この目で見たものが全て
この耳で聞いたものが全て
鏡の中で手に入れたものが全て
通り過ぎたもので出来ているはずの僕は
一体どうしてこんなにも透けているのか
何にもないな 誰もいないな
僕もいないな
覗き込んだ鏡の中
目を逸らしたくなるようなものばかりで
叩き割った鏡の中
どんどん深く潜り込んだ闇の中で
欲しがったのは
不自由な自由 不幸せな幸せ
何も映さない鏡の中
わからないことばかりを怖がった
何も映せない鏡の中
誰のためでもなく踊りたくて踊った
こんなに踊れるのに
どうして何が怖いんだろうね
