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【#12越後姫日記】お化け屋敷始めました(嘘です)

こんにちは!秋の乾燥に喉をやられ、絶賛ハスキーボイスな井上です。
noteならば声は関係ないぜ★
さぁ、今日も元気に新潟のブランド苺・越後姫栽培の今を綴る日記コーナーやっていきましょう。

またもや地元を少しザワつかせております。

私共の苺ハウスはおよそ400坪の広さという、県内の苺ハウスとしては有数の大きさを誇ります。
国道や後ろの陸橋からも見えやすい為、2021年の建設の際には地元をちょっぴりザワつかせておりました。
詳しくはこの記事をご覧ください ↓ ↓ ↓

そしてそれから早1年後の秋、またもや地域の方々の注目を集めていると噂を耳にしたのです。
お騒がせ農家ですみませ~~~ん!

注目の的の原因はこれだ

しかし、何にそんな注目されているのかというと、
それは昼間ではなく夜に現れる、ある現象でした。

それがこちら!

見るからに怪しい

んんん????
赤く光っている、何じゃこりゃ!

もうちょい近づいてみましょうか。

ん~?

中を覗いてみると・・・

こっわwwwwwww

はい。これは何かというとですね。
ずばりお化け屋敷を始めたのです。

・・・( ^ω^)・・・

というのは冗談で、
新しく秘密の肥料を開発しているのです。

・・・( ^ω^)・・・

というのも冗談です。

果たしてその正体は‥‥‥‥

いい加減白状すると、これは防虫対策のLED照明なのです!!

苺栽培を行う上で特に気を付けたい虫に「アザミウマ(スリップス)」という害虫がいます。

実害としては、開花時期に被害を受けると果実が変色や萎縮を起こし、果肉の肥大時期に被害を受けると、果実の表面をかじるので熟せば熟すほどに退色する褐変症状を引き起こします。
異形や変色は商品として価値がなくなってしまうので、本当にこれは無視できない(虫だけに)問題です。

その予防策として、なぜ赤い光を当てるのか?
こんなこというのもなんですが、農薬まけばええやん!
そう思うのが農業ど素人代表・井上。
恥を恐れず、みなさんの声を代表してまいりますよ~(笑)

ひと筋縄でいかないやっかいな奴でした

アザミウマの生態は結構やっかいだそうで、こんな特徴がありました。

①爆発的に増殖する
1つの雌が300~500の卵を産み、生まれて10~20日で成虫となり害を出すようになります。
②小さすぎる
体長は1~2mmとよく目をこらしてやっと見つけられるほど小さいのです。
③やっかいな場所にいる
基本は花粉を餌とするので、花の中に潜り込んでいます。そして普段は葉っぱの裏で生活しており、隠れるのが上手。
④生体のステージで薬剤の効き方が異なる
アザミウマは大きく分けて、卵→幼虫→蛹→成虫と4つのサイクルとなります。成長段階で薬剤の効き方が変わるだけではなく、蛹の際は土の中におり、そもそも薬剤を直接かけることができません。


このように、大量に増殖し、小さく、薬剤を散布してもかかりにくい場所に存在するため、農薬だけの対策では太刀打ちできないのです。

そこで登場したのが、赤いLEDの特殊照明

農薬以外の対策方法として現在有効なのが、このLED照明。

正体が分かると怖くないね。

日中、照射することで虫が葉っぱや花に付着することを阻止してくれます!
ポイント①はこの日中。
夜に照射してしまうと、虫を逆に誘引してしまうため逆効果に。
日の出前1時間~日の入り後1時間の約半日を照らしています。
今の時期は朝5時~夜6時で設定。

ちなみに昼間はこのような感じです。

昼間はこのように3台の照明がついています。夕方と大違い!

そしてポイント②が虫を引き離す効果はないという点。
虫が葉っぱに付着する前の予防効果は期待できるのですが、1度葉っぱに付いた虫を引きはがす効果はありません。
なので、「まずは虫を寄せ付けない」ことに注意して毎日照射しています。

そもそもが農薬では対策しずらい=農薬に頼らないということで、結果として減農薬に繋がるのは農家としてもお客様にとっても嬉しいことなんだな。

怪しくないよ~怖くないよ~

ということで、新発田市の皆さんご安心ください。
新発田ファームは農家を表の顔に、裏で怪しい実験やおばけ屋敷を運営していることはございません!(笑)

早朝出勤の方、また退勤時間にそばを通られる方のみ見られるイルミネーションだと思って(クリスマスも近いことだしね!)、温かく見守って頂ければと思います。

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