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ねえ、「モスキート音」の逆はないのですか。
年齢をかさねるごとに聴こえづらくなるモスキート音。
これがびっくりするほど本当の話で、世代ごとに聞こえる周波数がちがう。
10代や20代の方々には聴こえる音も、40代の我々には「無」。ただただ画面上に「音が再生されているエフェクト」が映るだけで、ひたすら「無」。
会社の休憩室など、あらゆる世代が集まる場所で、お試しあれ。
居合わせた若手たちから「これ聴こえないんすか!?うそっすよね!?」と、驚かれると、ちょっぴり切ない。
しかしだよ。
どうしてさ、こう、身体ってのは老いるごとに失っていく話ばかりなのさ。
そうじゃなくて、10代20代には聴こえない音とか、ないのかなあ。逆モスキート音。
40歳すぎないと見えない色、とかでもいいよ。
せっかく苦労して生きてきたんだから、たまには「キミたち若手にはまだ分からんかなあ」と言わせてちょうだいよ。
酸いも甘いも経験した先に、さんまのはらわた食べて「この苦いのがうまいんじゃないか」なんて言ったって、「そんなもんですか」とそっけなくされるのが関の山でしょう。
大人には聴こえにくいことを利用して、授業中に教師に気づかれずに携帯電話を使用するための着信音として使う学生もいるんだって。かんがえたもんだなあ。
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