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2021年5月の記事一覧

書くことを悩んでいる時間はマッハで過ぎる。

ブックマークバーにあるnoteのアイコンをクリックし、トップページを表示する。それから右上の「投稿」ボタンをクリック。 まっしろなページで改行ボタンを3回くらい連打。これは空けたスペースに文章を打ち込む用。とくに意味はない。 もうひとつタブをひらき、もう一度ブックマークバーにあるnoteのアイコンをクリック。このタブは自分の過去記事や、みなさんの投稿を読む用。 もうひとつタブをひらき、PhotoACさんで「柴犬」と検索。もちろんこれは、見出し画像用。 もうひとつタブを

…つごもり、ってなに?

あしたは5月の「つごもり」だ。 「つごもり」とは、「月末」のこと。じゃあ「月末」でいいじゃん、と言われればわたしもそう思う。 でも、ふしぎなことばに出会うと、5歳児のような好奇心で「なんで?」と知りたくなってしまう。 旧暦は、月の満ち欠けで暦が決まっていた。 月がみえなくなる新月が1日として始まるので、その前日の「月末」には「月が籠ってしまう」。 「つきがこもる」を語源として「つごもり」と呼ぶようになったらしい。 ちなみに、つごもりの漢字は「晦」。 これは「みそか」と

他人さまの歴史を聴くのが楽しいんです。

いまの美容院に通って、もう5年になる。 「なんで美容師になろうと思ったんですか?」 いつもは最近観ているアニメやドラマの話題で終わるが、きょうは話の流れからこの質問をしても良さそうな感じだった。 とくに深い意味はなく、わたしは他人さまの歴史を聴くのが好きなのだ。 いま46歳になるその美容師さんは、意外にも24歳から学校に通いはじめたのだという。 通いながらひとつめの店舗に3年勤めて、ふたつめの店舗には8年勤め、それから独立して10年になる、と語ってくれた。 最初の

「いや、ちがうんです」

ジムの手洗いせっけんは、自動で泡がでてくる優れもの。 トレーニングが終わり、洗面台に向かうと、いつも優れているはずのこの彼が、だれも手をかざしていないのに、ひたすら泡を吐き出していた。 1分くらいの間隔を空けながら、ウイーンシュゴー、ウイーンシュゴー、と狂ったように、吐き出している。 いや、狂っている。 たぶんなんだけど、ノズルにぶら下がった自分の泡を人間の手だと勘違いしているっぽい。 これ。 なんだかかわいそう。 固形せっけん、液体せっけん、泡せっけんと歴史を

絵本のようなエッセイを書きたい。

絵本には、作者の「好き」があふれているね。 ついこのあいだ、 柴田ケイコさんの「パンどろぼう」を買った。 かわいらしいイラストだ。 わが家に子供はいないが、シュールなキャラクターは、大人だけのリビングにもマッチするテイストだと思う。 去年の4月に刊行され、リブロ絵本大賞、TSUTAYAえほん大賞など、各方面の絵本大賞を総ナメにした大ヒット作。 「パンどろぼう」は、キャラクターデザインはもちろん、ストーリーや笑える演出などにも評価が高い。 そして、ページをめくるごとに

ざる蕎麦の食べ方から学ぶプレゼン能力。

「蕎麦を食べるときはねえ、蕎麦につけるつゆはちょっとだけ。あとは蕎麦本来の味をたのしむものなんだよ」 上司と”ざる蕎麦”を食べると、かならずこのご高説をされるのがめんどうくさい、というエピソードがテレビで流れていた。 うーん、わかる、わかるよ上司さん。 でもさあ、わたしが若手側だったらこう思うよ。 「じゃあ、最初から全部つゆに漬かっている”かけ蕎麦”のおいしい食べ方はどうしたらいいんですかい」と。 わたしも上司さんのざる蕎麦の食べ方はするからわかるんだけど、あくまでも

ねえ、「モスキート音」の逆はないのですか。

年齢をかさねるごとに聴こえづらくなるモスキート音。 これがびっくりするほど本当の話で、世代ごとに聞こえる周波数がちがう。 10代や20代の方々には聴こえる音も、40代の我々には「無」。ただただ画面上に「音が再生されているエフェクト」が映るだけで、ひたすら「無」。 会社の休憩室など、あらゆる世代が集まる場所で、お試しあれ。 居合わせた若手たちから「これ聴こえないんすか!?うそっすよね!?」と、驚かれると、ちょっぴり切ない。 しかしだよ。 どうしてさ、こう、身体ってのは

