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「今日からテレビを見ます」と宣言したらラクになった話

双子の息子が小さかった頃、極力テレビを見ない生活をしていた。

でも、ある日ついに夫に宣言した。

「私、今日からテレビを見ますので」と。

その日から私は、ご機嫌で過ごせる日が増えた。

* * * * * * * * * * * * *

初めての子育て。
それも双子。
実家は遠く、頼れる身内は近くにはいない。

私はたくさんの育児書を読み、子どもにいいと言われることはなるべくやってみて、よくないと言われることは避けるようにした。
今思い返してみても本当によく頑張っていたと思う。

テレビもその一つ。
小さいうちはなるべくデジタルから遠ざけるように、と当時の育児書にはたくさん書かれていた。まだスマホもない時代。

しかし、私は「超」がつくほどのテレビっ子。
何はなくともテレビがあればいい!
大学時代、一人暮らしを始める時にどうしてもテレビを買ってもらえなかったので自分の貯金から「テレビデオ」を購入したくらいだ。
バイトを2つも3つもかけもしちしていた当時、クタクタになって帰ったアパートでボーッとテレビを見る時間が私には必要だった。

それにしても「テレビデオ」・・・懐かしすぎる(笑 
知らない人もいるだろうな^^;

話を戻して。
そのくらいテレビが大好きな私だったが、子どもが生まれてからは、母として子どもに全力投球せねば!と、自分のことは当然のように後回し。

夫に対しても、よい妻であらねば!と肩に力が入っていた。

だから、日中ワンオペ双子育児で動き回り、夜の寝かしつけを終えて、「やっと自分の時間だ」とホッとしたところに夫が帰宅しても、晩ご飯を作って夫の食事を見守って片づけをしてと、すべきことをこなしていた。

でも。
その頃の私はたいてい不機嫌だった。
子どもとは日中楽しく過ごしているのに、夫が帰宅すると途端に不機嫌になってしまう。

そんな自分の気持ちを持て余していた。
「私、何で不機嫌なんだろう?」

その気持ちを分解してみて、わかったのだ。

私、自分の好きなことを我慢してるからだ。

「こうあるべき、こうすべき」に捕らわれて、自分がどうしたいか?が完全に抜け落ちていた。
一人の時間が必要な私が、一人の時間が全くないこともストレスだった。
やっとホッとできるタイミングで夫が帰宅してくることも腹立たしかった・・・

もう少し早く帰ってきてくれれば寝かしつけに間に合うのに、それには間に合わず、寝かしつけ後の私の時間に割り込むように帰宅してくる夫。

このままだと私、どんどん不機嫌になってしまうな・・・

そう思った私は、意を決して夫に話した。

「私、今日からテレビを見ますので」と。


* * * * * * * * *


夫は食事中に私がテレビを見ているのは決していい気持はしなかっただろう。実際、そう言われたこともあった。
だから、子どものためだけでなく、夫のためにも、なるべく夫がいる時にはテレビを見ないように過ごしていたのだ。

でも、宣言したその日から、私はご機嫌で過ごせるようになったのは確かだった。


毎日、家事・育児で忙しく、その上仕事をすれば当然自分の時間はない。特に子どもが小さいうちは、座る暇もないくらいに忙しい。
立ったまま、キッチンでご飯をかきこむなんてことは日常茶飯事だ。

そんな中で、ほんの少し、ほんの10分でもいい。

自分の時間、自分の「好き」を優先することができたら。
それだけで気持ちが変わり、ご機嫌で過ごせるのだとしたら。

その「10分」は10分という時間以上の価値を持つのではないだろうか。


恐らくテレビでなくてもよかったのだろう。
自分が没頭できるものがあったり、何も考えずに笑ったり泣いたりできる時間が必要だったのかもしれない。

小さな子どもを抱えて育てていると、「自分のことを優先するなんて」と思ってしまうこともあるだろう。

でも、毎日忙しく慌しく過ごしているママだからこそ、たくさんの「べき」や世間の常識は一旦忘れて、自分を大切にすることを忘れないで欲しい。


それが、家族の笑顔を守る事にもなるのだから。



最後まで、お読みいただき、ありがとうございました^^


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