「打つ」ということばの意味はとても多いぞ。
わたしの住む市でもワクチンの予約が始まった。
ワクチンは「打つ」と表現するよね。
そもそも注射が「打つ」と表現されるからだね。
あたり前に「打つ」と言っているけど、「注射を打つ」ってことばは、なんだか不思議だ。
「針を刺す」なら分かるけど、「打つ」ってなんだい。
しかしね、じつは「打つ」ということばは、たくさんの意味を持っているね。
・平手で打つ
たたくという意味
・肘を強く打つ
ぶつけるという意味
・太鼓を打つ
鳴らすという意味
・ホームランを打つ
当てて飛ばすという意味
・胸を打つ
感動という意味
・ソバを打つ、刀を打つ
平たくのばして鍛えるの意味
・メール(電報)を打つ
発信するの意味
・杭(くい)を打つ
なかへ入れこむの意味
他にも、芝居を打つ、ばくちを打つ、寝返りを打つ、脈を打つ...などなど。
「打つ」には無数のパターンがあることに驚かされるね。
「注射を打つ」は「杭を打つ」の「なかに入れこむ」という意味合いの「打つ」が使われているんだね。
こういうことばを「多義語」「多義動詞」と呼ぶらしい。
「同音異義語」でも間違いではないようだけど、それは、
・コウショウ
高尚、交渉、考証、公証、校章、興商....
のように、同じ読み方でちがう書き方をする場合によく使われるね。
ちなみにこの「コウショウ」。
同音異義語のなかではトップクラスのことばで、なんとその数「48パターン」。多いな。
48(フォーティエイト)という数字には、なんかただならぬものを感じるね。
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