柴アレックス総一郎

外交安全保障リアリスト+社会経済リベラリストの現役商社マンです。国際政治学と近現代史(…

柴アレックス総一郎

外交安全保障リアリスト+社会経済リベラリストの現役商社マンです。国際政治学と近現代史(世界史と日本史の融合)が好きで学んでます。1920〜1930年代前後の戦間期の危機の20年間と、2010年以降の現代との類似性に注目しています。 青山学院大学院国際政治学研究所卒

最近の記事

日本🇯🇵の教育のデジタル化

日本の教育現場のデジタル化に消極的な文科大臣を擁護するこの識者のコメント。読んでちょっと驚きました。中学生の息子を持つ親としても心配になりました。 デジタル化は教育の効率の為でも、優等生の為でもなく、デジタル化を進める事は、学校活動や道徳教育を蔑ろにするものでもありません。 デジタル教育は、使える英語/外国語教育と同じ位、これからの世界で日本の若者が活躍し、生き残って行く為に絶対必要なToolです。デジタル教育と英語教育の立ち遅れは、現代日本の弱点であり、失われた30年の

    • 日中間で作動するセキュリティジレンマ(安全保障の罠)」

      日本🇯🇵の「自由で開かれたインド太平洋構想」と中国🇨🇳の「一帯一路」 海洋国家の日本🇯🇵と大陸国家の中国🇨🇳間で繰り広げられる、自国の国益にとってより有利な国際秩序形成を目指す「力」、「利益」、そして「価値」のぶつかり合い。地政学や国際政治学の理論、大国の外交戦略に沿って学術的に分析する価値があります。 日本🇯🇵にとって複数ある選択肢の中で、平和と安定を維持する為の最善の現実的な外交安全保障政策は、以下の様な方向性になるのではないでしょうか。 要は、戦前の日本の様に単独

      • 8月15日の敗戦記念日と積極的平和主義

        先月15日は戦後75年目の「敗戦記念日」。 僕のおふくろの命日でもあります。 近隣諸国と日本国民に数百万人もの犠牲者を出した、負ける戦争に突き進んでしまった日本と関係国の「歴史」に謙虚に向き合い、原因と課題は何だったのかを反省し検証せずに「積極的平和主義」を語るのは、今年の敗戦記念日の日本の首相式辞としては、ちょっと物足りず、空虚な言葉に感じました。 当日の日経新聞の社説を読んで見たところ、安倍首相が5年前に発表した戦後70年談話では、「1920年代の国際協調の潮流を(日

        • 野党合流新党と日本政治の危機

          結局、比較的現実的な野党だった国民民主党の多くの議員が、かつての日本社会党に似た「護憲イデオロギー」、「日米安保反対」、「ばらまきポピュリズム経済政策」の空想的平和主義/経済政策の立憲民主党に移動しただけで、何の新鮮味もないだけでなく、20世紀冷戦型政治構造に退化してしまいました。 これでは国民の政権選択の自由がますます無くなり、日本🇯🇵の退潮が進んでしまうのではないかと僕は心配です。 今日本にとって必要な政策は、バブル経済崩壊からの失われた30年間で顕在化した日本の弱点

        日本🇯🇵の教育のデジタル化

          中道改革野党の存在意義

          絶対的な権力「万年与党」と、批判しかしない「万年野党」は、いずれ絶対的に腐敗します。 「外交安全保障リアリスト」、「社会経済リベラル」、そして「護憲イデオロギーから脱皮した改憲議論」が政策の軸である新「国民民主党」。 少数政党になってしまいましたが、僕はこのネットニュースで報道された玉木代表と山尾議員のアクションに好感を持ちます。

          中道改革野党の存在意義

          現実主義者の戦争と平和

          戦争は平和の対極ではなく、その延長線上に存在する。 戦争は他者への恐怖や自らの欲望によって、熟成され、お互いの誤解によって発生する。 人間は奢っている時と、焦っている時に判断を間違える。 従い、出来るだけ謙虚で冷静であると共に、常に成長して力を維持する努力を怠ってはならない。 これは国家間だけでなく、ビジネスの世界でも当てはまる。 2019年1月 柴アレックス総一郎

          現実主義者の戦争と平和