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”もんぺ”を穿いて過ごしてみたらあまりに快適すぎたので、オススメしたい件

2週間ほぼ毎日、もんぺを穿いて過ごしていました。
そのもんぺ生活があまりにも快適だったものですから、ひとりでも多くの人にこの穿き心地のよさを伝えたい!!と筆を執って(キーボードを打って)おります。

なぜほぼ毎日もんぺ生活をしていたのかというと、私の営むお店「志庵」では先月末まで『”うなぎの寝床”初夏のもんぺまつり』というPOPUPを開催中でした。そんなわけで連日もんぺを穿いて店頭に立っていたというわけです。

あ、お店のご紹介はこちらです↓


さて、”もんぺ”ってどんなイメージですか?

世代にもよるかとは思いますが、戦時中の女性が穿いていたイメージや田舎のおばあちゃんが穿いているような少し昔のものというイメージでしょうか。

「もんぺ」は1942年に厚生省が婦人標準服という規格を発表し、活動衣として指定され全国に広まりました。消火・避難などにおいて、素早く動けるよう奨励された防空着で、足首をしぼったズボンのような服のことを指します。 当初はほとんど普及しませんでしたが、本土空襲が開始されてからは、女性のほとんどが日常着として常用するようになったそうです。
NHKで放送中の朝の連続テレビ小説「虎に翼」でも、たくましく生き抜く強く優しい女性たちが穿いていますね。


歴史のあるもんぺですが、現代の普段穿きにするにはちょっと難しそうかなという感じがしますよね。
実際、私もそう思っていましたが、そんなもんぺの概念を見事に覆してくれたのがうなぎの寝床の「MONPE」でした。
うなぎの寝床は、2012年に「九州ちくごのものづくりを伝えるアンテナショップ」としてはじまり、現在は土地性を紐解き流通を担い、交流を生み、風景をつなぐ、地域文化商社として活動されています。

「もの」と「ひと」を介した
本質的な地域文化の継承と収束その在り方を思考し、行動し続ける生態系をつくる

うなぎの寝床 ホームページより引用

日本のジーンズ「MONPE」

戦後は農作業着として穿かれるようになったもんぺ。
福岡県の久留米には絣があったので、全国に供給され続けていました。
アメリカのジーンズは、元来鉱夫のワークパンツとして使用されていたのが日常着に変わっていったという歴史があります。
うなぎの寝床は、日本のもんぺも農作業から日常着へと変化する可能性があるのではないかと久留米絣を用いたもんぺを中心に「日本のジーンズ=MONPE」となるべく取り組みを続けているそうです。

余談ですが、私はジーンズも凄く好きで年間で300日くらいは穿いている気がします。そんな私の暮らしに颯爽と現れたMONPE。

「なんじゃこりゃ!!」
それが私が最初にうなぎの寝床のMONPEを穿いたときの感想でした。
軽くて柔らかくて最高の穿き心地。
まるで穿いていないみたい。(ちゃんと履いてますよ。)
イベント期間中、お客さまとも何度もこのやりとりをしました。

ジーンズ好きな私の前に現れた日本のジーンズMONPE。
これは好きにならずにはいられないでしょう。
久留米絣を身に纏うということもなかなか無く、日々の暮らしの中で伝統工芸に触れることができるのもまた特別な体験です。
久留米絣のかすりは先染めで模様を生み出すのが特徴で、織る前の糸を括って染めて解き白く残ったところが柄になるという技法なのだそうです。
独特のかすれた模様がとても味があり、穿いただけでお洒落になれたような気持ちになります。

久留米絣の良さを知ることができる
"いろはMONPE"

そんなわけですっかりもんぺの虜になりまして、”佳きもの”に出逢ったらお店を通してそれをたくさんの人に伝えていくのが私の仕事ですので、今回POPUPを開催させてもらった次第です。

色柄とりどりです♩
膝下が細くシュッとお洒落な
『現代風MONPE』

2週間のイベントでしたが、想像以上に多くの方がMONPEを選んでくださりその人気ぶりに驚きました
試着をしてしまったが最後、最高の穿き心地に買わずにはいられない。
1本では収まらず2本、3本と。
もんぺ、恐るべし。

この夏松江の街には、うなぎの寝床のMONPEを穿いた人たちがたくさん出現することでしょう。
県外からもお越しいただいたり、お通販をいただいたりもしたので、いろんな場所で「志庵もんぺ隊」としてもんぺを愉しんでもらえたら嬉しいです。

というわけでこの記事を最後まで読んでくれた人には、声を大にしてお伝えしたい。
「機会があったらぜひ一度、もんぺを穿いてみてほしい!!」

本来ならPOPUP開催中に投稿すれば良かったのですが、間に合わず。
今後は通常のお取り扱いとして、うなぎの寝床のMONPEを少しずつ置かせてもらう予定です。
また、POPUPもできるよう精進してまいります。
そしてこれからも暮らしの佳きものを、志庵から伝え続けていきます。

今回のように、お店でお取り扱いさせていただいているものをどんな風に選んでいるのか、どんな背景でつくられているものなのか、なども知りたいという方が多かったので、今後はnoteにてお伝えしていこうと思います。

最後に志庵店主である私のもんぺコーデをご紹介して終わりにします。



ちょっと「志庵」気になるな…という方はぜひこちらからチェックしていただければ幸いです↓


毎週書くと宣言したのに間が空いてしまいました。
気を引き締め直して、また来週。

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