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だって日本人ですら、一生かけておぼえていくのが日本語ですよ。

26。この数字、なんのことはない、アルファベットの数。

いまさらだけど、英語ってこの26文字の組みあわせだけで、ことばのすべてを構成してるってすごいなあ、と。いま、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の「バイオハザード」というゾンビ映画のシリーズを観ているのだけど、最後のスタッフロールにひたすら流れてくるアルファベットたち(スタッフたちの名前)をながめながら思ったんだよね。

日本語って何文字あるんだろう。おなじみ「ひらがな・カタカナ・漢字」大きく分けて3パターンだけど、このなかでもとくに「漢字」。これはそうとうな文字数があるじゃない。

またもやおなじみ、漢字には訓読み・音読みがある。しかも2パターンとかぎらないのが厄介。たとえば「生」という漢字は、せい、しょう、なま、いきる、うむ、などと読むよね。ああ、そうだ、き、とも読むね。

そして「生醤油」と書かれたら、すべての日本人が「きじょうゆ」と読めるわけじゃないじゃない?おとなでも、なましょうゆ、と読む人はたくさんいるでしょ。

そういうおとなの数をすこしでも減らそうと、学校という場所では、一生懸命読み方のパターンを教えてくれるけど、漢字の膨大なパターンにたいしては、とても間にあわないよね。

だから、おとなになってから「依存」は「いそん」と読むんだよとか、「続柄」は「つづきがら」と読むんだよとか、漢字なんて死ぬまで「へえええ」と読み方を覚えるまいにち。

はっきりいって、人生ってここに時間を遣っている場合なのかな?とムダに思うフシもある。いぞんだろうが、いそんだろうが、意味が伝わればいいじゃない、と。おとなり米国ではたった26文字でやりくりして、ちゃんと文明を発展させているわけだし。

まあ、そういう元も子もない話はさておいて、そんな米国の「外務職員局(FSI)=外交官などの専門職を養成する米国務省の機関」は、日本語は世界の言語でいちばん覚えるのがむずかしい言語ですよ、と学習難易度「5+」に正式に位置づけているらしいですよ。

ちなみに「5+」という難易度に位置づけられたのは、日本語のみだとか。ゲームなら、Very Hardとか超えて、オーガとかデビルとか最凶とか、そういうモード。無理ゲーってことだろうかね。

だとしたら、そんな高難易度な言語をあやつっている東洋の島国ジパングの正式な住人たちでも、使いこなすのに一生かけて学んでいるのはうなづける。

そして、「書くこと」でこころの機微を表現しつづけるわれわれnoterも、この無限にちかい文字の組み合あわせに日々奮闘してる。

自分が書いた文章で「バチコーン!」とレトリックが決まったときや、誰かの決まっている文章と出あうのが気持ちいいのはたしかだけど、26文字の組みあわせという、英語のシンプルな世界の深みをあじわってみたいとも思うよね。

人生を2度、生きられるとしたら、英語の世界の住人になる選択肢は欠かせないなあ。


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