ロシアの為替やロシア投資の現状は?ルーブル円・ロシア投資信託(ロシア投信)
2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が始まって以降、ロシアに関連するニュースが定期的に発信されています。
最近では、日本の国会議員が所属政党に無届で、ロシアへ渡航したというニュースも出ました。
今回は、ロシアの為替やロシア投資に関する現状について投稿したいと思います。
ロシアルーブルと円の為替レートは?
まずロシアルーブルと円の為替チャートを見てみましょう。
2022年2月~3月でルーブルが暴落していますが、その後は持ち直しています。為替のチャートを見るだけなら、特に大きな問題は見当たりません。
次はロシア関連の投資信託を見てみましょう。
ロシアに投資する投資信託は受付停止
本記事の執筆時点で、ネット証券大手のSBI証券が取り扱っているロシアに投資する投資信託は12本あります。
この全てはロシアのウクライナ侵攻後に、新規の購入は停止されています。
そして、その内の2本は売却のみ受付、別の2本は2023年10月中に償還(運用終了)となっています。
残りの8本を2022年のウクライナ侵攻前に購入した人は、売却もできずひたすら保有を続けている状態かと思われます。
投資信託(ファンド)「HSBCロシアオープン」は今どうなっている?
まず投資信託の基準価格のチャートを見てみましょう。
ウクライナ侵攻の影響で、2022年3月に暴落しています。続いて、ファンド(投資信託)の運用報告書を見てみましょう。
運用報告書は年1回の発行で、直近は2023年3月のものとなります。その中で、重要な記述があります。
この画像の文章では分かりにくいかもしれませんので、簡単に説明します。
この投資信託「HSBCロシアオープン」では、組入銘柄の最終価格をベースに、基準価額の算出を行うルールとなっています。
例えば年末年始などで市場が数日閉鎖される場合、市場が閉鎖する直前の株価で、投資信託の基準価格が決定するということです。
ロシアでは2022年2月28日以降、ロシア株式は同国によるウクライナ侵攻の影響を受けて、軒並み取引停止の状態となりました。現在も総じて取引停止の状態にあります。
ウクライナ侵攻で評価額がほとんどが更新されない場合、ウクライナ侵攻直後のロシア株価を最終価格として、投資信託の基準価格が決まるということになります。
しかし最終価格が実勢を反映しているとは言い難い状況になりました。この場合、投資信託では独自に合理的と判断する評価額を使用することになります。
今回の投資信託ではウクライナ侵攻直後(2022/2/28)の評価額の10%という数値を使用すると、運用報告書にて記載されています。
最近5期の運用実績を見ると、ウクライナ侵攻前は約9,820円だった基準価格が、侵攻後に約1,050円になっています。よって運用報告書の記載通り、評価額が約10%となったと思われます。
ロシア投資信託の基準価格の意味は?
ここから先は筆者の感想となりますが、取引が停止されている投信の基準価格にどれほどの意味があるでしょうか?
その基準価格で売ることも買うこともできないのですから。
もしロシア投信を保有している方がいたら、もう0になったものとすっぱり諦めたほうが健全かもしれません。
ウクライナの情勢が動けば、また調べてみたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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