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年末は好き。でも毎年、正月を迎えると虚しくなる・・・。

年末は楽しい。

心おどる。師でもないのに走りまわっている。気持ちが。
一年を過ごした達成感と充実感で、テンションが上がる。
だから「今年もお世話になりました。ありがとうございました」なんてセリフは、ふだん大して話さない同僚にでもパカスカ言えてしまう。

でもじつは、正月は虚しい。
こんなこと、正月を迎えてから書いたら、なんとなく見る人の運気を下げてしまうんじゃないかと思うので、いまのうちに書きます。

虚しい理由は分かってる。
元旦を迎えると「またイチからか」と思って気が滅入る。
正月こそ、賽の河原で小石を積む子供たちの気持ちを理解できる。
せっかく積み上げた365日だったのに、鬼がやってきてガラガラーと崩し「はい、また最初からー」と言われている気持ち。

テレビや広告なども一斉に「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします」という挨拶に切り替わる。
31日の夜中、0時を迎えてそれを見るたび、もう過去となった去年1年に対し、とてつもないもの懐かしさを覚える。たった1分前のことなのに。
出港する船に乗った乗客と、それを港から見送る人々とをつなぐ紙テープのような、せつないつながりがパツーンと切れた感じ。

めでたいめでたいって祝うけど、一年を無事に生き抜いた年末のほうがよっぽどめでてえことだったようにも思えるし。
あとなぜか「今年もよろしくお願いします」って、いつも会う人には言うのは照れる。とくに同僚とか家族とか。

でもそんな気持ちも続くのは1週間くらいがいいとこで、いつのまにか通常運転の日々に戻るんだよね。ふしぎ。

あと2日ですね。

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