中国あるある?妊娠出産にまつわる神話。
中国で妊娠してからというもの、「え、何それ?」みたいなことを聞かれる局面が想像以上にありました。
なかには面白いものも多かったので、今日はそんなところをまとめてみたいと思います❣️
①性別の開示はNG
一人っ子政策の名残か、まだ一部の地域では男の子の方が良いとする風潮があるとのこと。そのため、生まれてくるまで子供の性別は開示してはいけないルールになっています。
ただ外国人に対しては例外らしいとの話で、エコー検査の際にさりげなく聞いてみたところ教えてくれたのですが…。
「先生には言わないでね」
「今映してるんだけど見てわかる?」
そんな感じで、開示することに躊躇してるようなきらいがあり、少し申し訳ないことをしたな、という気持ちになりました。(最も、快く教えてくれた!という話も聞いたことあるので、担当者によっても違うのかもしれません。)
北京の外国人向け大手病院ですらこのような反応なので、ローカル病院だったら全く教えてくれないかもなあ、と思いました。
②脈から胎児の性別を推測可能?
そんななか、中医学で性別を推測する手法があると知り驚きました。きっかけは、たまたま興味があって受けに行った中医学集中講座にて。
中医での診察では、①質問表への回答、②舌の色、③脈、の3つで判断するのが基本。そして脈を実際に観察する実技があったのですが。
自分で何度確かめてみても、なんか左右差がある。一方で、ペアの人の脈を見てみても、そこまで左右差感じない。どういうことだろう。
と思っていたら来てくれた先生、私とペアを組んでいた人に一言。「妊婦は脈に左右差あるからラッキーだね。脈から胎児の性別がわかるよ」と言い放ったではありませんか。
早速、興味津々で見ていく私たち。そして最後、先生にも私の脈を診てもらったのですが…。
「左の方が強いね。男の子だ。」
…いや、先生、エコー検査では女の子、と言われているのですが…。
とはさすがに言えなかった。笑
さて、どちらが正解でしょうか。
③酸っぱいものが食べたくなれば男の子、甘いものが食べたくなれば女の子
中国人のママさん達からは、「つわりの時何が食べたくなった?」などグイグイ質問され、そこで性別を推測されたりします。
つわりの時に何が食べたいかなんて、胎児の性別で変わるの?その人の体質なんじゃないの?と半信半疑の私なので、男女両方のお子さんを持つ方に、ぜひ聞いてみたいところであります。笑
「体重が全然増えなくてお腹だけが突き出ているように見えるから男の子のはずだ」とか言われたかと思えば、「月数の割にお腹でてないね、女の子かな」とか言われたりもしています。腹が突き出てるの基準って、一体どこにあるんでしょうね…。
この辺は、中国に限らず日本にもある考え方なのかな。
④予定日を聞くのは、胎児の「星座」が気になるから
日本では、何となくその人の性格を大雑把に知る際に使われるのは血液型なのかなと思うのですが、中国では、星座がそれにあたります。
どの星座に生まれたかで、何となくその人の人となりを掴もうとする。偏見っちゃ偏見ですが、まあゲーム感覚でもあるんですかね。
でまあ、周囲の友人たちからは、胎児のことも聞かれるわけですよ。予定日いつ?って。
⚪︎月⚪︎日と伝えると、「いいじゃん〜!良い星座だよ」「やったー!私と一緒ー!」とか言われるのですが、正直良いも悪いも判断つかず。というか、個人的には生まれる前からもう運命が定められてしまっていることに、何とも言えない気持ちになります。笑
血液型同様、あくまでの目安というか、迷信でしかないと思ってしまうのですが、中国ではこういう会話が一般的なんだなあと、改めて感じた次第です。
⑤「辰年」めがけて妊娠狙うカップルも?
そして、順調に行けばウサギ年に生まれてくる予定の我が子でありますが。
「ウサギは兔宝宝(ウサギ年の赤ちゃんの意味)と言われて可愛いけど、中国では辰年が干支の中で一番人気だよ。あともう少し遅かったら辰年だったのにね」
と中国語の先生に言われてビックリした私であります。笑
でまあ、他人事だからそんな風に言えるのかしら、なんて思いながらふと調べてみたところ…なんと、日本語訳された記事にもあるではないですか!
そうなると、来年はまた辰年。辰年狙いのカップルは、今がまさに頑張るときですよね。でも本当、こればっかりは授かりものなので、無理はしないでほしい、と思います…。
という事実もあるようなので。笑
⑥産後1ヶ月は外に出れない月子(yuezi)という風習
以前、こちらの記事にも書いたことがあるのですが。
この慣習は、中国本土だけでなく、台湾や韓国などでも浸透しているようです。
そして、一般的に産後は2泊3日で退院するという中国の病院。「日本より短い!鬼畜!」とか思っていたけれど、よくよく調べてみると、その後月子期間に入るためだそう。自宅で両親や義理の両親に面倒見てもらいながら養生する人もいれば、月子用の産後施設に1ヶ月ほど入って休息を取るママさん達も多いそう。
そして、そこの施設では授乳や沐浴指導があったり、マッサージを受けたり、母乳に良いとされる食事(月子餐)が毎食出てきたり、24時間体制で助産師さんに新生児を預けることができたり…。
産後はこのくらいゆっくりと休息を取った方がその後の回復も早いと知り、驚きでした!
(参考)↓台湾の月子中心。めちゃいいな…。
ただ、北京でいくらかかるのか見てみると、こんな料金表が出てきました。28日間で最低5万元(約100万円)前後でしょうか。かなりお値段するので、やはりこういう施設には資金に余裕があるカップルしか行けないですよね。
ただでさえ外国人用の高い産院に通っている私なので、お世話になることはないな…と悩むこともなく諦めです。
(駐在している外国人の場合、基本的に妊娠・出産は海外保険適用外となるので、費用補助は勤め先次第。北京の外国人向け病院は、妊婦健診50万円、出産費用100-200万円が相場です。一時金があっても到底賄えない…だからと言って中国語オンリーのローカル病院は、レベル高すぎて行けない。)
おまけ:日本の不思議な風習
最後に、日本の安産祈願について。
腹帯という風習がありますよね。私は、義理の両親が安産祈願をしてくれるとのことで、腹帯を頂けるとの話が出たのですが…。
骨盤サポート機能は特にないらしいので、それならガードルの方がいいのでは?
腹巻きタイプもあるらしいけど、もうあと数ヶ月もすれば使わなくなるから要らないのでは?
そんな風に感じてしまいました…。腹帯を巻く風習は、東アジアでは日本しかなく、海外からは奇妙と見られているようで。腹帯をしたほうが良いとする医学的根拠も特にないようです。
でも、一般的には祈祷と腹帯はセットのようなので、ご利益にあやかりたい私は、結論、ありがたく頂くことにしました。
きっと儀式的な側面が強いのでしょうね。
ということで、長文になってしまいましたが、中国での妊娠出産あるある、楽しんで頂けましたら幸いです🌿
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