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しあわせな結婚生活

夫と一緒に暮らすようになってから、約2年経った。
始めは夫が私の住むワンルームに転がり込んでくる形での同棲だった。
それから婚約期間を経て、1年前から今の部屋での生活をしている。

最初は遠慮していた私達も、少しずつ擦り合わせながら互いにとって居心地の良いペースを掴んでいった。
もちろんお互い多少は文句もあれど、それでも一緒に支え合って生きている感触はしっかりとある。


実家以外に自分の家族がある、という安心感は、思った以上に精神を癒してくれる。
私は就職後に実家から離れるため一人暮らしを始めた。
父親と離れられただけでも相当気持ちは軽くなったが、それでも一人きりでいる根無し草のような不安感は常に付きまとっていた。
家に居る安全な他人の存在は、その不安を軽減してくれる。それだけでも、信頼できる人間と一緒に暮らす価値はあるんだと思う。

自分の時間が確保できないストレスはあるが、どうしても我慢できないときは問答無用で外に出てしまえばよい。
私は我慢の限界に達したとき、プチ家出と称して時々一人でホテルに泊まりに行っている。

しかし、他人が私生活に入り込んでくれば、今まで通りにいかないのは間違いない。一人暮らしや実家暮らしなりの快適さもあると思う。
そもそも自分の領域に侵入されても不快でない人間かどうか、一緒に暮らす前に慎重に見極める必要はあろう。


誰かと共に生きることは、すなわち今の自分の生活を捨てる行為でもある。
それでも、私はこれまでの生活を捨てて夫と築き上げた今の結婚生活を、愛おしく思っている。

ちなみに、今日の記事は完全な私信である。
話半分に笑って読んでくれると幸い。

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