見出し画像

映画やドラマを観たあとは「共感」探しの旅に出る。

おなじ映画・ドラマを何週もする方というのは一定数、いらっしゃる。

同僚にも何人かいて、100話以上もあるアニメを「5周してます」なんて方もいらっしゃる。

わたしはどーしてもこの楽しみ方ができない。
たとえば映画なんて、1日に2本も観れない。
2連休なら、1本観たら良いほうだ。

なので、いざ観るとなればどの作品を観るのか、セレクトは重要だ。
なので、それで面白かったとしても、その後の映画鑑賞チャンスで、過去に観た作品をもう一度観ようとは、到底思えない。

なにか新しい作品を観ないと、なんかその時間を損した気分に思えてしまう。

楽しみ方って人それぞれだなあ、なんて思うが、わたしはわたしで奥さんから理解されない楽しみ方がある。

わたしは映画・ドラマを観たあとに、かならずと言っていいほど自分の感想とおなじ人がいないかネットで探しにいってしまう。

たとえば、
「あれ?このシーンってあの作品のオマージュだよな」とか、
「監督はこう思わせたいんだな」とか、
「どーもこの主人公、好きになれないなー」とか、
ネットのレビューに同意を求めに行ってしまう。

この時間、長いときは30分とか遣っちゃうなあ。

わたしにとってレビューとは、事前の情報収集というよりも、事後に共感を得るための場所だったりする。

なんというか、それで自分とおなじ感想を持っている方々の書き込みを見つけると「だよね!」と、えもいわれぬ爽快感。

とくに、連続ドラマやアニメの最終回を迎えたあとは、この共感探しの旅が楽しいのだ。

たとえば「鬼滅の刃」には、鬼舞辻無惨という敵役が登場する。
アニメではこの声優が「関俊彦」さんという方。
そして鬼舞辻無惨には奥さんがいる。
この奥さんの声優が「皆口裕子」さんという方。

鬼舞辻無惨の初登場回で2人が共演しているのだが、じつはこの共演、分かる人はニヤっとしてしまうキャスティング。

これは「YAWARA!」という作品に登場する「猪熊 柔」と「松田 耕作」の声優同士。
「YAWARA!」で、お2人は恋仲(といってもすれ違ってばっかりだが)の柔と松田を演じている。

いま3~40代で関俊彦さんが好きな方であれば、この「YAWARA!」の松田さんから好きになった方も多いはずだ。

そこで、あまたの女性声優が活躍するいま、関俊彦さんの奥さん役にわざわざ皆口裕子さんを起用するなんて、もうコレ、100%狙ってますよね、と。

分かってやってますよね、と。
たぶん、キャスティングする方が「YAWARA!」ファンだっただろうなあ、と。
これが偶然です、なんてさすがに無理がある。

というくらい、「YAWARA!」ファンにとっては気の利いた仕込みだったわけだが、こんなことも気づいてしまうえば調べないと気が済まない。

それで書き込みを見つけてひとり、ウフフほらほら、と口角をあげるのだ。

皆さんからいただくサポートはとても励みになっています! ---いつもありがとうございます!---