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桜の思い出

 関東地方は満開が終わり、花びらが大分散りました。


年を取ると、「あと何回桜を見られるのだろう?」と思いが過ります。その為に『今を大切に生きないと』と自分に言います。

 少し、桜の思い出を振り返りたくなりました。


 私が幼稚園の頃、幼稚園の友達親子数人で、新宿伊勢丹のデパ地下でお弁当を買い、新宿御苑の大きな桜の下でそのお弁当を食べたことを覚えています。印象に残るって、普通は素敵なことも残るのでしょうけれど、その時、友達のお母様のお弁当に毛虫が落ちたので覚えているんです。大騒ぎになり、二度と桜の下で花見をしたくないと思ったのを覚えています。

 青春時代は、恋人の竜太とお花見をし、夜に母と竜太と夜桜を見に、住んでいた小田急線玉川学園前を歩きました。竜太は犬ですが恋人です。

先月末に小田急線に乗り、電車から見えた玉川大学前の池
この左道側の道を5分歩くと家がありました。
駅前の桜並木とこの道。右側に玉川大学の池があります。
夜桜を見に、竜太を抱っこし母と桜が咲く日々は、ほぼ毎日歩いたなぁ
玉川学園の家。これが竜太。竜太が大好きなスヌーピーが机の上に
いつも家の中で竜太はこのスヌーピーをくわえて持ち歩きます。
首に当て布し直し直してつから、首のところが赤いのです。
ピアノの上に置いた他のスヌーピーではダメな竜太でした。
でも従姉の子供が遊びに来た時、ピアノのスヌーピーに触ったら、
「それボクの!」と言わんばかりにバウバウ怒ってました。



 引っ越してから桜を見るのは、竜太と散歩だけになりました。桜だけでなく、梅や菖蒲なども季節の花を竜太と楽しんでました。犬に花の匂いを嗅がせ「いい匂いだね」と語り~。犬は鼻が良いから臭かった?でも竜太は嫌がらす、楽しげでした。竜太を本当の恋人と思ってた気がします。

 子が生まれたのが桜の咲く頃でした。ですから子が幼い頃、毎年、TDLのこの桜を見るのが楽しみでした。お祝いはTDLででした。

ディズニーランドの桜



 小学校に入ると、TDLの桜が、だんだんに小学校の桜に替わりました。

小学校入学式の桜。寒い日でした。


 この小説は、ある日を残したくて書きました。
第13章 靖国神社に向かう電車車中  第14章 桜満開の靖國神社 
に書きました。とても不思議な日だったんです。『これを残したい』と思い、書き始めました。父が介護施設に入っていて、当時父が生きていてくれたから母と靖国神社に行けたし、書けたと思います。父には読ませなかったです。母には読んでもらいました。

 この小説はある編集者に「後世に残すべき、大木の桜のような人生だ。」と賛美されました。とても嬉しかったです。
 母の人生を想うと大変だったに尽きます。精一杯力の限り生きた母に思います。

靖国神社へ行く電車の中で
花びら一枚堕ちない満開の靖国で、子は拾ってきた桜の花を大事そうにしまう母
顔を表示しませんが深い思いが現れる母の顔です
小説に出てくる小鳥が桜の花をついばみ落としたのは実話でココです。
靖国神社の門の脇の桜。上の方が桜です。小鳥がついばみ花を落としました。
その時の写真。白い鳩が居て、それを撮ったつもりでしたが、映ってないですね。
咲く花を折りたくない母てした。でも桜の花を持って帰りたい母だから、小鳥が額からそのまま1輪お花を何個も落としてくれので助かりました。子は舞うようにその花を受け取りました。
母はとても喜びました。それを大事にバックにしまうシーン尾写真も上にあります。



 母と銀座に行った最後の日になったのは、宝塚を観に行った日です。
やはり桜が咲いていました。

銀座で日劇前に向かう時
母は日劇前でなく、数寄屋橋公園で写真を撮りを。遠くから日劇あとのビルを見てました。
私に「あそこで待ち合わせた。お姉さんが桜模様のワンピースを作ってくれて嬉しかった。」と。
数寄屋橋公園で満開の桜です。


 子の中高の成長を見守ってくれた桜。
 子を学校に車で送るのに気づいたのは、子が高校生になってからでした。私が学校まで車で送って貰ったことが無かったので気が付きませんでした。
朝、車で田んぼの真ん中道を通るのが楽しかったです。

入学式の日に撮った桜


 父が亡くなり、母がポツリと、
「ほとんど寝てるようになったら、風がそよそよと吹いていて、目が覚めたらモモナナが傍で寝ているような末期が良いなぁ。」
 モモナナは犬2匹です。父が倒れる半年前にモモを掌に持ち、庭のベランダに立っていた父だったそうです。
父「あまりに可愛くて買っちゃった。」 
母はとても嬉しかった出来事に上げていました。

家に来た当時。右がモモちゃん、左がナナちゃん。姉妹です。
モモちゃん1匹ではお留守番ができないだろうとナナちゃんも。
殺処分寸前だったとか。運の良い子だと子がナナちゃんと名付けました。


