真実の生き方の三法

 「どう生きるべきか」と言うのは古今東西を問わず問題とされてきた、人類の重要な課題です。宗教や哲学はもちろんのこと、全ての学問がこの課題に取り組んでいると言っても過言ではありません。人類は有史以前からこの課題に取り組んできており、この数千年の間に蓄積された智慧や道があります。私たちはその上にさらに自分で悟り得たことを積み重ねて課題に取り組めば良いという状況があります。
 仙道で言う道(dao)は真実の生き方に必要な知識、つまり真理となります。この真理は数学の定理に似ています。まずそういう定理があるということを知ることです。次にその定理が真であることを確認し、納得することです。最後にその定理を利用して数学の問題を解を出すことです。
 この三つを真理に当てはめると、真理を知ることを識天といい、信じることを信天といい、行動に移すことを法天と言います。信天は単に盲目的に信仰するのではなく、自らの体験を通して正しいと実感し、体得していくことが大事です。後述しますが、実感のない真理は道(dao)には通じません。
 識天、信天、法天のうちどれか一つが欠けても真生の実現は叶いません。従って、この三法が必要条件となります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?