「自分の書いた文章を読み返すこと」は、なにより楽しいエンターテイメント。

キリがいいようで、そうでもないね。毎日投稿240日目。 ここまで毎日、エッセイのようなものを書いて気づいたのは「書きたいテーマがあって書いているときはやっぱりシアワセだ」。 きのうは「なぜ人は廃墟に惹かれるのか」というエッセイのようなものを書いた。せっかくの休日に、2時間もかけて書きあげた。 なんで自分は廃墟に萌えるのか、どうしても以前からことばに表してみたいと思っていたので、書きだしたら止まらなかった。 そういう日はいい。しかし、いまさら格好つけることもないので、は

なぜ人は廃墟に惹かれるのか。

「廃墟萌え」ということばがある。 すでに廃墟となった建物や空間に、魅了されること。かつてはたくさんの人々が利用していた建物たちが、年月を経てたくさんの「サビ」や「ツタ」に覆われ、朽ちはてて佇む姿に胸を打たれるさまだ。 代表的な廃墟では、長崎県の「軍艦島」などがある。 かくいうわたしも、廃墟を見ると「廃墟萌え」をしてしまう。 「古き良き」とはまた違う、「非日常」でもない、すでに役目を終えた廃墟たちの魅力はなんだろう。 (和歌山県/友ヶ島) 廃墟には、当然ストーリーが

「期待」なんかしないほうが、人は幸せに生きていけるのに、なぜか期待をしたい生き物が人。

まずはこの4コマ漫画を読んでね。 これは、漫画家の曽山一寿(@soyamanga)さんがTwitterに投稿した漫画。ネットニュースに「ギャップあるある」として取り上げられていた。 期待してそうでもなかった → 3うまい下がる。 期待してないけど旨かった → 4うまい上がる。 この「〇うまい」という数値は、まんま「しあわせ度」と言っても過言ではないよね。 いわゆる「いい意味で期待を裏切られた」というパターンに、「しあわせ度」の高さでは軍配が上がる。 他にも、なにげな

「おたんこなす」の語源は18禁?

じつは、おとなの夜の世界で使われていた「おたんこなす」。 そもそもの原型は「おたんちん」ということばだ。ちゃんと書くと「御短ちん」。つまり、メンズの短い局部のこと。 発祥は江戸の遊郭。そう、江戸の遊女さんたちは、嫌なお客のことを「おたんちん」と呼んで悪口を言っていた。いまでいう「キモ客」のようなものだ。 しかし、江戸にも「しゃれことば」といって、人さまをののしるときでも、直接的に表現しない「粋」なあそびごころがあった。 そこで、「ちん」を「小茄子(こなす)」にたとえた

「すっとこどっこい」の語源とは。

となりのチームの上司が、入社3年目くらいの部下に「アイデンティティーがだいじだよ」と説いていた。 個性をのばそう、といったたぐいの会話だった。上司は懸命にアドバイスをしていたが、なぜか最後に「…ということで、あなたには、みうらじゅん原作のアイデン&ティティという映画をおすすめします」とおどけた。 20代の女子がポヤンとした表情で「は〜い」と返事をしていた。たぶん、なんのことか分かっていない。だって、わたしも分からないもの。 そのやり取りを見ながら、なぜかわたしの頭に「す

エッセイストに向いている人、いない人。

を、考えてみた。 すんげー簡単で、おそれ多いんだけど、これにかんしては「エッセイを書きたい」と願える人ならだれでもなれると思う。 けっして「エッセイ」をあまく考えているわけではないよ。 そもそもエッセイとはなにか。 エッセイの定義はさまざまあれど、「日々のできごとや過去の記憶を、いろんな角度と熱量で観察し、そこにそっと自分の考えを添えた文章」がエッセイだ。 起きたできごとや想いをただ書くのは、一般的に日記やブログと言われる。 かのベストセラー、嫌われる勇気の作者・

書くテーマに困ったときは「ランダム単語ガチャ」がおすすめです。

お疲れさまです。 「書いている」という瞬間は、書くことが好きな人にとって、生きている実感ランキングではかなり上位だと思う。 そうはいっても、毎日noteに「文章」で投稿をしていると、「ああ、なんか今日は書くことがないぞ」という悩ましい日も、いやおうなしにやってくる。 パソコンに向かって、こころに響いた出来事や、ノスタルジックな思い出など、なにか書こうとしても、なんにも湧いてこない。むしろ雑念がふくらむばかり。 そんなときに使えるツールがこの「ランダム単語ガチャ」。