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【インド旅行記】プリー(一日目)

アーンドラプラデーシュ州のヴィシャーカパトナムから、オリッサ州のプリーに移動しました。しかしヴィシャーカパトナムの最終日に倦怠感や頭がぼーっとするなど熱中症の症状が出始め、プリーに着くと熱が38℃ありました。現在デリーでは49℃を観測するなど全国的な酷暑で、こちらはそこまでではないものの湿度が高く、体の熱を上手く放出できなかったのでしょう。あと単純に外にいる時間が長すぎました。

プリーの有名日本人宿「サンタナロッジ」にて一日寝込んで、なんとか平熱に戻りました。ただ未だ少し頭痛が残るので、本日も昼はずっと宿で「あしたのジョー」を読んでいました。改めて力石徹の死はアニメ史に残る衝撃だなと実感しました(なんのこっちゃ)

夕方4時半になり外も多少涼しくなったところで外出へ。まずはプリーの人気ビーチ「ゴールデンビーチ」に向かいます。

宿からビーチまでは徒歩30分ほど。病み上がりなので無理せずバイタクで行こうかと考えましたが、海近くで浜風が涼しいし、何より歩くことが一番その街を知ることができるのでゆっくり歩いて行くことに!途中でココナツウォーターを飲んだりしながらのんびり歩くこと30分、ビーチに到着。入場料20ルピーとられます。チケットを買って早速中へ。

ゴールデンビーチ

天気こそあまりよくありませんが、めちゃくちゃ賑わっています。砂浜には休憩用の椅子もたくさん並べられているのですが、ほぼ埋まっています。僕も椅子に腰を下ろし、のんびりとベンガル湾を眺めます。ヴィシャーカパトナム同様、やっぱり波は激しい。

ビーチで休憩した後は、プリーの一大観光名所といっても過言じゃない「ジャガンナート寺院」へ。こちらは泣く子も黙るヒンドゥー教4大聖地の一つ。プリーにやってくるインド人たちの目的はほぼここに来ることといっても過言ではありません。ただこちらの寺院、ヒンドゥー教徒以外立ち入り禁止のメッカシステムを採用しており、一応仏教徒である僕は入場できません。なので泣く泣く外から眺めることに。

しかし中に入らないからと侮るなかれ。城下町がめちゃくちゃ楽しい。ジャガンナート寺院の本尊「ジャガンナート」の像や絵が売っていたり、供物のミーター(お菓子)が売っていたり、そしてそこに群がるヒンドゥー教徒たちの熱気がよく感じられます。ちなみにこのジャガンナートは元々は土着の神で、後にヒンドゥー教に習合され、現在ではヴィシュヌ神の化身の一つとして崇められています。なのでこの神様だけは他の神様と毛色が違うのです。

ジャガンナート

城下町を抜けるといよいよ寺院が見えてきました!これは、、、

ジャガンナート寺院

なんかすげぇぇぇ!!ちょっと想像していたのとは違いました。寺の周りにお堀があって、城砦みたいになっています。そしてその中に聳え立つ荘厳な本院、なびくヒンドゥーの旗。めっちゃカッコいい!しかも夜のライトアップも綺麗で、タイミングバッチリでした!中には入れませんでしたが、今まで見て来たヒンドゥー寺院の中でも1,2を争うインパクトです。これを見るだけでも来た甲斐があったなぁと。

ヒンドゥー教徒で賑わう寺院を後にし、再び城下町を下りながら夕食に向かいます。今日の店は「Dalma」というオリッサ料理の有名店。Dalmaとはオリッサ州の豆ベースの野菜カレーで、この店のシグニチャーディッシュです。もちろんアジアハンター小林さんの著書にも載っています。チキンターリーを注文。

チキンターリー(270ルピー)

上がチキンカレー、真ん中左からダルマー、サブジ(野菜)、サラダ。ライスはおかわり自由。カレー皿を外に出し、ご飯を目一杯広げてカレーをかけ手で食べます。まずはダルマーから。めちゃくちゃ美味い。さすが看板料理だけあるなというクオリティです。なおかつヘルシーで胃にも優しく、今の僕の健康状態にはぴったりです。

お次にサブジ。バカうまい。野菜本来の美味しさを活かしながら、すごく優しい味に仕上がっています。スパイスの刺激が一切ない、いい意味でインド料理らしからぬ一品です。チキンカレーはしっかり辛い。そうこないと辛党のインド人たちは喜びませんから。でもチキンもしっかり美味しい!

昨日はほぼ何も口にしていなかったので、エネルギー補給の意味でもご飯をおかわりしてフィニッシュ。もうお腹いっぱいです。自力では運べないこのお腹をバイタクに乗せてもらい、宿に戻り再び「あしたのジョー」を読み始めるのでした。

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