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【SHE Engineer PdM Interview #6】決め手は"SHEの目指す世界への共感" エンジニアリングの力で未知の領域に挑む。

こんにちは!SHEで採用ライターをしている小溝です。

1年で組織規模も倍になり、現在130名を超える組織となったSHE。その中でも今回はエンジニア・PdMとしてSHEにジョインしてくださった方々にフォーカスを当て、リレー形式で紹介をしていきます。

最終回となる今回は、2023年7月にソフトウェアエンジニアとしてジョインした、森久太郎 / qsona(もり きゅうたろう)さんです。

森 久太郎  / qsona
開発ユニット ユニット長 / ソフトウェアエンジニア
2013年に新卒で株式会社サイバーエージェントに入社。2016年にFiNC(のちに株式会社FiNC Technologiesに社名変更)、2019年にQuipper(のちにリクルートに統合)でソフトウェアエンジニアとして従事。2023年7月にSHE株式会社にジョイン
最近の利用技術: GraphQL / Microservices / Rails / Node.js, TypeScript / Prisma

SHEではどのような仕事をしていますか?

23年7月にジョインし、エンジニアチームのマネジメントと開発の仕事をしています。

SHEではあきらさん(CTO村下瑛)がエンジニアリングマネージャーの役割を持っていたのですが、自分が入社してからは権限移譲してもらうようになりました。

前職のスタディサプリチームではマネージャーをしていたので、僕へのマネージャーとしての期待値が高かったと思うのですが、最初はあきらさん自身もどこまで任せていいか、迷う時期があったと思います。僕から「〇〇をやりたいから、こういう情報がほしい」などと伝え続けたことで、今はかなり権限移譲いただけていると感じています。

マネジメントの一環として、メンバーと1on1をしたり、エンジニアの採用に携わったりするようになりました。スタディサプリチーム時代のマネジメントスタイルは「Will」(何をやりたいか?)を起点に考える文化が強く、メンバーが望んでいることややりたいことを言語化し、膨らませていくことにやりがいを感じていたんです。SHEの人事ポリシーにも通じるところがあり、入社直後からコミットしています。

ソフトウェアエンジニアとしては、SHElikes会員ページの一部を開発中です。ユーザーの行動を促すようなシステムを開発しています。ただ最近は、マネジメントにコミットしている時間も長いので、コードを書いている時間は短くなってきました。僕自身はコードを書くことでも自分の価値を発揮していきたいと思っていますが、今はSHEの組織全体からエンジニアチームを見て、課題を解決していくことに情熱を持っています。


SHEに入社した決め手は何ですか?

SHEのビジョンやミッションが、僕の原体験から生まれた想いとマッチしていることが、最終的に入社の決め手になりました。

SHEの目指す世界

実は僕のキャリアはあまり順調ではなかったんです。特に新卒で最初に入ったチームでは、やることなすこと全てがうまくいかず、周囲からの評価も低くて、考課では最低評価を2回連続もらうありさまでした。しかしその後、所属するチームを変えてもらってからは、徐々に活躍できるようになりました。このときの上司やチームメイトには本当に頭が上がらなくて、いまでもよく思い返します。

その後、転職した時も似たようなことがあって。最初は期待通りの結果が出せなかったけど、組織や自分自身の様々な変化がある中で活躍できるようになっていきました。

これらの体験から思っていることは2つあります。1つは、どんなコミュニティに属するかによって人はまったく変わるということ。自分にとっては、新卒入社してから2つ目に入ったチームは、初めて自分が自信を持って生き生きと働いたり学んだりできる環境でした。

もう1つは、自分の価値を発揮できていなかったときは共通して、「周りからの評価を気にしていた」と思うんです。様々な仕事や人間関係のなかで、自分がどう感じるか自分で認知できたり、それを言語化する力が付いてきたりして、客観的な判断ができるようになってきたと感じています。いい意味で周りからの評価を気にせず、コトに向かえるようになりました。

「誰々のせいで」「境遇のせいで」などの囚われによって、無意識のうちに自分の選択肢を狭めたり、不幸せになってしまっている人は、世の中に多いように思います。しかし、この囚われは、認知の変化とスキルアップで乗り越えられるとも思います。僕の場合は、自分一人で変わるのは難しかったですが、良いチームとめぐりあえたことで好転しました。

SHEのミッション「固定概念を壊し、自分らしい生き方を勝ち得る『解放の伴走者になる』」には、僕の原体験もあってとても共感しています。このミッションを果たすために技術者として携わりたいと思って、入社を決めました。

SHEにジョインして驚いたことはありますか?

