日中間で作動するセキュリティジレンマ(安全保障の罠)」
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日中間で作動するセキュリティジレンマ(安全保障の罠)」

柴アレックス総一郎

日本🇯🇵の「自由で開かれたインド太平洋構想」と中国🇨🇳の「一帯一路」

海洋国家の日本🇯🇵と大陸国家の中国🇨🇳間で繰り広げられる、自国の国益にとってより有利な国際秩序形成を目指す「力」、「利益」、そして「価値」のぶつかり合い。地政学や国際政治学の理論、大国の外交戦略に沿って学術的に分析する価値があります。

日本🇯🇵にとって複数ある選択肢の中で、平和と安定を維持する為の最善の現実的な外交安全保障政策は、以下の様な方向性になるのではないでしょうか。

要は、戦前の日本の様に単独で中国に対抗するのではなく、長期的視点と広域的な視野に立って、アメリカの「力」を有効に活用し、経済面、安全保障面の「利益」を共有する多くの周辺国と協調し、そして自由と民主主義の「価値」を掲げる戦略が賢明だと思います。

1) 中国に比べ単独では劣勢な「力」、特に軍事力は、自由と民主主義と言った「価値」も共有するアメリカ🇺🇸との日米安全保障同盟を軸としてそのシナジーを高め、インド🇮🇳、オーストラリア🇦🇺と同盟の和を広げていく。

2) 更に安全保障上の「利益」を共有する韓国🇰🇷(課題は多いが)、台湾🇹🇼や、フィリピン🇵🇭、ベトナム🇻🇳他ASEAN諸国、バングラデシュ🇧🇩、スリランカ🇱🇰、そして海洋国家イギリス🇬🇧との同盟関係を形成し、中国による軍事的な海洋進出を抑止し、中国を囲い込む。

3) 一方、日本や周辺国は中国との経済的な「利益」は共有するので、情報通信技術や第三国での港湾開発等国家安全保障に関連する分野を除き、中国との経済相互依存関係は維持し、中国による日本へのセキュリティディレンマを可能な限り制御する。経済面での国際協調路線を掲げる。

4) 但し、中国に政治体制が近く(一党独裁、軍事力過多)、「価値」や安全保障上の「利益」を中国と現状共有している(共有せざるを得ない)北朝鮮🇰🇵は日本にとっての安全保障上の脅威であり、又大陸国家ロシア🇷🇺も地政学上日本の脅威なので、アメリカとの同盟を盾に両国との関係は距離感を保ち、経済面でも慎重な対応を取らざるを得ない。将来日本の総合的な「力」が比較優位に立った時に、アメリカ、或いは時と場合によっては中国の「力」を活用して現状の関係改善に努める。

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柴アレックス総一郎
外交安全保障リアリスト+社会経済リベラリストの現役商社マンです。国際政治学と近現代史(世界史と日本史の融合)が好きで学んでます。1920〜1930年代前後の戦間期の危機の20年間と、2010年以降の現代との類似性に注目しています。 青山学院大学院国際政治学研究所卒