 父が倒れた後、家に1人の母の寂しさを父が思いやったかのような。
 父はとにかく母が大好きで、母の父は戦後貨幣価値が変わってしまい、母と母の兄が親を養っていました。ですから母の履いていた靴下は接いであったそうです。
父「こんなにキレイな人が。きれいな服を着さてあげたい。」
と父が結婚。母は家でもいつもおしゃれをしている母でした。
 母のオシャレは男性に褒められることが好きだったようです。流行はあまりきにせず、気に入った服は長く着ていました。


 桜が咲くころ、つくばの街路樹と街路樹の間に,濃い桃色の花が咲きます。車で西武に向かう時、この景色を好きだと言っていました。
今年も咲いていたので写真に。母の美意識ですね。


母がつくばから居なくなり西武デパートも閉店に。この花は今咲いています。
ハナズオウと言う名だそうです。


 今年、久々に夜桜の下を散歩しました。
3月下旬に玉川学園前を電車で通り、母と竜太と良く夜桜を観に行ってたことを思い出しました。それで小学校前の桜を観に。

今年の夜桜


 母は物凄く美人でした。クールビューティでグレタ・ガルボの雰囲気。
 でも母は娘を羨ましがりました。母のような凄い美人でなく、普通の顔なんです。「この顔がちょうどいい、この顔で生まれたかった。」とボケた母は、子の顔に爪を立てたんです。笑えますよね。子に「自慢よ」と伝えています。

  #やさしさを感じた言葉 は、昨年のお彼岸前に夢の中で母から
「人が立ち止まって見るくらいの花を持ってきて」と頼まれたことです。夢の日を書いてあるのがコレです。


 とにかくおしゃれな母でしたから、お墓の花を2,3日悩んで決めてます。
気に入ってくれるかなとか考えて、1番高い花を買ってます(笑)本当はバラが一番好きな母だけど。お墓にバラは? 最近思うのは、お墓の花を悩んでいるのにとても楽しみなんです。これが母の私へのプレゼントに思えて。

今年のお彼岸の花
母が結婚式に持ったカラーを選びました。

 でも母が亡くなってから驚くことがありました。母の元恋人のご家族から連絡がありました。あまりに凄い方なので驚きまくりました。本当に母のモテ方にはビックリします。その方が玉川学園前の家の傍に車でいらしていた記憶が私にあります。物凄くピカピカの車で、中が見えない車なので、覗き込んだら男性が居てビックリしたのを覚えています。

30年前に母から「貴方が持ってなさい」と渡された時計があります。手巻きの70年前の時計です。「お兄さんからもらった。」と聞いていたけど。

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 話しが逸れますが、母が兄から銀座で買ってもらったコートも、今私が持ちます。私は欲しいと言ってません。「貴方が持ってなさい。」と渡されるんです(笑)何故なんだろう?

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 こんなにモテる女性もいるんですね。大変だった母の人生。苦しみも多かったと思います。桜の思い出と言うと、やはり編集者の言葉の母の人生に思います。風雪に耐え、耐えたほど美しく咲く~

今、私は母にこう語りかけています。
私「お母さん、素敵に書いたからご褒美頂戴ね。」
母「最後が貴方の知り合いに助けてもらって、大好きなモモナナと過ごせたことがありがとうよ。あの2人を大事にね。ご褒美はそっちに上げたい。」と言われそうです。

 私の知り合いが母とモモナナを過ごさせてくれていたんです。母が亡くなってから知りました。母の願いが叶い本当に嬉しかったです。

 ですから私は~
私「はい、ビシビシを教育しています。一度の人生、精一杯努力し、自分の限界をみなさい。」と応援しています。

  
 そして子が大学を卒業しました。コロナの影響で卒業式は参加できません。それに私のリウマチもかんばしくなくて。卒業式の日に、LINEにこれが送られ驚きました。日本武道館の桜の絨毯で撮った写真です。この袴に合わせたような色合いでしょ? この写真は、大きくなった子の卒業を祝ってくれたと、桜の花の絨毯が神様からの贈り物に思いました。私の桜の思い出BOXに。

日本武道館での卒業式の日


 ご存じですか?


 関東では2月頃から梅の花が咲いて、そして3月下旬桜が咲きますよね。北海道は違います。桜が咲いてから、梅の花が咲くそうです。だから桜が咲いた後の梅の花が楽しみだそうです。

  最後に、どどいつの『梅は咲いたか』をお楽しみください。
 YouTubeで見つけ、素敵な舞にウットリしました。演劇を習っていた時、1年間日舞を学び、上手いのは分かるようになりました。



追伸 4月14日、花咲か爺さんが我が家に来ました。

八重桜。葉と花は塩漬けにしてます。


#やさしさを感じた言葉


思わずサポート(チップ)を置きたくなるような作品を書きたいです。サポートを頂けたら?おやつを買い食べますwww 年柄年中ダイエットですがwww