開発チームの、結果を追い求めるプロ意識の高さには驚きましたし、スタートアップとしてあるべき姿だなと思いました。

一般的に、開発には不確実性があるので、想定していた通りにいかない時も多いです。でもSHEは、例えばスクラム開発を採用しているチームにおいて、1週間スプリント内でやると決めたことに対してやり残しがないように、みんなでやりきろうとするチーム文化があるなど、妥協しない姿勢が強くあります。普段は柔らかい雰囲気で話をするメンバーも、やりきることにはかなりこだわっている。本音を言うと、僕自身は自分に非常に甘い人間なので、スプリントゴールにコミットしたくない時もありますが (笑) チームとしてゴールを達成する意欲が常にあるので、心地よいプレッシャーを感じながら開発に向き合えています。

ビジョンにちなんで、入社後の“熱狂エピソード”を教えてください。


入社してまもない時期に、プロダクト開発の流れを整理する提案をいくつか行いました。

それまでは、各部署から開発チームのテックリードに、開発してほしい内容を直接依頼して、リリース時期のコミットメントを求めるという流れが一般的でした。「こういうことをやりたいんですが、開発さん (いつごろに) できますか...?」というのをやや申し訳なさそうに伝えているやりとりを見ていて、いくつか課題を感じました。依頼ベースで期日を決めて開発するので、本当に優先順位の高いものに注力できているかが不透明なことや、着手前に精密な見積もりをしようとすると多くの労力がかかってしまうことなどです。

そこで、スクラム開発でいうところのプロダクトバックログ (優先順位づけられたユーザーストーリーのリスト) を作って運用することや、見積もりについては最初から精密にするのではなく、その時々で正しい意思決定をするための必要十分なレベルで行うことなどを提案しました。

提案はしてみたものの、3ヶ月〜半年くらいかけて徐々に良い形を目指していければよいな、と考えていました。そもそも自分の課題認識が正しいかもわからないし、何より新参者の意見を受け入れることも、今までのやり方を変えることも、簡単なことではないからです。

しかし実際は、チームメンバーにもステークホルダーにもすぐに提案を理解いただいて、とりあえずやってみよう、という動きになりました。そして実際に、プロダクトバックログを作って優先度順に並べ替えるなどの活動を行い、提案から約1週間後にあったチームでの振り返りでは、プロダクト開発の流れをかなり改善できた実感をチームメンバー全員が持っていました。もっと長期間かけて良くしていくつもりだったので、これは良い意味で拍子抜けで、入社早々に印象的な出来事になりました。

「まずやってみよう」と言って受け入れてもらえる柔軟性や、すぐに行動するしなやかさは、SHE全体の強みであり、競争力の源泉になると感じています。


エンジニアとして働くうえで、大事にしている考え方を教えてください。

思考を固定化しないようにするのは大事にしています。

考え方が違う一人一人がそれぞれの都合で行動した結果として、世の中ができているじゃないですか。この、一人一人が違うという「分散的」な状況があるからこそ、これからの世の中がどうなるかは誰にも計算できない、複雑なものになっています。

組織も同じことが言えると思っていて。一人一人が違う考えを持ちながらも協調しながらコトに向かっていくのは、複雑がゆえの難しさがあるけど、だからこそ面白いなと思うんです。

人間は完璧じゃないし、みんな同じ考えになることは不可能だから、その複雑性を「そういうものだ」と包容したうえで、組織や技術をデザインしていきたい。約8年前に「マイクロサービス」*という考え方に出会って実践してきたことも、自分のその考えにつながる一端を担っています。

そのためには、過去の経験をベースに持ちながらも、思考を固定化せず、その場その場で頭を使って最適な意思決定をしていくことが大事だと思っています。組織づくりを例に挙げれば、一人一人が楽しく夢中になって働いた結果、なんかすごい成果が出ている、みたいな状態が最高ですよね。そういう組織を創るためには、みんなのことを理解して、夢中になれるものを引き出していった上で、それらを事業価値と結びつけるための良いアイディアを出していくことが必要で、そのためにはいつも思考の柔軟性を持っておきたいなと思います。

*マイクロサービス
ソフトウェア開発の手法およびアーキテクチャ。マイクロサービスでは、アプリケーションを複数の独立した小さなコンポーネントに分割することが特徴。従来のモノリシックな手法では、すべての機能がひとつの構造に組み込まれるのに対し、マイクロサービスでは複数の独立したサービスが連携して同じタスクを実行します。


最後に、これからの仲間へメッセージをお願いします。

どの職場で働くかを考える上では、ビジョンへの共感や、キャリアアップできる環境であることはもちろん重要ですが、会社の風土や、一緒に働く人の人柄が自分とマッチすることも大事だと思います。

SHEに少しでも興味のある方は、気軽にカジュアル面談などで社員と話してみてください。誰と話しても、SHEの雰囲気は感じていただけると思います。ぜひSHEの風土や社員の人柄を知っていただけると嬉しいです。