プロフを作ろう!
※本記事はブログ「タシュケントその日ぐらし」で2022年10月10日に書いたものをnoteにも掲載してみたものです。
そうだ、プロフを作ろう!
私事ですが、2年間のウズベキスタン留学から帰国して、早いものでもう3年(もう3年!?)が経ちました。
留学生活に疲弊しきったまま帰国した当初は、
「向こう数年はウズベク料理もたべなくていいや」
くらいの気持ちでいましたが、covid-19の流行により海外旅行が難しくなるとともに、自身の就職により自由時間がなくなってしまい、再度のウズベキスタン渡航はなかなか難しい状況に。
できないと思うとやりたくなるのがヒトの性、いつの間にか当時の暮らしへの懐かしさが込み上げてきており、それ以上に現地の食べ物が無性に食べたくなってきた今日この頃。
というわけで、ウズベキスタンの代表的な料理のプロフを自宅で作ってみました。参考にしたレシピは末尾に載せておきます。
なお、「プロフって何?」という人のために、『地球の歩き方』公式サイトより以下のリンクを貼っておきます。
9.誰もが知る名店・中央アジアプロフセンター。圧巻の巨大鍋は必見!
ウズベキスタンをさらに知りたい方はこちら
目次
1.プロフ作りの材料
2.レシピ
材料の下ごしらえ
プロフを炊く
3.感想
4.参考文献・リンク等
1.プロフ作りの材料
プロフ作りの材料は写真のような感じです。(以下詳細)
プロフの材料
・米 500g(3合強)
・にんじん 500g(3-4本)
・玉ねぎ 2個
・にんにく 一房 ※1
・羊肉骨付き 500グラム(骨なし350g)
・サラダ油 400g(お玉2-3杯)※2
・クミンシード 大さじ1
・ウコン小さじ1(今回は入れ忘れました)
・水550-600ml
・塩 大さじ 1.5-2杯 ※2
・ビール(出来上がるのが待ちきれない方に)
※1 にんにくは一房なくても大丈夫です。炊き上げる直前に一房まるごと入れる方法を紹介していますが、3-4かけを一緒に炒めても美味しいです。
※2 油も塩も恐れず大胆に入れる方が美味しいですが、気になる方は分量の3分の2くらいに減らしてもよいでしょう。その場合は代わりに香辛料を気持ち多めに入れると味がしっかりします。
☆オプション
・レーズン
・ひよこ豆
・ゆで卵
Achik-chuchukアチク・チュチュク(付け合わせサラダ)
・トマト 1個
・きゅうり 1個
・玉ねぎ 1/4-1/2個
・塩 小さじ1/2
2.レシピ
準備ができたら早速プロフを作っていきます。本当は大釜で大量に作った方が美味しいらしいんですが、家庭で作るなら口が広い鍋か、大きめのフライパンがおすすめです。
材料の下ごしらえ
にんじんを細切りにします。
斜めに薄くスライスしたのち縦に切る感じ。大きさはお好みで。
玉ねぎもスライスします(した)。
米は洗って20-30分水に浸します。
肉は適当な大きさに切っておきます。
さて、それでは作っていきましょう。
プロフを炊く
1.玉ねぎを炒める
フライパン(or鍋)にお玉3杯の油を入れ、熱します。
玉ねぎを入れ、中火〜強火で炒めていきます。
2.肉を炒める
玉ねぎに火が通りいい感じに焦げ目がついてきたら、肉を入れてさらに中火で炒めます。
3.ニンジン、調味料を入れて煮る
肉に火が通ってきたらニンジンを入れます。
クミンシードを手のひらで軽く揉み、ウコンとともにすぐに加えます。
(今回はウコンを入れ忘れました)
塩を大さじ1杯振りかけ、水を250-300ml入れて、ニンジンが柔らかくなるまで弱中火で10ー15分ほど煮ます。
※米を入れてからまたしばらく火にかけるので、そこまで柔らかくしなくても大丈夫です。
4.米を入れて炊く
ニンジンが柔らかくなってきたら、いよいよ米を入れて炊いていきます。
浸水した米を入れたのち、全体が平らになるようにお玉などでならします。
塩を小さじ1.5杯入れ、水300mlを加え、米と具材の層を貫通するように数カ所穴を開けて、米が水を吸うまで中火にかけます。
米が水を吸ってきたら弱火にし、にんにく一房を米の中心に埋め込みます。その後、10-15分ほど炊きます。
5.蒸らす
火からおろし、20-30分ほど蒸らします。
6.Achik-chuchukアチク・チュチュク(付け合わせサラダ)
プロフが出来上がるのを待っている間に、Achik-chuchukサラダを作っていきます。
① 玉ねぎをスライスし5-10分ほど水にさらします(写真を撮り忘れました)
② トマトときゅうりをざく切りにします。
③ ①、②を和えて塩で味を整えます。
7.完成
蒸らしが終わったら完成です。以下はすでに混ぜたものですが、出来上がったら米と具材の層を崩しながら混ぜましょう。
盛り付けます。ニンニクをむき、ゆで卵と一緒に添えると一気に食欲をそそる見た目に。
3.感想
バチクソうまかったです。準備から出来上がりまで2時間かかったのは完全に予想外でしたが、手際良くやれば1時間ちょっとでできると思います。
味は期待通りでしたが、1杯目は少し塩気がきつい感じがしました。翌日に食べた2杯目は全然そんなことなかったのですが。
米の種類はジャポニカ米(実家で作っている米)を使いましたが、やはり日本の米は甘さが強いみたいで、日本の米でももっと安い米、あるいはインディカ米を使えばもっと本場の味に近づけるかも。
とはいえ、大満足の一品でした。
砂糖たっぷりのレモンティーと一緒に食べると、ウズベキスタンのオシュホナ(大衆食堂)が思い出されて涙がちょちょぎれること間違いなし。
ぜひお試しあれ!
4.参考文献・リンク等
参考にしたレシピは以下の動画です。
この動画ではレーズンを入れていますが、僕は入れない方が好きなので省略しました。
しょっぱさだけでなく酸味などもあいまった複雑な味わいを楽しみたい方は、ぜひレーズンも入れてみてください。ひよこ豆を入れるのもウズベキスタン(特にタシュケント)だと一般的ですので、これに限らずレシピを探してみてください。
UZBEK PILAFの作り方(プラオ、パロフ、プロフ、オシュ)
中央アジアの食文化や料理に関心のある方はこちらもおすすめ
ではまた。
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