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これから

全ての方に報告できていないと思うのですが、先日2年半努めたサイバーエージェントを退職いたしました。

<退職直後に書いていたこと>

入社時に「CAの環境で事業に一番貢献できる人事になりたい」という思いから配属希望し、100名を超える同期の中から新卒採用人事として唯一配属していただいたことからチャレンジは始まりました。

短い期間とはなりましたがたくさんのチャレンジをさせていただき、「チームサイバーエージェント」の一員として学生の皆さんに関われたことは幸せだなと思っています。「21世紀を代表する会社を作る」というビジョンが、いつしか自分が本気で追いかけるものになっていたこと、採用基準の「素直でいいやつ」がいつしか自分がなりたい姿として指針になっていたこと、本気で仲間と働く経験ができたこと、全て素晴らしい経験です。

大学生活ですっかり天狗になっていた自分にとって、厳しくも温かい新卒採用チームは、社会人としての基盤の全てを作ってくれたと思います。

関係してくださった方々、本当にありがとうございました。
蛇足にはなりますが、退職後も公私関係なく会ってくれる人も多く嬉しい限りです。引き続きぜひ飲みにいきましょう。

大好きな新卒採用チーム

そして退職後、長い夏休みとして2ヶ月間が空いていたのですが、9月から新しいチャレンジを進めています。ご報告がてら備忘録として残そうと思います。

なぜ退職を決意したか

何度も周りには伝えているのですが、前職にネガティブな思いは一切なく、退職直近に新しいチャレンジの打診をいただいた時もリアリティを持ってワクワクと捉えることができていました。

転機になったのは昨年末、経営者の父と話したタイミングでした。(父はオフィス家具/不動産業の会社を営んでおり、いわゆる「中小企業」「ファミリービジネス」というやつです。)

父は私が幼い頃から週6深夜まで働いており、心を通わせる会話をした全く記憶はなかったのですが、旅行先ということもあり初めて過去の苦労話、事業のポテンシャルなどを自然と語ることができました。

話している中で自然と「屋号を承継したい」という思いと使命感のようなものが湧いてきたことを覚えています。また、中小企業経営のポテンシャルと、25歳と比較的若くして承継準備に入ることの社会的な価値も感じ、前職への退職交渉に入らせていただきました。

退職して何をしているか

6月末に退職し、そこから何社か業務委託として新規事業立ち上げや、人事領域の支援に入らせていただき、9月から正式に現職にジョインしました。

会社はTHE中小企業という感じなのですが、業務としては現場の下働きから、経営管理システム移管、資金調達対応(といっても基本銀行ですが)などゆるゆると領域を広げています。

渋谷に電車通勤をしていた時代から、埼玉県戸田市に車で通勤し、肉体労働する生活にも少しずつ慣れてきました。いつまで現場にいられるかわかりませんが、アーロンチェアを担ぎフォークリフトに乗り、中古のデスクの天板を拭きまくる生活は物質の暖かさを感じられ、楽しめる自分がいたことはポジティブな発見になりました。

▼株式会社東京商会
サイトURL:https://www.do-guya.me/

創業:昭和51年2月
事業:オフィス家具の卸/小売、不動産事業

古すぎる看板。早く変えたい。

5年後の目標

さて、ここからが本題という感じなのですが、今後何をしたいか、について少しだけ書かせていただこうと思います。今は25歳ということもあり、キリよく5年後(=30歳)と10年後(=35歳)での目標を追いかけています。

まずは5年後、「東京商会を売上50億円規模まで引き上げ」たいと思っています。目標値としてもう少し大きく持ちたいところではありますが、社会から中小企業に期待されていること、課題感、成長プロセスを見ると今まで携わっていたベンチャーのグロースのパターンとは大きく異なると思っています。まずはしっかりと「DX」「ビジネスモデルの令和化」「組織の若返り」など古くからある中小企業特有の課題を解決し、同様の課題を抱える企業のロールモデルとなりたいです。

幸にも私が入社したことで、銀行からは東京商会のランウェイが伸びたと判断されています。資金調達もかなり有利に進められる状況ではあるので、しっかりと既存顧客/ユーザーのディフェンスだけではなく、オフェンスの機能を会社に埋め込んでいきたいと思っています。

書くと長くなるのでこの辺りの個別の課題感は別のタイミングでまた書きます。

10年後の目標

そして将来的には「中小企業の復興」に携わりたいと思っています。

よく言われるデータではありますが、企業数の内99%が中小企業、全労働者の内69%が中小企業に勤めているなど、社会的な影響力は計り知れないものです。一方で相対的に弱い財務状況、後継者不足によるランウェイ不足もあり、倒産件数は今後より増えていくと予想されています。(直近ではコロナ融資の返済本格化によっても倒産件数が上がっています。)

IGPI会長の冨山さんがPIVOTでも話している通り、個人的にも全ての人手不足倒産を止めることに意義があるとは思っていませんが、価値のある事業が残る術を見つけることは社会的影響力の大きい動きだと信じています。

では、実際にどうやって達成するのか?
結論としては、「アベンジャーズを作り、たくさんの会社を伸ばし、ロールモデルを作り続ける」に尽きると思っています。具体的には50社程度に関与している状態を作ろうと思っています。中小企業にアプローチする方法としてM&Aや、サーチファンドを先駆けとするファンドを通した支援、コンサルティングなど多岐にわたっていますが、私が手触り感を持って泥臭くやり切ることが性に合っているのでできる限りハンズオンでやっていきたいなと思っています。

(蛇足ですが、アメリカでは84社買収し支援を行っているスタートアップも生まれてきているので、50社という数字は現実的に達成可能かと思っています。)

そしてそのために私1人の力では到底足りないので、経験を積んだ優秀なメンバーが中小企業経営に携わる大きな流れができると良いな。
何名か既にお声がけさせてもらっていますが、少しでも興味ある方、ぜひお話させてください。承継に成功している中川政七商店や星野リゾートといったプレイヤーを少しでも増やしていかなくてはならないと思っています。

さて。そろそろ長くなってきているのでここらへんにするとして、今後もポジティブにしっかりやり切っていきたいと思いますので、引き続き新生シバイもよろしくお願いいたします!

最近お会いできていない方、中小企業経営に興味がある方、家具/不動産のマーケットに興味がある方、オフィスレイアウトや家具の相談がある方含め、ぜひお声がけくださいませ!(特にオフィス家具は超安く質良く出せます!まずはご相談から)


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