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読了『なるほどデザイン』を今更読んでみて。

今更感が凄いのですが『なるほどデザイン』を読んでみたのでアウトプットしてみようかなと。

この本、ご存じの方も多いですよね。2015年に発売された筒井美希さん著の不朽の名作です。

読んでみて思ったのが、「新人ちゃんにまず読ませたい…!」という事。だって、すごい読みやすいしわかりやすいし内容が良いんです。
今までなんとなく理解してたり、感覚でやってた事を見事に文章化してくれた!って感じというか。

そんな素敵なこの本の魅力をチラッと紹介したいと思います。


Chapter 1:編集とデザイン

この項目ではデザインをする時の大まかな流れを事例を紹介しながら丁寧に説明してくれています。新人の時って、どこから始めたらいいかわからないですよね。先輩も丁寧に順序だてて教えてはくれません。

なるほどデザインは、ものすごい丁寧でわかりやすい説明をしてくれる先輩だと思ってください。

わかりやすく大まかな流れを説明してくれつつ、事例を交えてわかりやすく解説してくれる。

特にデザインをする上で大切な情報の整理
これを「誰に(どんな人に)」「何を」「なぜ」「いつ・どこで」の流れでわかりやすく解説してくれています。

さらに後半ではデザインが出来上がるまでの過程を6ステップで紹介してくれています。ここまでの知識を独学でやろうとしたらどれくらいの時間がかかるのだろうか…もうChapter 1を読むだけでもこの本を買う価値はあります。ホントに。

更に次のChapter 2ではデザインのコツについて惜しげもなく説明してくれています!


Chapter 2:デザイナーの7つ道具

ここでは「デザインのコツ」が7つ紹介されています。

・ダイジ度天秤
・スポットライト
・擬人化力
・連想力
・翻訳機
・虫眼鏡
・愛

これだけ見ると「?」ですが、読んでみると全部目からウロコっす。ほんとに。悩んだり行き詰まった時のヒントが沢山書かれています。
詳しく書けないのがもどかしい!「なるほど…!」の連続なので是非読んでみてください!

私の場合、「なんとなくわかってた」事が、このChapter 2にいくつかありました。
でも、「なんとなく」なので、後輩に伝える際にうまく言語化できなかったんですね。「もっとわかりやすい伝え方があったなー…」ってよく反省していました…

なるほどデザインがある程度キャリアがあるデザイナーにも有益だなとおもうのが、この言語化してくれている部分です。「ああ、こうやって説明すればいいんだな」と気づかせてくれますよ!


Chapter 3:デザインの素

文字組み・文章・色・写真・グラフの表現などデザインを構成する「素」について詳しく説明されています。

当たり前なんだけど、1つ1つにちゃんと意図を持たせる必要があるんだな…と改めて思わせてくれたこの項目。

これらを理解する事によってデザインをちゃんとコントロール出来るようになる気と思います。


なるほどデザインのここがすごい!と思ったところ

超読みやすい
グラフィックや写真が多く、また説明分もわかりやすい。
読んでて全然苦じゃないんですよ。「読む」ではなく「見る」感じですね。
「スッ」と情報が頭のなかに入ってくる構成はさすがだなと思いました。

すぐに実践できる
内容がすべて実践的なんですよね。
読んですぐ実践できるのって知識の定着にもつながりますし、自分の利益にもなりますし良いことづくしだと思うんです。

また、内容が流行のものでは無いので、いつの時代でも通用する。
これも大事な事ですよね。

自分の不得意な部分が発見できる
なるほどデザインは情報量としては多いほうではありません。
ただ、カバーしている範囲が広いので「あ!この内容あまり詳しくなかったな…」という自分の不得意な部分を発見することができました。
長年働いていると、「わかっているようで、わかっていない」事や、「詳しい事はこの案件が終わったら…」なんて事も多々ありますよね。
この本は、そんな小さな抜けた知識の穴を見つけてくれるような、そんな使い方もできるのではないかなと思いました。


まとめ・実際に読んでみて

未経験の人にとって、この「なるほどデザイン」「デザインって楽しいんだよ!」と手を引いて導いてくれるような存在だと思います。
新人の時にこれだけ押さえていれば間違いない!という内容ばかりですね

経験者には、大げさかもしれませんが「再発見してくれる本」とでもいいましょうか…
この本がキッカケであーここはもっと深掘りしたい!というポイントに気づき、専門書を読む。みたいな。

「なるほどデザイン」はそんな気づきをくれる本だなって思いました!

ほんといい本だったなー
ちゃんとデザインしなきゃと改めて思わせてくれる一冊です!

ではでは〜

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