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IDEA:家の中のモノが心をざわつかせたらミニマルとダウンサイジングを組み合わせよう

モノがたくさんある家はなんだか落ち着かない。リモートワークをしていても集中力が途切れてしまうし、休みの日にゆったりくつろごうとしても気が休まらない。

モノがあることで家の中の余白が失われているからだ。

コロナ禍でのリモートワークや未経験の職種にチャレンジする転職による年収減、地方への引越しなどの度に、空間的な問題と金銭的な問題の両方を解決しようとありとあらゆるモノを売ったり処分したりしてきた。

その過程でこんなことに気づいた。

  • たいして稼いでいない割に案外たくさんのモノを所有していた

  • 書類, 写真, ノート, 卒業アルバム, 年賀状などの大量の紙類が押入れに眠っていた

  • 大型家具や家電は買い取ってくれるリサイクル業者を探すのが大変

ミニマルの過程で助けになった本がある。

フィンランド人が教えるほんとうのシンプル

メリカリやブックオフはどんなモノでも大量の本でも売れるので家のモノをまとめて減らしていくのに重宝した。それでもやはり売り出しているモノの中でも売れるまでに時間のかかるものも一定数あった。売り出しているモノがたとえ綺麗で不具合がなくとも、同じようなものを簡単に安く手に入れられる時代だからだ。それから何かを買おうとする時には値段ではなくモノの価値を考えるようになった。


より少ない生き方 ものを手放して豊かになる

紙類の処分には特に悩まされたが数年間のうちで何回それらの書類に目を通したかと冷静に考えたら皆無だった。それに紙は積もれば積もるほど重い。大事だったのは物理的な紙類ではなく、それらに詰まっている思い出だ。だから写真や手紙、プリント、年賀状などはじっくり目を通しながら溶解ボックスに詰めて郵便局に持っていき紙リサイクルに出した。思い出は心の内に。紙問題の解決策を教えてくれてありがとうジョシュア。


モノやお金がなくても、豊かに暮らせる。 ー 持たない贅沢がいちばん

モノは一度買ってしまったら売るのも処分するのも一苦労だ。そうしてモノに身と心の自由を奪われていく。モノがなければそれに縛られずに生きることができる。ソローはミニマルの究極的な考え方を持っており、現代人も原始人も骨格がほとんど変わらない=生きるのに最低限なものもほとんど変わらないと言っている。人生でほんとうに必要なものは何なのかを考えるキッカケになる。


KEY BENEFITS:余白が増えると心にも余裕ができる

モノを減らせば減らすほど気持ちが軽くなる。床面積が大きくなり、クローゼットのなかの服と服の間隔が広くなり、生活空間における視界がスッキリする。目から入る情報が少ないため、頭の中がごちゃごちゃせずクリアかつ想像力豊かに。それとともに心にも余裕ができ余計なことを考えなくなる。しだいに日々の生活も人生も洗練されていく。身軽がゆえに引っ越しや転勤などライフイベントにおけるチャレンジングなことに躊躇なく即決できる。なにより、誘惑、モノがそこにある、という感覚を感じなくなり心がザワザワしない。気にならない。リラックスする環境や仕事をする環境としての自分の居住空間が大好きになる。日々の暮らしのなかでそれ以上の幸せがあるだろうか。


HOW TO MAKE IT WORK:捨てることと小さくすること

モノを減らすには、当たり前のことだがモノをどうにかして処分しなければならない。といっても、誰もがすぐにモノを捨てることができるとは限らない。家にあるものは全部大事なもの、大事なものだから家に置いてあるというメンタルブロックがその行動を制御してしまうからだ。なかなかモノを処分するというアクションを起こせないなら先ほど紹介した『より少ない生き方 ものを手放して豊かになる』のジョシュア・ベッカーの考え方を読んでみるといい。ある一定期間モノを押入れや物置きなどに閉まっておき使えない・使わない状況を作り出して生活してみる。すると、案外なくても生活できたりする。つまり、それはなくてもよかったモノだと納得感と自信をもって手放すことができる。もし押入れや物置きから数回取り出して使う機会があったなら処分しなくてもいいかもしれないが、大型のモノだとしたらそれを小さくしてみるのも家の余白を増やすひとつの方法だ。大型家電や家具を例として挙げてみる。

  • テレビ → プロジェクター

  • ベッド → マットレス/布団

  • デスクトップPC → ラップトップ/タブレット

  • ソファー → スツール/ビーズクッション

こうやって少し思考の転換をしてみると、空間の余白がだいぶ増える。必ずしも家中のモノを失う必要はなく、置き換えることでこれまでの生活を保つことができる。そして、ミニマルとダウンサイジングを繰り返すうちに、モノを買う前に捨てるときのことを考えられる思考が身につく。多分それはモノを処分しているときの「なぜこれを買ってしまったのだろうか」という懺悔と「ほんとうに大事に使い続けるものだけを買おう」という決意の表れなのだと思う。消費社会に生きていても心は豊かでありたい。

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