…それはもちろん大切なことだ。

でも、そこから「ではなぜ〇が●だと価値があると考えるのか?」を一歩も二歩も深めて聞き伝えあわないと、思考を深めることにはならないし、相手の本当に言いたいことを「わかった」には至らない。ほんと体力いるよね。
職場の心理的安全性って、議論バチバチにやって反論もしあって結論出たらno sideで(議論と人格は当然分けている)「さ、ご飯食べよ~」みたいにできることだから。その点については(主語大きすぎるけど)日本人って圧倒的に訓練が足りてないなって自分の学校時代も振り返って思う(もちろん私も修行中)。

人間関係で感じる違和感、自分の考えが整理できない、どうしたいかわからない、それらは全部キャリアの課題なので、そこに必要な問いを投げかけるのは私の仕事です。しっかり深堀りするのでご利用くださいな(問い合わせは文末のフォームへ)

ここまでで今日の書きたいことは終わり、なんだけど、そこからくる違和感として↓↓↓も置いておくね。これはまたそのうち書きます~。

多様性を理解するっていうのは、「人それぞれでいいよね~」って言い合うことじゃなく、自分がなぜそう考えるのか、なぜそれはそう思わないのかをちゃんと聞きあうことの先にある。場合によっては精神的流血覚悟になることもある。でも、そんなの面倒だし、これまでもやってきてないし、だから「かわいそうな人たちには優しくしましょうね」的な処理して横に置いてる、ってことが多いんじゃないかなと思ってる。

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