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休日を全力で楽しめない人。

3連休とは、サラリーのマンにとってはこのうえなく甘美でエグゼクティブな存在だ。

よくある2連休なら2日目は「ああ、あしたからしごとだ…」となるが、そこで「うっひょい、あしたもやすみ〜♪」と小躍りできる瞬間は、人生において必要なカタルシスだと思う。

たいていの人類は、3連休の前日の夜ともなれば胸の暗雲はウソのように晴れ渡り、さわやかーな気持ちになるだろう。

それはもちろん、わたしも同じ。

でもこれはもう、性格というか性質というか、同時に、
「でも3連休なんてあっという間なんだよな」
「また連休が終わったらしごとか…」
と、すでに3連休が終わったあとのことを考えはじめて少しヘコんだりする。

この機能、本当にイラナイ。

いちばん古い記憶では、修学旅行の当日だった。
3泊4日の旅がとにかく楽しみで楽しみで、期待に胸を踊らせた。

当日の朝、学年全員が駅に集まった。
田舎なので、駅のはじっこで体育座りをして全員の確認待つ。

朝も早いというのに、みんなワクワクテカテカしているのが手に取れた。

そのときに思った。
「ああ、始まってしまえばあとは終わるだけなのか。なんだかさみしいな」

あれだけ楽しみにしていた修学旅行のスタートは、
「さみしい」
という気持ちで始まった。

まわりのともだちにその想いを伝えたが、
「はぁ?」
とまったく理解されなかったっけ。

3連休もそうだ。
「も〜いくつ寝ると〜、3連休〜」と楽しみに耐え忍んでいる日々こそが、じつはしあわせなんだと思ってしまう。

それ自体は悪いことではないが、初日ですでに終焉を感じ、先回りしてテンションを落とすのは違うだろう?

「いまを楽しもう」
と、声を爆音にして言いたい。

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